シンガポールプレミアリーグ
| シンガポールプレミアリーグ | |
|---|---|
| 加盟国 |
|
| 越境参加 |
|
| 大陸連盟 | AFC (アジア) |
| 創立 | 1996 |
| 参加クラブ | 8 |
| リーグレベル | 第1部 |
| 国内大会 |
シンガポール・カップ チャリティーシールド |
| 国際大会 |
AFCチャンピオンズリーグ2 ASEANクラブチャンピオンシップ |
| 最新優勝クラブ |
ライオン・シティ・セーラーズFC (4回目) (2024-25) |
| 最多優勝クラブ | ウォリアーズFC (9回) |
| テレビ局 | Okto |
| 公式サイト |
fas |
|
| |
シンガポールプレミアリーグ(英: Singapore Premier League、略称SPL)は、シンガポールで開催されているサッカーリーグである。1996年に発足した。旧名称はSリーグ(英語: S.League)。
2019年からAIAグループの協賛によりAIAシンガポールプレミアリーグの名称がつけられている。
概要
[編集]かつてシンガポールサッカー協会(FAS)は代表チームをマレーシアの大会に参加させていた[1]。「シンガポールFA」は、1921年に第1回大会が行われたマレーシアカップの初代優勝チームであり、通算24回優勝の強豪だった[2]。リーグ戦発足後はこれにも参加し、1994年にはリーグとカップのダブルを果たしたが[3]、八百長疑惑が持たれた影響から同年限りでマレーシアのリーグを脱退した。
このマレーリーグに参加するシンガポールFAとは別に、1988年-1995年にシンガポール国内のクラブチームを対象とした「シンガポール国内サッカーリーグ (英語版当該記事)」行われ、1993年まではゲイランインターナショナルが6連覇を達成した。1995年にはマレーリーグを追放されたシンガポールFAも参戦し優勝したが、シンガポールFAのクラブチームはこの年限りでリーグ戦参加を取りやめ、1996年には同FAが主催し、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)をモデルに8チーム、2ステージ制でSリーグが開幕。翌1997年には通年制(1シーズン)に移行した。なおそのJリーグとは、2013年6月にパートナーシップ契約(リーグ間提携)を結んでいる[4]。
その後、最大で12チームにまで増加したが、経営難からいくつかのチームが解散した。2003年からは代表チーム強化策の一環として、シンガポールの23歳以下代表チームを主とした「ヤング・ライオンズ」[1] を参加させた。また、2012年から2015年にかけてはFASとマレーシアサッカー協会が連携し、それぞれの国に属する若手選手によるクラブチームを派遣。マレー協会からハリマウ・ムダ(ヤング・タイガース)を招待[5]、一方でFASはシンガポール・ライオンズXII[1] をマレーシア・スーパーリーグに派遣していた。
通常、外国人枠は4人までとなっている[6] が、特例の制度として認められた完全な外国資本のクラブ、全所属選手が外国人で構成されたクラブも存在した。2004年に加盟した全選手が日本人のアルビレックス新潟シンガポール、2010年から2011年に加盟したフランス人選手が中心のエトワールFCなどがその例であった。
優勝チームにはAFCチャンピオンズリーグ出場権が与えられる。だがアルビレックス新潟シンガポールやブルネイDPMM FCのような外国資本のクラブ、及び協会主体のチームであるヤング・ライオンズには出場権は与えられない。
2018年より名称をシンガポールプレミアリーグへ変更した[7]。
2024年よりそれまでの春秋制から秋春制へ移行するなど、大幅な規定変更が行われた。
2025-26シーズンの参加クラブ
[編集]ブルネイDPMM FCがマレーシア・スーパーリーグへ転籍したため、8クラブによって争われる。
| クラブ名 | 参加年度 | ホームスタジアム | 収容人数 | ホームタウン | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| アルビレックス新潟シンガポール | 2004- | ジュロン・イースト・スタジアム | 2,700 | ジュロン・イースト | アルビレックス新潟系 |
| バレスティア・カルサFC | 2003- | トアパヨ・スタジアム | 3,900 | トアパヨ | |
| ゲイラン・インターナショナルFC | 1996- | ベドック・スタジアム | 3,900 | ベドック | |
| ライオン・シティ・セーラーズFC | 1996- | ビシャン・スタジアム | 4,100 | ビシャン | 旧ホーム・ユナイテッドFC |
| ホウガン・ユナイテッドFC | 1998-2003, 2006- | ホウガン・スタジアム | 2,500 | ホウガン | |
| BGタンピネス・ローバースFC | 1996- | タンピネス・スタジアム | 4,000 | タンピネス | |
| タンジョン・パガー・ユナイテッドFC | 1996-2004, 2011-2014, 2020- | ジュロン・イースト・スタジアム | 2,700 | クイーンズタウン | |
