クラッシュ・ロワイヤル

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クラッシュ・ロワイヤル
ジャンル ストラテジーゲーム
対応機種 iOSAndroid
開発元 Supercell
発売元 Supercell
ライセンス © 2016 Supercell Oy
人数 1 - 複数人
発売日 2016年3月2日
最新版 2.3.1
対象年齢 9+(iOS版)
7歳以上(Android版)
必要環境 iOS 7.0以降
Android 4.0.3以降
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クラッシュ・ロワイヤルClash Royale)は、フィンランドのゲーム会社Supercellが開発、運営するiOSAndroidオンラインストラテジーゲーム。略称は『クラロワ』。基本プレイは無料で、アイテム課金が存在する。2016年3月2日に全世界でリリースされた。

概要[編集]

ジャンルは、トレーディングカードゲームタワーディフェンスマルチプレイヤーオンラインバトルアリーナを融合させたリアルタイムストラテジーゲーム。同社より先行リリースされていた「クラッシュ・オブ・クラン」とは世界観や登場キャラクターが多く共通している。

プレイヤーは、8枚のカードで構成されるデッキを編成し、2.8秒に1たまるエリクサーと呼ばれるコストを消費して、デッキのカードを使用していく。3分間で相手よりも多くのタワーを破壊した側の勝利となる。また、中央にあるキングタワーを破壊するとその時点で勝利し終了となる。

残り時間が1分になると、それ以降のエリクサーのたまる速度が2倍になる。試合開始から3分経過しても両プレイヤーの破壊したタワーの数が同じだった場合、1分間あるいは3分間のサドンデスが発生する[注 1]。サドンデスでは、どちらかのタワーが1つ破壊された時点で終了となり、破壊した側の勝利となる。サドンデスで勝敗が決まらない場合、ゲームの状況に関わらず引き分けとなる[注 2]

戦闘中は、対戦相手とスタンプや簡単な定型文でのコミュニケーションが可能であり、定型文は自分の言語に自動的に変換されて表示されるため、言語の違いによって不便することはない。しかしながらクラン内チャットでは自由に会話できるが、戦闘中定型文の様に言語変換はされない。さらに言語によってカード名が大きく異なる場合もあるため注意が必要。アプリ外でSNSを通じてのみ、他プレイヤーとフレンド登録をすることができるが、ゲーム内でフレンドへメッセージを送信する機能は実装されていない。

すべてのゲームモードはオンライン接続が前提であり、アプリ起動中に接続が切れると強制的に再起動し、オフラインのままでは一切起動することができない。

「1端末で1アカウント」という規約があるため、1端末で複数のアカウントでログインを行うと凍結の対象になることがあるが、複数端末で1つのアカウントを使用することは可能であるので、スマートフォンとタブレットで1つのアカウントを使用することもできる。しかし同時にログインしようとすると、先にログインしていた端末は強制ログアウトされる。

ゲーム内通過としてゴールドがあり、カードの育成にのみ使用される。

カード[編集]

2018年9月時点で88種類のカードがあり、8枚を選んだデッキの組み合わせは600億以上になる。

それぞれのカードには1~9のコストとレアリティが設定されていて、宝箱獲得時点でのプレイヤーのクラウン数によって入手できるカードが制限される。同種のカードを集めるとレベルを上げてステータスを育成することができる。

初期よりゲームバランス維持のため不定期にカードバランス調整が実施されてきたが、2018年6月より毎月1回のカードバランス調整が実施されており、ステータス画面に表示されない部分まで詳細に調整が行われる。

地上ユニット[編集]

攻撃ターゲットが相手のユニットか建物かで大別され、フィールド中央にある川の左右に架かる2本の橋を通って移動する。ターゲットが射程内になければ、最寄りのタワーに向かう。ホグライダーとロイヤルホグのみ川をジャンプして飛び越えることができる。相手ユニットをターゲットするものでは空中ユニットをターゲットするかどうかで小別される。

試合開始時点では川の手前までしか出現させられないが、相手のクイーンタワーを破壊すると出現可能エリアが広がる。

空中ユニット[編集]

攻撃ターゲット等は上記と同様だが、川や自軍の建物に影響されることなく自由に移動できる。地上ユニットに比べてコストあたりのHPが低めに設定されている。相手ユニットをターゲットするカードは必ず地上・空中両方をターゲットする。出現可能エリアは地上ユニットと同じ。

建物[編集]

フィールドに設置し、ユニット生産系と攻撃系に大別され、エリクサーポンプのみ例外となる。すべての建物は攻撃を受けなくてもHPが徐々に減り続ける。

設置可能エリアはユニットと同じ。

スペル[編集]

