カサール (カサール級駆逐艦)

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カサール
基本情報
建造所 DCNロリアン工廠
運用者  フランス海軍
艦種 ミサイル駆逐艦
級名 カサール級駆逐艦
艦歴
計画 1978年
起工 1982年9月3日
進水 1985年2月6日
就役 1988年7月29日
要目
排水量 基準 4,220t
満載 5,000t
全長 139.0m
最大幅 14.0m
吃水 6.5m
機関 CODAD方式
SEMT ピルスティク18PA6-V280 BTC ディーゼル×4基
スクリュープロペラ×2軸
出力 42,300 bhp
速力 最大速 30kt
乗員 250名
兵装 Mle 68 100mm単装砲 × 1基
F2 20mm単装機関砲 × 2基
Mk 13 ミサイル単装発射機 × 1基
SM-1MR SAM; 40発)
サドラル ミサイル6連装発射機 × 2基
ミストラル近SAM)
MM40 SSM 4連装発射機 × 2基
L5 533mm5連装魚雷発射管 × 2基
搭載機 AS 565 パンテル × 1機
C4ISTAR SENIT-6 戦術情報処理装置リンク 11/16
Mk.74 ミサイル射撃指揮装置
レーダー RBJ-11B 3次元
DRBV-26C対空捜索
SPG-51C射撃指揮レーダー×2基
DRBC-33射撃指揮 × 1基
DRBN-34航海 × 2基
ソナー DUBA-25Aソナー
電子戦
対抗手段
SLAT対魚雷システム
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カサールフランス語Cassard, D 614)は、フランス海軍カサール級駆逐艦1番艦。艦名はジャック・カサールfr:Jacques Cassard)に由来し、この名を受け継いだフランス軍艦は13代目[1]に当たる。

艦歴[編集]

「カサール」は、DCNロリアン工廠で建造され1982年9月3日に起工、1985年2月6日に進水、1988年7月29日に就役する。

1987年5月21日ディジョンと命名都市の関係を結ぶ。「カサール」はトゥーロンに配備され航空母艦の護衛を主任務とし海洋における諸任務に当たる。

1999年コソボ紛争におけるアライド・フォース作戦で「フォッシュ」の護衛のためアドリア海に、2003年および2006年不朽の自由作戦で「R91 シャルル・ド・ゴール」空母戦闘群の一員としてインド洋に展開する。2006年7月にはレバノン侵攻に伴い避難民救援作戦(fr:Opération Baliste)のためレバノンに8月まで派遣される。

2008年4月4日大西洋方面での演習に参加するためトゥーロンを出港し、一旦ブレストに立ち寄った後の5月上旬にアメリカ合衆国海軍とC2X合同演習に参加、「CVN-71 セオドア・ルーズベルト」との協同行動のほか、石油プラットフォームの保護訓練に参加する。5月27日にガスペに、同月29日にはケベック市に寄港し6月1日の300周年記念式典に参加、その後サンピエール島に寄港。同月下旬にはフォール・ド・フランスに寄港しカリブ海に展開する。10月から12月にかけてATM改修工事(arrêt technique majeur)がなされ、衛星通信アンテナなどが交換される。2009年10月にはレバノン・ベイルートへ友好訪問に赴く。

脚注[編集]

  1. ^ 私掠船や革命時代以前を含めれば28代目にあたる。27 bâtiments ont déja porté le nom de Cassard

外部リンク[編集]

関連項目[編集]