スカーレッツ・ウォーク

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スカーレッツ・ウォーク
トーリ・エイモススタジオ・アルバム
リリース
録音 イングランド コーンウォール マーシャン・エンジニアリング
ジャンル オルタナティヴ・ロックバロック・ポップ
時間
レーベル エピック・レコード
プロデュース トーリ・エイモス
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 7位(アメリカ[1]
  • 9位(ドイツ[2]
  • 15位(ベルギー・フランデレン地域[3]
  • 17位(オランダ[4]
  • 20位(オーストラリア[5]、フィンランド[6]
  • 21位(スイス[7]
  • 26位(イギリス[8]、イタリア[9]、オーストリア[10]
  • 30位(ノルウェー[11]
  • 32位(デンマーク[12]、フランス[13]
  • 40位(ベルギー・ワロン地域[14]
  • 45位(ニュージーランド[15]
  • トーリ・エイモス アルバム 年表
    ストレンジ・リトル・ガールズ
    (2001年)
    スカーレッツ・ウォーク
    (2002年)
    テイルズ・オブ・ライブラリアン〜トーリ・エイモス・コレクション
    (2003年)
    テンプレートを表示

    スカーレッツ・ウォーク』(Scarlet's Walk)は、アメリカ合衆国の女性シンガーソングライタートーリ・エイモス2002年に発表したスタジオ・アルバムエピック・レコード移籍第1弾アルバムで[16]、通算7作目、オリジナル曲によるアルバムとしては6作目に当たる。

    背景[編集]

    スカーレットというキャラクターの旅を描いたコンセプト・アルバムとなっており[17]、エイモス自身はスカーレットを「わたし自身である時もあり、一滴の血である時もあり、大地や国である時もある」と説明している[18]。2001年のアメリカ同時多発テロ事件や、エイモスの祖父がチェロキー族であることが内容に大きな影響を与えており[19]、エイモスは本作の制作に当たり、ネイティブ・アメリカンの国家について調査を重ねたという[17]。CDのブックレットに掲載されたアメリカ合衆国の地図には、曲ごとのスカーレットの旅路が色別に明記されている。

    収録曲「アンバー・ウェイブス」は、ジュリアン・ムーアが映画『ブギーナイツ』で演じたキャラクターに基づいている[20]

    本作は単体のCDに加えて、ボーナスDVDが付属した限定ボックス・セットも発売され[21]、アート・ディレクターを務めたデイヴ・ベットとシェリ・リーは、第46回グラミー賞で最優秀パッケージ賞(ボックス・セットまたはスペシャル・リミテッド・エディション部門)にノミネートされた[22]

    反響・評価[編集]

    母国アメリカのBillboard 200では7位に達し、自身4度目のトップ10入りを果たして[1]、2002年12月にはRIAAによってゴールドディスクの認定を受けた[23]。ドイツでは11週チャート圏内に入り、最高9位を記録[2]

    Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「『アンダー・ザ・ピンク』のサウンドや感触に回帰しており、彼女のアルバムとしては同作以来の傑作」「ストーリーを追うよりも、まずは温かくメロディックで心のこもった、彼女の過去4作のようなぎこちなさが感じられない音楽に触れるべき」と評している[16]。また、『メトロ・ウィークリー』の音楽ライターであるクリス・ジェラルドは2013年、トーリ・エイモスのアルバムをランク付けした際に本作を3位に挙げ「幾分風変わりなソングライティングによるシリアスな作品で、長大かつ複雑なアルバム」「『スカーレット・ウォーク』のサウンドはトーリの新境地で、なおもピアノが突出しているとはいえ、豊かなアレンジ、ジョン・エヴァンスによる見事に流れていくベース・パート、いつでも素晴らしいマット・チェンバレンのドラムス、それにマック・アラディンやロビー・マッキントッシュのギターを伴ったバンド・アルバムである」と評している[24]

    収録曲[編集]

    全曲ともトーリ・エイモス作。

    1. アンバー・ウェイブス - Amber Waves (3:39)
    2. ア・ソルタ・フェアリーテイル - A Sorta Fairytale (5:29)
    3. ウェンズデイ - Wednesday (2:29)
    4. ストレンジ - Strange (3:07)
    5. カーボン - Carbon (4:35)
    6. クレイジー - Crazy (4:27)
    7. ワムパム・プレイヤー - Wampum Prayer (0:44)
    8. ドント・メイク・ミー・カム・トゥ・ヴェガス - Don't Make Me Come to Vegas (4:52)
    9. スウィート・サングリア - Sweet Sangria (4:02)
    10. ユア・クラウド - Your Cloud (4:30)
    11. パンケーキ - Pancake (3:55)
    12. アイ・キャント・シー・ニューヨーク - I Can't See New York (7:16)
    13. ミセス・ジーザス - Mrs. Jesus (3:06)
    14. タクシー・ライド - Taxi Ride (4:01)
    15. アナザー・ガールズ・パラダイス - Another Girl's Paradise (3:36)
    16. スカーレッツ・ウォーク - Scarlet's Walk (4:18)
    17. ヴァージニア - Virginia (3:56)
    18. ゴールド・ダスト - Gold Dust (5:56)

    参加ミュージシャン[編集]

    脚注[編集]

    1. ^ a b Tori Amos | Awards | AllMusic
    2. ^ a b Tori Amos | Longplay-Chartverfolgung - musicline.de
    3. ^ ultratop.be - Tori Amos - Scarlet's Walk
    4. ^ Tori Amos - Scarlet's Walk - dutchcharts.nl
    5. ^ australian-charts.com - Tori Amos - Scarlet's Walk
    6. ^ finnishcharts.com - Tori Amos - Scarlet's Walk
    7. ^ Tori Amos - Scarlet's Walk - hitparade.ch
    8. ^ TORI AMOS | Official Charts Company - 「Albums」をクリックすれば表示される - 2015年5月10日閲覧
    9. ^ italiancharts.com - Tori Amos - Scarlet's Walk
    10. ^ Tori Amos - Scarlet's Walk - austriancharts.at
    11. ^ norwegiancharts.com - Tori Amos - Scarlet's Walk
    12. ^ danishcharts.com - Tori Amos - Scarlet's Walk
    13. ^ lescharts.com - Tori Amos - Scarlet's Walk
    14. ^ ultratop.be - Tori Amos - Scarlet's Walk
    15. ^ charts.org.nz - Tori Amos - Scarlet's Walk
    16. ^ a b Scarlet's Walk - Tori Amos | AllMusic - Review by Stephen Thomas Erlewine
    17. ^ a b Scarlet's Walk by Tori Amos Songfacts
    18. ^ 日本盤CD(EICP 147)ライナーノーツ(中川五郎、2002年10月21日)
    19. ^ Schabe, Patrick (2002年12月26日). “Tori Amos: Scarlet's Walk”. PopMatters.com. 2015年5月10日閲覧。
    20. ^ Gardner, Elysa (2002年10月31日). “Amos' 'Walk' goes in search of America's soul”. USA Today. 2015年5月10日閲覧。
    21. ^ Tori Amos - Scarlet's Walk (CD, Album) at Discogs - 限定ボックス・セットの情報
    22. ^ Grammy Award Winners - New York Times - 2015年5月10日閲覧
    23. ^ RIAA公式サイト内SEARCHABLE DATABASE - 引用符付きの"SCARLET'S WALK"と入力して検索すれば表示される
    24. ^ Gerard, Chris (2013年8月22日). “Tori Amos turns 50 - her albums ranked from worst to first”. Metro Weekly. Jansi LLC. 2015年5月10日閲覧。