上記のユニット・建物とは異なり、フィールドのどこにでも使用できる。ダメージ系、効果系に大別され、それぞれのスペルには効果範囲と持続時間が設定されている。

特例措置として、タワーに直接ダメージを与える場合は、相手ユニットや建物に与えるダメージの35%にまで軽減される。

コストとレア度分類[編集]

全てのカードは1~9まで消費エリクサーがコストとして設定され、小数点以下はない。

また、ノーマル、レア、スーパーレア。ウルトラレアの4種レアリティが設定され、入手・育成難度が差別化されている。

2018年9月より、カードレベルの表記が改められた。なお、最高レベルの「鏡」カードを使用した場合は14レベルのカードが使用できる。

カードレベル表記一覧
旧記載 新記載
N R SR UR N R SR UR
1 1
2 2
3 1 3 3
4 2 4 4
5 3 5 5
6 4 1 6 6 6
7 5 2 7 7 7
8 6 3 8 8 8
大会規定 9 7 4 1 9 9 9 9
10 8 5 2 10 10 10 10
11 9 6 3 11 11 11 11
12 10 7 4 12 12 12 12
育成限界 13 11 8 5 13 13 13 13

ゲームプレイ[編集]

バトル[編集]

  • 通常対戦(1vs1)
勝利するとトロフィーとゴールド、宝箱を入手し、敗北するとトロフィーが回収される。通常対戦ではトロフィー数の近い相手がマッチングされる。
本ゲーム内で唯一、トロフィーが増減するモードである。
  • 協力バトル(2vs2)
2017年6月より実装された、フレンド、クランメンバーまたはランダムにマッチングされるプレイヤーとチームを組み、2対2で戦うモード。勝利するとゴールドと宝箱を入手する。チームのタワーレベルは味方2人のタワーレベルにより調整される
勝敗に関わらずトロフィーの増減はない。また、通常対戦に比べてエリクサーの溜まる速度が遅くなっている。対戦マップのレイアウトはほとんど変わらず、キングタワーが2つ横に接続されたものになる。
  • フレンドバトル
フレンド、クランメンバーと1対1や2対2で戦う。お互いのカードとタワーのレベルは、公平を期すために強制的にレベル9に揃えられる。勝敗に関わらずトロフィーの増減、ゴールドや宝箱の獲得はない。
  • 大会
大会の作成には参加可能人数に応じたエメラルドが必要だが、すでに作成された大会に参加することは無料。参加可能人数50人、100人、200人、1000人のものがあり、指定時間内により多くのトロフィーを獲得することで、より良い報酬を入手できる。参加パスワードを設定することで参加者を限定することもできる。報酬がないかわりに10エメラルドで開ける1000人大会も存在する。
  • チャレンジ
プレイヤーがエメラルドを消費することで参加出来る。常設されているものはクラシックチャレンジとグランドチャレンジがあり、12勝するか、3敗するかで終了する。
勝利数に応じて報酬は跳ね上がる。クラシックとグランドは参加費と報酬が異なる。
上記の他に、不定期にスペシャルチャレンジが開催される。新カードが追加される際に開催されるチャレンジや、通常よりも速くエリクサーがたまる「エリクサー2倍チャレンジ」や「エリクサー3倍チャレンジ」、最大20勝が可能な「20勝チャレンジ」などがある。
  • 練習バトル
デッキ編集画面から入ることができるCPU戦で、自身のリーグによって相手が異なる。
対人戦ではありえない対応などが見られる。

クエスト[編集]

指示された課題を達成することでエメラルドやゴールド、カードを入手することができる。1日最大3回、4時間ごとにアイテムを入手できるデイリークエストも存在する。

クエストを達成することで「クエストポイント」も獲得し、一定数集めることで宝箱を開封することができる。

宝箱[編集]

宝箱はバトルの報酬やクエスト報酬など、様々な場面で入手が可能で、各種カードを入手する主な手段となる。宝箱の開封には数時間待たなければならないものもあるが、開封することで、エメラルド、ゴールド、カードが入手できる。宝箱は多くの種類があり、それぞれで入っているカードのレア度や枚数、開封に必要な時間などが異なる。

アリーナ[編集]

プレイヤーがバトルを行う場所をアリーナという。両者キングタワーが1つ、プリンセスタワーが2つ存在し、中央を横切る川に橋が2つ架かっている[注 3]。 所属しているリーグによって多数のデザインがあるが、レイアウトの違いはない。1vs1か2vs2によってタワーの配置が多少異なる。

スタンプ・定型文[編集]

対戦中、感情を示すスタンプや短い定型文を画面に表示することが出来る。スタンプは初期状態で4種類を所持しているが、課金をすることで多様なキャラクターのスタンプが利用可能となる。[注 4]短文のスタンプは、受信した側に設定された言語に変換されて表示される[注 5]。日本語では「よろしく!」と表示されていても、それを受信した相手が英語設定であれば「GOOD LUCK!」と相手に表示されている。

