ストーン・テンプル・パイロッツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Jump to navigation Jump to search
ストーン・テンプル・パイロッツ
Stone Temple Pilots
Stone Temple Pilots band in Manila.jpg
2011年
基本情報
別名 ストテン、STP
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 カリフォルニア州サンディエゴ
ジャンル オルタナティヴ・ロック
オルタナティヴ・メタル
グランジ
ハードロック
ブルースロック
カントリー
活動期間 1986年 - 2003年
2008年 -
レーベル アトランティック
共同作業者 ヴェルヴェット・リヴォルヴァー
Army of Anyone
ブレンダン・オブライエン
公式サイト STONETEMPLEPILOTS.com
メンバー ロバート・ディレオ(b)
ディーン・ディレオ(g)
エリック・クレッツ(dr)
旧メンバー スコット・ウェイランド(vo)
チェスター・ベニントン(vo)

ストーン・テンプル・パイロッツ (Stone Temple Pilots) は、アメリカ合衆国サンディエゴ出身のロックバンド。略称はSTP。1992年のデビューからアルバムが4作連続でミリオンセールスを達成し、オルタナティヴ・ロックバンドとして1990年代に大きな成功を収めた。

来歴[編集]

結成からデビュー(1986-1993)

1986年ロングビーチで行われたブラック・フラッグのライヴにて、スコット・ウェイランドとロバート・ディレオが出会う。意気投合した彼らは、スウィング (Swing) なるバンドを結成。程なくして、ロバートの兄・ディーンとエリック・クレッツが加入すると、バンド名をマイティー・ジョー・ヤング (Mighty Joe Young) と改める。地元サンディエゴのクラブ・シーンで徐々にファン層を拡大していくが、シカゴ出身の同名のブルース・ミュージシャンから訴えられたことでバンド名の変更を余儀なくされ、数回の改名を経て、ストーン・テンプル・パイロッツ(STP)を名乗ることになった。また、「スポーツ・チームみたい(動物の複数形)なのはダサいから、意味に繋がりなんて全くない単語の羅列で名付けた」というエピソードもある。

1992年アトランティック・レコードと契約を交わす。同年、プロデューサーにブレンダン・オブライエンを迎えたデビューアルバム『コア (Core)』を発表。全米2位、700万枚以上の売上を記録し、「Sex Type Thing」や「Plush」といったシングルもヒットした。一方、その音楽性が「グランジかぶれ」だとして強い批判も浴びた[1]

成功と転落(1994-2002)
'紫色のコンサートツアーチケット、1994

1994年には2ndアルバム『パープル (Purple)』を発表。全米1位に輝き、ニルヴァーナパール・ジャムらの二番煎じという声を跳ね返した。しかし、直後にボーカルのウェイランドが薬物不法所持で逮捕。これ以降、ウェイランドは私生活でトラブルを繰り返すようになり、他のバンドメンバーとの間に人間関係の溝が生じることになった。

同じ屋根の下で生活しているにも関わらずウェイランドと他の3人が顔を合わせないという状況でレコーディングが行われ、1996年に3rdアルバム『ヴァチカン (Tiny Music...Songs From The Vatican Gift Shop)』を発表。従来よりメロディを重視する音楽性へ変化し、全米4位を記録する。ところが、ウェイランドが再び薬物で逮捕され1年間の保護観察処分を受けたことでツアーが打ち切られ、売上は伸びなかった。この状況に業を煮やした残りの3人のメンバーは無名のヴォーカリストを加えトーク・ショー (Talk Show) という名義で活動を開始。一方ウェイランドもソロ・アルバム「12 Bar Blues」を発表する。

冷却期間を経て互いの価値を再認識したバンドは関係を修復し[2]1999年に4thアルバム『No 4』を完成させる。発売直前にウェイランドが薬物関連で1年間服役することになったため、ツアーは彼の出所を待って行われた。2001年には5thアルバム『シャングリラ・ディー・ダ (Shangri-La Dee Da)』をリリース。コーン主催のファミリー・ヴァリューズのヘッドライナーとして、リンキン・パークらとツアーを行う。翌2002年にはオズフェストの出演を辞退して新作に取り掛かるが[3]、秋にバンドは突如解散。ウェイランドは元ガンズ・アンド・ローゼズのメンバーと組み、ヴェルヴェット・リヴォルヴァーを始動させた。

