エヴァの告白

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
エヴァの告白
The Immigrant
監督 ジェームズ・グレイ
脚本 ジェームズ・グレイ
リチャード・メネッロ英語版
製作 グレッグ・シャピロ
クリストファー・ウッドロウ
アンソニー・カタガス
ジェームズ・グレイ
製作総指揮 アニエス・メントレ
ヴァンサン・マラヴァル
ブラヒム・シウア
モリー・コナーズ
マリア・セストーン
サラ・ジョンソン・リードリヒ
ホイト・デヴィッド・モーガン
ブーノ・ウー
ジェイコブ・ペチェニック
出演者 マリオン・コティヤール
ホアキン・フェニックス
ジェレミー・レナー
音楽 クリストファー・スペルマン
撮影 ダリウス・コンジ
編集 ジョン・アクセルラッド
カイラ・エンター
製作会社 Worldview Entertainment
Keep Your Head
Kingsgate Films
配給 フランスの旗 Wild Bunch Distribution
日本の旗 ギャガ
アメリカ合衆国の旗 ワインスタイン・カンパニー
公開 フランスの旗 2013年11月27日
日本の旗 2014年2月14日
アメリカ合衆国の旗 2014年春(予定)
上映時間 120分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
フランスの旗 フランス
言語 英語
ポーランド語
製作費 $16,000,000[1]
テンプレートを表示

エヴァの告白』(エヴァのこくはく、The Immigrant)は、ジェームズ・グレイ監督・脚本・製作による2013年アメリカ合衆国のドラマ映画。2013年5月の第66回カンヌ国際映画祭において初上映され、パルム・ドールを争った[2] 。日本公開時のキャッチコピーは「祈りは叶わず、希望はつぶされ、愛に裏切られ、ただ生きようとした。それが、罪ですか――。」である。

ストーリー[編集]

1921年ニューヨークポーランドから移民としてアメリカに入国した敬虔なクリスチャンの女性エヴァは、同行していた妹マグダが入国審査結核と診断されて収容されてしまった上、頼りにしていたニューヨーク在住の叔母からの迎えがなかったために、強制送還されそうになる。そんなエヴァを興行師のブルーノが救い出すが、彼は裏で売春を斡旋していたのである。妹を引き取る金を稼ぐ必要のあったエヴァは、やがて売春婦に身を落とすが、その一方でブルーノはエヴァに激しく憎まれながらも彼女を深く愛するようになる。ところが、エヴァがブルーノの従兄弟でマジシャンのオーランドと互いに惹かれ合うようになると、遊び人でいい加減なオーランドをかねてより毛嫌いしていたブルーノはオーランドと激しく対立、遂にはオーランドを刺し殺してしまう。その様子を見ていたエヴァの売春仲間の女は、ブルーノに特別扱いされているエヴァへの憎しみから警察にエヴァによる犯行だと密告する。警察に追われるエヴァをかばって警官たちに激しい暴行を受けたブルーノは、なじみの移民管理局職員を買収してマグダを連れ出し、エヴァとともに遠くに逃がすことにする。エヴァはブルーノに感謝するが、ブルーノはエリス島で目をつけたエヴァを強制送還されそうになるように仕向けたことを告白し、自分は感謝に値する人間ではないと吐き捨てる。エヴァは泣きながら拳をブルーノを叩きつけながらも「あなたはクズなんかじゃない」と応える。そして、マグダと再会したエヴァはブルーノの指示通りにニューヨークを後にする。そんなエヴァをブルーノは物陰から見送ると黙ってその場を後にする。

キャスト[編集]

※括弧内は日本語吹替

製作[編集]

原題『The Immigrant』に確定するまでの仮のタイトルとして『Low Life』『The Nightingale』が使われていた[3]

本作の内容はフィクションであるが、監督・脚本を務めたジェームズ・グレイは、自分の父方の祖母(ロシア系ユダヤ人)の実体験やエリス島で生き別れになった姉妹の実話などから着想を得ているとしており、エヴァがバナナの食べ方を知らないというエピソードは祖母の実体験そのままである[4]。また、ブルーノのモデルは母方の曾祖父の知人で売春斡旋をしていたマックス・ホックスティム[4]、オーランドのモデルはマジシャンで読心術師だった実在の人物テッド・アンネマンである[5]。グレイは脚本執筆にあたり、エヴァとブルーノはそれぞれマリオン・コティヤールホアキン・フェニックスに当て書きしたと述べている[5]

フランス人であるコティヤールはポーランド人であるエヴァを演じるにあたり、エヴァがドイツとポーランドの間のシュレジエン出身という設定であることから、若干ドイツ語なまりのあるポーランド語をマスターした[5]

ジェレミー・レナーは主演映画『ボーン・レガシー』の撮影中だったが次のロケ場所に移るまでの間の少しの休みを利用して、本作に出演した[6]

公開[編集]

本作は当初、2013年に北米で公開される予定だったが、配給元のワインスタイン・カンパニーは2014年春に公開したほうが興行収入が見込めるとして、公開を延期した[7]

評価[編集]

2014年1月4日現在、映画批評集積サイトRotten Tomatoesには、11件のレビューがあり、批評家支持率は91%、平均点は10点満点で7.3点となっている[8]

受賞[編集]

参考文献[編集]

  1. ^ Jordan Cronk (2013年5月24日). “Cannes Film Festival 2013: The Immigrant Review” (英語). Slant Magazine. http://www.slantmagazine.com/house/2013/24/cannes-film-festival-2013-the-immigrant-review 2014年2月24日閲覧。 
  2. ^ 2013 Official Selection” (英語). カンヌ国際映画祭. 2013年12月31日閲覧。
  3. ^ Todd McCarthy (2013年5月24日). “The Immigrant: Cannes Review” (英語). The Hollywood Reporter. http://www.hollywoodreporter.com/review/immigrant-cannes-review-558267 2014年2月24日閲覧。 
  4. ^ a b 『エヴァの告白』パンフレット、15頁。
  5. ^ a b c 『エヴァの告白』パンフレット、16頁。
  6. ^ 『エヴァの告白』パンフレット、8頁。
  7. ^ “なぜオスカー有力候補作が次々と公開延期?”. ウォーカープラス. (2013年11月11日). http://news.walkerplus.com/article/42401/ 2013年12月31日閲覧。 
  8. ^ The Immigrant (2013)” (英語). Rotten Tomatoes. 2014年1月4日閲覧。
  9. ^ “ニューヨーク映画批評家協会賞発表”. 映画.com. (2014年12月2日). http://eiga.com/news/20141202/10/ 2014年12月4日閲覧。 
  10. ^ “ボストン映画批評家協会賞、「かぐや姫の物語」がアニメ賞を受賞”. 映画.com. (2014年12月8日). http://eiga.com/news/20141208/10/ 2014年12月8日閲覧。 
  11. ^ “『かぐや姫の物語』にまたもアニメ賞!トロント映画批評家協会賞で受賞!”. シネマトゥデイ. (2014年12月17日). http://www.cinematoday.jp/page/N0069178 2014年12月18日閲覧。 

外部リンク[編集]