また、絵文字スタンプは課金アイテムとして順次追加発表されている。

絵文字スタンプのみ、LIVEでの観戦者が使用することができる。・

クラロワダッシュ[編集]

常設はされず、不定期に開催されるゲームモード。使用するカードは同一であるが、ルールが大きく異なる。ルールや世界観がアメリカンフットボールを模している雰囲気がある。

基本的にドラフトカードバトルでのみ実施されていて、カードレベル9で統一。カードそれぞれの動きや効果、性能は変わらない。1vs1も2vs2もある。

タワーや中央の川が存在せず、相手陣の最深にあるゴールラインをユニットで超えることができたら1クラウン獲得でき、制限時間内に3クラウン獲得するか、もしくは多く獲得したほうが勝利となる。通常バトルと同様に延長サドンデスもある。

フィールドに出されたユニットは、対象となるターゲットが射程内にいなければ、真っすぐ相手のゴールラインを目指して動く。

前述のとおり、通常のバトルモードと同じカードの性能で異なるルールを強いているためにパワーバランスが偏っていて、そのためドラフトカードバトルでのみ開催されている。事実、2018年のエイプリルフールにて自由にデッキが組めるサプライズがあったが、強カードと評されるユニットと、その援護、および対策カードの利用が大半を占めていた。また、2018年10月現在、ドラフトにホグライダー、ロイヤルホグは出現しない。

クラン[編集]

クランに所属することで、クランメンバーとのチャットや、メンバーへのカードの寄付・申請、メンバー同士でのバトルやクラン対戦(後述)の参加が可能になる。1人から設立することができ、所属上限は50人。クラン内には役職があり、上位からリーダー、サブリーダー、長老、メンバーとなっている。長老以上でクランへの招待、サブリーダー以上はクラン設定の変更ができる。

クラン対戦[編集]

2018年4月に実装されたモード。それ以前は毎週末に「クラン宝箱」システムがあり、週末期間中にクラン全員で集めたトロフィーにより報酬が与えられていた。そのクラン宝箱システムに代わり実装されたモードである。クラン対戦は「準備日」と「戦闘日」それぞれ24時間ずつの2日間にわたって行われ、クランの保有するするトロフィー数により競争相手、報酬が割り当てられる。対戦は、サブリーダー以上の権限を持つ者が開始できる[注 6]

準備日では、戦闘日に使う「クランカード」を集めることができる。指定された様々なバトルモードで対戦し、勝敗に応じてゴールドと「カード」を入手する[注 7]。何も付加ルールのないシンプルな1vs1は準備日には存在しない。1人最大3回の対戦が可能であり、1戦以上行った者は戦闘日に引き続き参加することができる。

戦闘日では、5つのクランが競争相手として設定され、準備日に集めたカードを使用してデッキを構成し、1人1回の対戦を行う。前述したクランの保有するトロフィーに加え、戦闘日に参加することのできる人数によって5つのクランがマッチングされ、お互いの勝利数を競い合う[注 8]。クラン間で参加人数が若干異なる場合は、数合わせとして一部のプレイヤーが複数回の対戦を行える。ただし、戦闘日の対戦相手は競争相手のクランに限らずマッチングされる。

戦闘日での競争クラン間順位によりクラントロフィーが増減し、クランの所属するリーグが決定する。トロフィー数が多くなるほど報酬は多く、豪華になる。原則的に、報酬が得られる周期はクラン対戦シーズンが更新される2週間である。

課金要素[編集]

ゲーム自体のプレイは基本無料だが、アイテム課金が存在する。課金することによってゲーム内通貨であるエメラルドの購入ができる。用途は、宝箱やゴールドの購入、宝箱開封時間の短縮や大会作成、チャレンジの開始など様々である。また、エメラルドを介さずに直接販売されている場合もある。

クラロワリーグ[編集]

クラロワリーグ(: Clash Royale Crown Championship)とは、Supercellが主催する、国際的なe-Sportsの大会。約1年をかけて世界一のチームを決定する。北米、アジア、ヨーロッパなど、世界各地で地域別の大会が実施され、毎年冬に世界一決定戦が行われる。

日本や韓国、その他アジア諸国(中国は除く)が所属する「クラロワリーグ in アジア」は、2シーズンで総当たり戦を約140試合行い、優勝チームが世界一決定戦へと進出する[1]

過去の大会
開催場所 開催国 優勝 準優勝 賞金 備考
1 2017 カッパー・ボックスロンドン イングランドの旗 イギリス メキシコの旗 Sergioramos:) アメリカ合衆国の旗 MusicMaster $150,000 [1]

第2回は、2018年度開催。日本人選手として、けんつめしを含む16名が対戦に参加している[2]