再結成(2008-2013)

2008年2月に再結成が発表され、5月から全米ツアーを開始。2010年5月に6thアルバム『ストーン・テンプル・パイロッツ』をリリースし、全米初登場2位と復活をアピールした。翌月には、バンド初のライヴ映像作品『Alive In The Windy City』を発表した[4]

スコット・ウェイランドの解雇から現在(2013-)

2013年2月、公式サイトにてウェイランドの解雇を発表[5]。5月には、リンキン・パークのチェスター・ベニントンを迎えたことが明らかになり[6]、新曲「Out of Time」も発表された。これに対し、ウェイランドは自分はまだSTPのメンバーであり、バンドの名義は自分にあると主張[7]。現メンバー側はウェイランドがSTPデビュー20周年のツアーを反故にしたのが解雇の理由であると反論し、バンドの法的権利をめぐって訴訟を提起[8]。ウェイランドも反訴した[9]

9月から全米ツアーを開始し、翌10月にはストーン・テンプル・パイロッツ with チェスター・ベニントン名義で新作EP『ハイ・ライズ (High Rise)』を発表するも[10]、翌年にはベニントンが脱退(ウェイランドの時とは違い友好的な脱退となった)。

2015年12月3日、ウェイランドがツアー・バスの中で亡くなっていたところを発見される。死因は、ドラッグとアルコールを含む「薬物等の併用による中毒」とされている。

2017年7月20日、チェスター・ベニントンがロサンゼルスの自宅で死亡しているのが発見された。家族が外出中の首吊り自殺だった。

2016年秋、3代目ボーカリストのオーディションを開催し、オーディション番組『Xファクター』で準優勝したジェフ・グートを抜擢。しかし、翌2017年11月14日に音楽番組で本人たちが出演するまで、彼の名前は伏せられていた。また当日には、番組主催のライブも行われた。

メンバー[編集]

元メンバー

ディスコグラフィー[編集]

アルバム[編集]

タイトル アルバム詳細 チャート最高位 認定
US
[12]
AUS
[13]
AUT
[14]
CAN
[15]
GER
[16]
NOR
[17]
NZ
[18]
SWE
[19]
SWI
[20]
UK
[21]
1992 Core 3 29 21 8 53 20 11 9 36 27
1994 Purple
  • 発売日: 1994年6月7日
  • レーベル: Atlantic
  • フォーマット: CD, LP, cassette, digital download
  • 全米売上: 600万枚[27]
1 1 18 2 15 11 3 6 25 10
  • US: 6× プラチナ[23]
  • AUS: プラチナ[24]
  • CAN: 3× プラチナ[25]
  • UK: シルバー[26]
1996 Tiny Music... Songs from the Vatican Gift Shop
  • 発売日: 1996年3月26日
  • レーベル: Atlantic
  • フォーマット: CD, LP, cassette
  • 全米売上: 200万枚[28]
4 3 37 5 47 27 4 27 41 31
  • US: 2× プラチナ[23]
  • AUS: ゴールド[24]
  • CAN: プラチナ[25]
1999 No. 4
  • 発売日: 1999年10月26日
  • レーベル: Atlantic
  • フォーマット: CD, LP
  • 全米売上: 100万枚[29]
6 21 5 41 33 101
  • US: プラチナ[23]
  • CAN: プラチナ[25]
2001 Shangri-La Dee Da
  • 発売日: 2001年6月19日
  • レーベル: Atlantic
  • フォーマット: CD, LP
  • 全米売上: 50万枚[30]
9 35 5 72 105
  • US: ゴールド[23]
  • CAN: ゴールド[25]
2010 Stone Temple Pilots
  • 発売日: 2010年5月25日
  • レーベル: Atlantic
  • フォーマット: CD, LP
  • 全米売上: 9.9万枚[31]
2 21 54 2 52 6 36 80
2018 Stone Temple Pilots
  • 発売日: 2018年3月16日
  • レーベル: Rhino
  • フォーマット: CD, LP, digital download
24 38 36 94 44
"—"は未発売またはチャート圏外を意味する。

脚注[編集]

