シナロア・カルテル
設立 | 1989年 |
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設立場所 | ![]() シナロア州クリアカン |
首領 | ホアキン・グスマン イスマエル・サンバーダ・ガルシーア フアン・ホセ・エスパラゴーサ・モレーノ(en) イグナシオ・コロネル・ビジャレアル アドリアン・ゴメス・ゴンサーレス(en) |
活動期間 | 1989年 - 現在 |
活動範囲 | ![]() ![]() ![]() 中南米全域 |
主な活動 | 殺人、拷問、誘拐、恐喝、密輸、資金洗浄など |
友好組織 | ガルフ・カルテル |
敵対組織 | メキシコ軍 メキシコ連邦警察 ロス・セタス フアレス・カルテル(en) ティフアナ・カルテル(en) |


シナロア・カルテル(スペイン語: Cártel de Sinaloa、略称:CDS)は、メキシコの犯罪組織、麻薬カルテル[1][2]。メキシコ国内最大の犯罪組織であるとされる[3]。
概要[編集]
ホアキン・グスマン、イスマエル・サンバーダ・ガルシーア、フアン・ホセ・エスパラゴーサ・モレーノ、イグナシオ・コロネル・ビジャレアル、アドリアン・ゴメス・ゴンサーレスの5人をリーダーとして1989年に結成され、本拠地のシナロア州やソノラ州、バハ・カリフォルニア州に活動拠点を広げる。内部分裂した後、サンバーダ・ガルシーアとエスパラゴーサ・モレーノの高齢を理由としてグスマンが後継者に指名され、組織を完全に掌握した。
1993年のグスマン逮捕や、1995年7月のパルマ逮捕で一時的に弱体化するも、2001年にグスマンが脱獄し組織は再び勢力を盛り返した。しかし、2010年7月に同組織のナンバー2だったビラレアルがメキシコ軍に射殺され、大打撃を被った。現在はサンバーダ・ガルシーア、エスパラゴーサ・モレーノ、ゴメス・ゴンサーレスの3人が指名手配され、アメリカ政府とメキシコ政府が懸賞金を掛けて行方を追っている。
2014年2月22日、グスマンは、シナロア州マサトランのリゾートマンションに潜伏していたところをメキシコ海軍海兵隊に襲撃され、再逮捕された[4]。しかし2015年7月、収監されていたアルティプラノ刑務所からトンネルを使い脱獄した[5]。 だが、2016年1月8日になり再び逮捕された[6]。
グスマンがアメリカで収監された後は、息子の一人であるオビディオ・グスマンが組織を継いだ。2019年10月17日、メキシコ国家警備隊はメキシコ北西部の都市クリアカンでオビディオで捕捉、一時は拘束することに成功したが、組織が銃撃戦で反撃を開始したため準備不足であったとして作戦そのものが中止、オビディオを釈放している[7]。
脚注[編集]
- ^ Sinaloa Cartel Influence is Steadily Growing In TijuanaBorderland Beat(2011年2月23日)2013年7月24日閲覧
- ^ Mexico's Sinaloa gang grows empire, defies crackdownロイター(2011年1月19日)2013年7月24日閲覧
- ^ Unraveling Mexico's Sinaloa drug cartelLos Angeles Times(2011年7月24日)2013年7月24日閲覧
- ^ “メキシコ:麻薬密輸の首領を逮捕”. 毎日新聞. (2014年2月23日) 2014年3月11日閲覧。
- ^ 産経ニュース (2015年7月19日). “大胆不敵さに世界中が驚愕 脱獄のメキシコ麻薬王、建設費6億のトンネル内を“わずか3分”バイクで逃げ去る”. 産業経済新聞社 2015年10月21日閲覧。
- ^ 株式会社産業経済新聞社 (2016年1月9日). “脱獄の麻薬王、半年ぶりに拘束 メキシコ大統領「作戦終了」”. 産経ニュース 2016年4月10日閲覧。
- ^ “メキシコ、麻薬王の息子取り逃がす 「ずさん」な作戦認める”. AFP (2019年10月19日). 2019年12月16日閲覧。