ザ・ファーム (アルバム)

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ザ・ファーム
ザ・ファームスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ハードロックブルースロック
時間
レーベル アトランティック・レコード
プロデュース ジミー・ペイジポール・ロジャース
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 15位(イギリス[1]
  • 17位(アメリカ[2]
  • 19位(日本[3]
  • 21位(スウェーデン[4]
  • 47位(ニュージーランド[5]
ザ・ファーム 年表
ザ・ファーム
(1985年)
ミーン・ビジネス
(1986年)
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ザ・ファーム』(The Firm)は、イギリスロックバンドザ・ファーム1985年に発表した初のスタジオ・アルバム

背景[編集]

「レイディオアクティブ」と「サティスファクション・ギャランティード」ではポール・ロジャースがギターも兼任した[6]。ロジャースによれば、「レイディオアクティブ」のギター・ソロは自分が弾いたとのことで、アレクシス・コーナーから教わった練習曲が元になっているという[7]。なお、ロジャースは後年ソロ名義でのライヴでも「レイディオアクティブ」を歌っており、アルバム『Live in Glasgow』には2006年10月のライヴ録音が収録された[8]

「ふられた気持」はライチャス・ブラザーズのカヴァー。「ミッドナイト・ムーンライト」は、レッド・ツェッペリン時代のジミー・ペイジが作曲した「スワン・ソング」(アルバム『フィジカル・グラフィティ』制作時のアウトテイク)を改作したもので[9][10]、ザ・ファーム結成前の1983年末、A.R.M.S.コンサートにおけるペイジとロジャースの共演ステージでも演奏された[11]

反響・評価[編集]

バンドの母国イギリスでは、本作が全英アルバムチャートで5週トップ100入りして最高15位を記録し[1]、「レイディオアクティブ」は全英シングルチャートで76位を記録[12]。アメリカでは本作がBillboard 200で17位に達し、第1弾シングル「レイディオアクティブ」はBillboard Hot 100で28位、メインストリーム・ロック・チャートで1位となった[2]。続く「サティスファクション・ギャランティード」はHot 100で73位、メインストリーム・ロック・チャートで4位となり、「クローサー」はメインストリーム・ロック・チャートで19位を記録[2]

ブライアン・ダウニングはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「クリス・スレイドボーナムばりに皮膚を大槌で打ち付け、トニー・フランクリンのフレットレスベースのラインと結び付いて、ロジャースの流暢なボーカルとペイジが織り成す多層的なギターに広がりをもたらした」「このアルバムは確かに、レッド・ツェッペリンと同等に優れた作品ではないが、この短命に終わったバンドから届けられた最良の作品であり、1980年代を通じて、ペイジの最も首尾一貫した作品となった」と評している[10]。UltimateClassicRock.comの編集長マシュー・ウィルケニングは、「レッド・ツェッペリン後のジミー・ペイジの曲トップ10」を選出した際、本作から「レイディオアクティブ」を10位、「サムワン・トゥ・ラブ」を7位、「ミッドナイト・ムーンライト」を5位、「サティスファクション・ギャランティード」を2位に挙げた[13]

収録曲[編集]

特記なき楽曲はジミー・ペイジポール・ロジャースの共作。曲名の日本語表記は日本盤LP (VIL-6157)及びCD (VDP-1016)に準拠。

  1. クローサー - "Closer" - 2:53
  2. メイク・オア・ブレイク - "Make or Break" (Paul Rodgers) - 4:22
  3. サムワン・トゥ・ラブ - "Someone to Love" - 4:53
  4. トゥギャザー - "Together" - 3:54
  5. レイディオアクティブ - "Radioactive" (P. Rodgers) - 2:49
  6. ふられた気持 - "You've Lost That Lovin' Feeling" (Barry Mann, Cynthia Weil, Phil Spector) - 4:32
  7. マネー・キャント・バイ - "Money Can't Buy" (P. Rodgers) - 3:34
  8. サティスファクション・ギャランティード - "Satisfaction Guaranteed" - 4:12
  9. ミッドナイト・ムーンライト - "Midnight Moonlight" - 9:13

参加ミュージシャン[編集]

アディショナル・ミュージシャン

  • スティーヴ・ドーソン - トランペット(#1)
  • ドン・ウェラー - テナー・サックス・ソロ(#1)
  • ウィリー・ガーネット - テナー・サックス(#1)
  • Paul Weimar - バリトン・サックス(#1)
  • サム・ブラウン - バッキング・ボーカル(#6, #9)
  • ヘレン・チャペル - バッキング・ボーカル(#6, #9)
  • ジョイ・イェイツ - バッキング・ボーカル(#6, #9)

脚注[編集]

  1. ^ a b FIRM - full Official Charts History | Official Charts Company - 「Albums」をクリックすれば表示される
  2. ^ a b c The Firm | Awards | AllMusic
  3. ^ 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.253
  4. ^ swedishcharts.com - The Firm (Rock) - The Firm
  5. ^ charts.org.nz - The Firm (Rock) - The Firm
  6. ^ The Firm (7) - The Firm (Vinyl, LP, Album) at Discogs
  7. ^ Philips, Binky (2014年9月26日). “INTERVIEW: Paul Rodgers… Free, Bad Company, The Firm, and His Latest, "The Royal Sessions"”. The Huffington Post. 2015年9月4日閲覧。
  8. ^ Lentz, Merryl. “Paul Rodgers - Live In Glasgow”. Vintage Rock. 2015年9月4日閲覧。
  9. ^ Giles, Jeff (2012年6月28日). “The Story Behind Led Zeppelin's 'Swan Song' Revealed”. ultimateclassicrock.com. Diffuser Network. 2015年9月4日閲覧。
  10. ^ a b Downing, Brian. “The Firm - The Firm”. AllMusic. 2015年9月4日閲覧。
  11. ^ Kurt Loder and Michael Goldberg (1984年1月19日). “Rock of Ages: Ronnie Lane Benefit Show Brings Out Clapton, Beck, Page, Stones”. Rolling Stone. 2015年9月4日閲覧。
  12. ^ FIRM | full Official Chart History | Official Charts Company
  13. ^ Wilkening, Matthew. “Top 10 Post-Led Zeppelin Jimmy Page Songs”. ultimateclassicrock.com. Diffuser Network. 2015年9月4日閲覧。