| ヤング・ライオンズ | 2003- | ジャラン・ベサール・スタジアム | 6,000 | カラン | シンガポールサッカー協会運営の23歳以下主体のクラブ |
| シーズン | クラブ数 |
|---|---|
| 1996 | 8 |
| 1997 | 9 |
| 1998 | 10 |
| 1999-2003 | 12 |
| 2004-2005 | 10 |
| 2006 | 11 |
| 2007-2011 | 12 |
| 2012 | 13 |
| 2013-2014 | 12 |
| 2015 | 10 |
| 2016-2019 | 9 |
| 2020-2022 | 8 |
| 2023-2024/25 | 9 |
| 2025/26- | 8 |
過去の参加クラブ
[編集]- クレメンティー・カルサFC (1999-2002)
- バレスティア・セントラルFC (1996-2002)
- ※上掲2クラブは2002年シーズン終了後に合併し、バレスティア・カルサFCとなる。
- ジュロンFC (1997-2003)
- センバワン・レンジャーズFC (1996-2003)
- 新麒足球倶楽部 (2003-2005) : 中国人を中心に結成されたクラブ。
- スポルティン・アフリックFC (2006) : アフリカ人を中心に結成されたクラブ。
- 大連実徳四五FC (2008) : 中国スーパーリーグの大連実徳の2軍級と現地在住中国系選手で構成。
- スーパーレッズFC (2007-2009) : 韓国人を中心に結成されたクラブ。
- 北京国安 (2010) : 中国スーパーリーグに所属している北京国安のサテライトチーム。
- エトワールFC (2010-2011)
- ゴンバク・ユナイテッドFC (1996-2002, 2006-2012) : 経済的事情により参加断念。
- ハリマウ・ムダA(2012):東南アジア競技大会(SEAゲームズ2013)への参加に伴う強化を図るという観点から2013年度はU-23主体のAチームの参加を断念し、代わりにU-19主体のBチームをSリーグへ派遣した。[5]
- ハリマウ・ムダB (2013-2015)
- ウッドランド・ウェリントンFC(1996-2014):ホウガン・ユナイテッドFCとの合併により消滅
- ウォリアーズFC(1996-2019)
- ブルネイDPMM FC(2009, 2012-2019, 2023-2025):ブルネイからの越境参加クラブ。マレーシア・スーパーリーグに転籍。
歴代優勝クラブ
[編集]- 1996 ゲイラン・ユナイテッドFC
- 1997 シンガポール・アームドフォーシズFC
- 1998 シンガポール・アームドフォーシズFC
- 1999 ホーム・ユナイテッド
- 2000 シンガポール・アームドフォーシズFC
- 2001 ゲイラン・ユナイテッドFC
- 2002 シンガポール・アームドフォーシズFC
- 2003 ホーム・ユナイテッド
- 2004 タンピネス・ローバースFC
- 2005 タンピネス・ローバースFC
- 2006 シンガポール・アームドフォーシズFC
- 2007 シンガポール・アームドフォーシズFC
- 2008 シンガポール・アームドフォーシズFC
- 2009 シンガポール・アームドフォーシズFC
- 2010 エトワールFC
- 2011 タンピネス・ローバースFC
- 2012 タンピネス・ローバースFC
- 2013 タンピネス・ローバースFC
- 2014 ウォリアーズFC
- 2015 ブルネイDPMM FC
- 2016 アルビレックス新潟シンガポール
- 2017 アルビレックス新潟シンガポール
- 2018 アルビレックス新潟シンガポール
- 2019 ブルネイDPMM FC
- 2020 アルビレックス新潟シンガポール
- 2021 ライオン・シティ・セーラーズFC
- 2022 アルビレックス新潟シンガポール
賞
[編集]歴代得点王
[編集]| シーズン | 選手 | 所属 | 得点 |
|---|---|---|---|
| 1996 | SAFFC | 29 | |
| 1997 | バレスティア・カルサFC | 21[8] | |
| 1998 | ホーム・ユナイテッド | 15[8] | |
| 1999 | SAFFC | 23 | |
| 2000 | SAFFC | 19 | |
| 2001 | SAFFC | 42 | |
| 2002 | SAFFC | 36 | |
| 2003 | ホーム・ユナイテッド | 37 | |
| 2004 | ホーム・ユナイテッド | 30 | |
| 2005 | タンピネス・ローバースFC | 26 | |
| 2006 | ウッドランド・ウェリントンFC | 15 | |
| 2007 | SAFFC | 37 | |
| 2008 | SAFFC | 28 | |
| 2009 | SAFFC | 28 | |
| 2010 | エトワールFC | 21 | |
| 2011 | SAFFC | 33 | |
| 2012 | ホーム・ユナイテッド | 20 | |
| 2013 | タンピネス・ローバースFC ウッドランド・ウェリントンFC |
15 | |