特許侵害問題[編集]

2017年5月18日から7月27日にかけて計4回、SNSを運営するグリーが、本作とクラッシュ・オブ・クランの開発元Supercellを特許権侵害として提訴した[3]。 Supercellは特許侵害を否定しつつも、2018年1月4日に本作より一部機能を削除すると発表した。

【重要】機能削除に関してのご連絡
準備が出来次第下記の機能を日本のアプリから削除させていただきます。

バトル開始画面にてロック中の宝箱をアンロックしている時の演出
バトル開始画面にてすでにアンロックされている宝箱の演出

機能を削除する経緯といたしましてはグリー株式会社より、弊社のアプリで実装されている機能に関しまして特許権侵害の仮処分命令申立てが2017年5月25日に提起され、現在係争中です。

弊社と致しましては、特許権侵害の事実はないと確信しておりますが、係争中に伴い、係争が終局的に解決するまでは上記の機能をアプリ内から削除致します。

お客様にはご不便、ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。

早急にグリー株式会社との間の係争を解決し、良いゲーム、良いアップデートを行うために専念できればと考えております。

— Supercell、ゲーム内お知らせより引用

同年1月24日に、グリー株式会社は、「Supercellが話し合いを拒否したため、2サービスにおける特許の使用禁止の仮処分を東京地方裁判所に申立て、損害賠償請求も提訴している」との内容を、公式ホームページに掲載した[4]

翌日1月25日、Supercellはアプリのゲーム内お知らせにて、「話し合いは行ったが解決策が見いだせなかった」と反論した。

クラロワを遊んで頂いている皆様へ、

グリー株式会社と現在係争中の特許権侵害に関してですが、グリー株式会社が1月24日にプレスリリースを発表いたしました。そのプレスリリース内にてスーパーセルに対して書かれている内容に正しくない点がありましたのでこの場を借りて訂正させていただきます。

プレスリリース内にてグリー株式会社は「友好的な解決」を行うためスーパーセルに交渉を持ちかけたがスーパーセルがそれを拒否したと書かれておりますが、この情報は正しくありません。

当初からグリー株式会社の担当者と話し合いを設けており、実際スーパーセルの経営陣がヘルシンキ(フィンランド)から東京に飛びグリー株式会社の担当と「公正かつ合理的、友好的な解決」を目指すため話し合いを行っておりました。しかし残念ながらグリー株式会社との話し合いからは合理的な解決策を見出すことはできませんでした。

弊社と致しましては、特許権侵害の事実はないと強く感じており、特許は無効で裁判所も同じ結論に至ると考えております。しかし、グリー株式会社が特許権侵害の仮処分命令申立てを行ったため、係争中であっても日本のお客様が引き続き弊社のアプリを遊ぶことができるよう、予防策として特定の機能をアプリ内から削除いたしました。

今後、グリー社との紛争が終局的に解決し、差止の懸念がなくなるまでユーザーの皆様にはご迷惑をおかけしますが、今回の措置はゲームアプリ自体の万が一の差止を防ぐためのやむを得ない処置ということでご理解を頂きたく何卒よろしくお願い致します。

お客様にご迷惑をおかけしていること深くお詫び申し上げます。

— Supercell、ゲーム内お知らせより引用

これに対しグリー株式会社は、「2016年9月にSupercellに特許侵害の可能性を伝えてから、2017年5月に東京地方裁判所に仮処分の申し立てを行うまで、話し合いを求め、和解案も示したが、Supercellはこれを拒否した」と、公式ホームページに追記した[4]

これらを受け、クラロワ・クラクラプレイヤーは、Twitterで「#グリーを許すな」というハッシュタグをつけたツイートをし、一時トレンド入りした[5]

尚、2社間の係争はいまだ継続している。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 2018年6月20日より、トロフィー4000以上の試合はサドンデスが3分間となった。
  2. ^ まれに、キングタワーの同時破壊による引き分けが起こる。
  3. ^ クラロワダッシュが行われるアリーナには橋は存在せず、平坦な空間で戦う。
  4. ^ 2018年10月7日現在、最大で52種類のスタンプが利用可能となっている
  5. ^ 日本語版では、「よろしく!」「やるな!」「まさか!」「ありがとう!」「グットゲーム!」「おっと!」と表示される。
  6. ^ キングレベル8以上のプレイヤーが10人以上所属していないクランは、対戦を開始することが出来ない。また、キングレベル7以下のプレイヤーは対戦に参加することが出来ない。
  7. ^ ここで入手したカードは、自分の保有するカードとは区別される。
  8. ^ 勝利数が同じであった場合は、破壊したタワーの数によって順位が決定する。また、同率も起こり得る。

出典[編集]

外部リンク[編集]