  1. ^ 俺たち4人は、本当にすばらしいものを共有しているんだ
  2. ^ 飛んで火に入る…
  3. ^ ストーン・テンプル・パイロッツ、ニューアルバム制作のためOzzFest 2002を辞退
  4. ^ ストーン・テンプル・パイロッツ、ライヴDVD/Blu-ray『Alive In The Windy City』を6月発売
  5. ^ ストーン・テンプル・パイロッツ、スコット・ウェイランドを解雇
  6. ^ リンキン・パークのチェスター、ストーン・テンプル・パイロッツに加入
  7. ^ スコット・ウェイランド「俺はまだストーン・テンプル・パイロッツのメンバーだ」
  8. ^ ストーン・テンプル・パイロッツ「訴訟を起こしたのはスコットを傷つけるのが目的じゃない」
  9. ^ スコット・ウェイランド、自分を追放したストーン・テンプル・パイロッツを反訴
  10. ^ ストーン・テンプル・パイロッツ、ミニ・アルバムをリリース
  11. ^ “元「ストーンテンプル・パイロッツ」のS・ウェイランドさん死去”. 朝日新聞. (2015年12月4日). http://www.asahi.com/culture/reuters/CREKBN0TN0G2.html 2015年12月5日閲覧。 
  12. ^ Stone Temple Pilots – Chart History: Billboard 200”. Billboard. Prometheus Global Media. 2013年2月23日閲覧。
  13. ^ Discography Stone Temple Pilots”. australian-charts.com. Hung Medien. 2012年9月12日閲覧。
  14. ^ Discographie Stone Temple Pilots”. austriancharts.at. Hung Medien. 2012年9月12日閲覧。
  15. ^ Peak chart positions for albums in Canada:
  16. ^ Chartverfolgung / STONE TEMPLE PILOTS / Longplay” (German). musicline.de. PhonoNet. 2008年6月24日閲覧。
  17. ^ Discography Stone Temple Pilots”. norwegiancharts.com. Hung Medien. 2012年9月12日閲覧。
  18. ^ Discography Stone Temple Pilots”. charts.org.nz. Hung Medien. 2012年9月12日閲覧。
  19. ^ Discography Stone Temple Pilots”. swedishcharts.com. Hung Medien. 2012年9月12日閲覧。
  20. ^ Discography Stone Temple Pilots”. swisscharts.com. Hung Medien. 2012年9月12日閲覧。
  21. ^ Peak chart positions for albums in the United Kingdom:
    • Core, Purple and Tiny Music... Songs from the Vatican Gift Shop: Stone Temple Pilots (select "Albums" tab)”. Official Charts Company. 2012年12月14日閲覧。
    • No. 4, Shangri-La Dee Da and Stone Temple Pilots: Zywietz, Tobias. “Chart Log UK: DJ S - The System Of Life”. zobbel.de. Tobias Zywietz. 2012年12月14日閲覧。
  22. ^ http://www.riaa.com/goldandplatinumdata.php?artist=%22Core%22
  23. ^ a b c d e American certifications – Stone Temple Pilots”. Recording Industry Association of America. 2012年12月14日閲覧。
  24. ^ a b c Ryan, Gavin (2011). Australia's Music Charts 1988–2010. Mt. Martha, VIC, Australia: Moonlight Publishing. 
  25. ^ a b c d e "Canadian certifications – Stone Temple Pilots". Music Canada. December 14, 2012閲覧. 
  26. ^ a b Certified Awards Search (To access, enter the search parameter "Stone Temple Pilots" and select "Search by Artist")”. British Phonographic Industry. 2012年12月14日閲覧。
  27. ^ http://www.riaa.com/goldandplatinumdata.php?artist=%22Purple%22
  28. ^ http://www.riaa.com/goldandplatinumdata.php?artist=%22Tiny+Music...+Songs+From+the+Vatican+Gift+Shop%22
  29. ^ http://www.riaa.com/goldandplatinumdata.php?artist=%22No.+4%22
  30. ^ http://www.riaa.com/goldandplatinumdata.php?artist=%22Shangri-La+Dee+Da%22
  31. ^ Caulfield, Keith (2010年6月2日). “ 'Glee' Edges Out Stone Temple Pilots On Billboard 200”. Billboard. 2011年6月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年6月12日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]