| 2014 | ブルネイDPMM FC | 24 | |
| 2015 | ブルネイDPMM FC | 21 | |
| 2016 | ブルネイDPMM FC | 20 | |
| 2017 | アルビレックス新潟シンガポール | 26 | |
| 2018 | アルビレックス新潟シンガポール | 19 | |
| 2019 | ブルネイDPMM FC | 21 | |
| 2020 | ホウガン・ユナイテッドFC ライオン・シティ・セーラーズFC |
14 | |
| 2021 | ホウガン・ユナイテッドFC | 19 |
年間最優秀選手
[編集]| シーズン | 選手 | 所属 |
|---|---|---|
| 1996 | SAFFC | |
| 1997 | バレスティア・セントラルFC | |
| 1998 | タンジョン・パガー・ユナイテッドFC | |
| 1999 | ホーム・ユナイテッド | |
| 2000 | SAFFC | |
| 2001 | タンジョン・パガー・ユナイテッドFC | |
| 2002 | SAFFC | |
| 2003 | ホーム・ユナイテッド | |
| 2004 | ホーム・ユナイテッド | |
| 2005 | タンピネス・ローバースFC | |
| 2006 | ウッドランド・ウェリントンFC | |
| 2007 | SAFFC | |
| 2008 | SAFFC | |
| 2009 | ホーム・ユナイテッド | |
| 2010 | ホーム・ユナイテッド | |
| 2011 | SAFFC | |
| 2012 | タンピネス・ローバースFC | |
| 2013 | ホーム・ユナイテッド | |
| 2014 | ウォリアーズFC | |
| 2015 | アルビレックス新潟シンガポール | |
| 2016 | アルビレックス新潟シンガポール | |
| 2017 | アルビレックス新潟シンガポール | |
| 2018 | アルビレックス新潟シンガポール | |
| 2019 | ホウガン・ユナイテッドFC | |
| 2020 | ライオン・シティ・セーラーズFC | |
| 2021 | ホウガン・ユナイテッドFC |
年間最優秀若手選手
[編集]| シーズン | 選手 | 所属 |
|---|---|---|
| 1996 | ゲイラン・ユナイテッドFC | |
| 1997 | ゲイラン・ユナイテッドFC | |
| 1998 | タンジョン・パガー・ユナイテッドFC | |
| 1999 | ホーム・ユナイテッド | |
| 2000 | ゲイラン・ユナイテッドFC | |
| 2001 | ホーム・ユナイテッド | |
| 2002 | センバワン・レンジャーズFC | |
| 2003 | ゲイラン・ユナイテッドFC | |
| 2004 | タンピネス・ローバースFC | |
| 2005 | アルビレックス新潟シンガポール | |
| 2006 | バレスティア・カルサFC | |
| 2007 | タンピネス・ローバースFC | |
| 2008 | タンピネス・ローバースFC | |
| 2009 | ゴンバク・ユナイテッドFC | |
| 2010 | ヤング・ライオンズ | |
| 2011 | アルビレックス新潟シンガポール | |
| 2012 | ハリマウ・ムダA | |
| 2013 | ホーム・ユナイテッド | |
| 2014 | ウォリアーズFC | |
| 2015 | ブルネイDPMM FC | |
| 2016 | ホウガン・ユナイテッドFC | |
| 2017 | バレスティア・カルサFC | |
| 2018 | アルビレックス新潟シンガポール | |
| 2019 | ホーム・ユナイテッド | |
| 2020 | ライオン・シティ・セーラーズFC |
年間最優秀監督
[編集]| シーズン | 監督 | 所属 |
|---|---|---|
| 1996 | SAFFC | |
| 1997 | SAFFC | |
| 1998 | センバワン・レンジャーズFC | |
| 1999 | ホーム・ユナイテッド | |
| 2000 | SAFFC | |
| 2001 | ゲイラン・ユナイテッドFC | |
| 2002 | ウッドランド・ウェリントンFC | |
| 2003 | ゲイラン・ユナイテッドFC | |
| 2004 | タンピネス・ローバースFC | |
| 2005 | タンピネス・ローバースFC | |
| 2006 | SAFFC | |
| 2007 | SAFFC | |
| 2008 | アルビレックス新潟シンガポール | |
| 2009 | SAFFC | |
| 2010 | タンピネス・ローバースFC | |
| 2011 | アルビレックス新潟シンガポール | |
| 2012 | ブルネイDPMM FC | |
| 2013 | ホーム・ユナイテッド | |
| 2014 | バレスティア・カルサFC | |
| 2015 | ブルネイDPMM FC | |
| 2016 | アルビレックス新潟シンガポール | |
| 2017 | アルビレックス新潟シンガポール | |
| 2018 | アルビレックス新潟シンガポール | |
| 2019 | ブルネイDPMM FC | |
| 2020 | アルビレックス新潟シンガポール |
市民選出賞
[編集]| シーズン | 選手 | 所属 |
|---|---|---|
| 2002 | タンピネス・ローバースFC | |
| 2003 | ホーム・ユナイテッド | |
| 2004 | ヤング・ライオンズ | |
| 2005 | タンピネス・ローバースFC | |
| 2006 | ヤング・ライオンズ | |
| 2007 | SAFFC | |
| 2008 | ホーム・ユナイテッド | |
| 2009 | ゴンバク・ユナイテッドFC | |
| 2010 | SAFFC | |
| 2011 | ヤング・ライオンズ | |
| 2012 | ハリマウ・ムダA | |
| 2013 | ホウガン・ユナイテッドFC |
フェアプレー賞
[編集]| シーズン | クラブ |
|---|---|
| 1996 | SAFFC |
| 1997 | SAFFC |
| 1998 | SAFFC |
| 1999 | ゲイラン・ユナイテッドFC |
| 2000 | センバワン・レンジャーズFC |
| 2001 | SAFFC |
| 2002 | SAFFC |
| 2003 | ヤング・ライオンズ |
| 2004 | アルビレックス新潟シンガポール |
| 2005 | ヤング・ライオンズ |
| 2006 | ヤング・ライオンズ |
| 2007 | アルビレックス新潟シンガポール |
| 2008 | スーパーレッズFC |
| 2009 | ホーム・ユナイテッド |
| 2010 | タンピネス・ローバースFC |
| 2011 | アルビレックス新潟シンガポール |
| 2012 | アルビレックス新潟シンガポール |
| 2013 | アルビレックス新潟シンガポール |
| 2014 | ゲイラン・インターナショナルFC[9] |
| 2015 | ゲイラン・インターナショナルFC |
| 2016 | アルビレックス新潟シンガポール |
| 2017 | アルビレックス新潟シンガポール |
| 2018 | アルビレックス新潟シンガポール |
| 2019 | アルビレックス新潟シンガポール[10] |
| 2020 | アルビレックス新潟シンガポール |
得点記録
[編集]100得点
[編集]| シーズン | 選手 | 得点 |
|---|---|---|
| 2002 | SAFFC | |
| 2003 | ホーム・ユナイテッド | |
| 2003 | ゲイラン・ユナイテッドFC | |
| 2004 | ホーム・ユナイテッド | |
| 2005 | タンピネス・ローバースFC | |
| 2005 | ホーム・ユナイテッド | |
| 2007 | ゴンバク・ユナイテッドFC | |
| 2008 | ウッドランド・ウェリントンFC | |
| 2010 | ウッドランド・ウェリントンFC | |
| 2014 | バレスティア・カルサFC |
200得点
[編集]| シーズン | 選手 | 所属 |
|---|---|---|
| 2005 | タンピネス・ローバースFC | |
| 2007 | SAFFC |
300得点
[編集]| シーズン | 選手 | 所属 |
|---|---|---|
| 2010 | タンピネス・ローバースFC |
脚注
[編集]- ^ a b c ただし、マレーシアの国内リーグではナショナルチームとしてではなく、FAS運営のクラブチームとみなして「シンガポールFA」を出場させており、必ずしもナショナルチームと一致するものではなかった。同様に2003年に加盟したヤング・ライオンズ、および2012年にマレーリーグに加盟したライオンズXIIもFAS運営のクラブチームとみなして参加しており、必ずしもシンガポールの年代別ナショナルチームとは一致しない
- ^ https://www.rsssf.org/tablesm/malaycuphist.html
- ^ https://www.rsssf.org/tablesm/malaychamp.html
- ^ Jリーグ、シンガポールリーグとパートナーシップ協定を締結(サッカーキング2013年6月6日 2015年2月13日閲覧)
- ^ a b 【Sリーグクラブ紹介】Part.11/ハリマウ・ムダB(2013年2月24日)
- ^ https://allabout.co.jp/gm/gc/79430/
- ^ “アルビ新潟Sが新戦力の活躍でコミュニティーシールド3連覇達成”. サッカーキング (2018年4月1日). 2018年7月19日閲覧。
- ^ a b Eric Ding (2005年8月29日). “Golden Boot”. Today
- ^ a b c d e f “Awards night signals end of 2014 S.League season”. S.League (2014年11月7日). 2014年11月18日閲覧。
- ^ a b c d e SPL - 2019 Review (PDF)
- ^ “アルビ新潟Sの木暮郁哉がSリーグ最優秀選手に…日本人初の受賞” (2015年12月1日). 2016年3月3日閲覧。