ウィザードリィ外伝 戦闘の監獄

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ウィザードリィ外伝 戦闘の監獄』(ウィザードリィがいでん せんとうのかんごく、Prisoners of the Battles)はウィザードリィシリーズのコンピュータRPG。2005年3月25日にWindows版、2006年8月3日にPlayStation 2版が発売され、Windows版は2009年9月18日からダウンロード販売が行われている。

Windows版の追加シナリオである『慈悲の不在』もここで解説する。

概要[編集]

それまで数多く発売されたウィザードリィの派生作品は、種族や職業の数を増やしていったり、物語に関連するNPCとのストーリーを重視する展開を取り入れたりと進化の方向を模索したが、戦闘の監獄は原点回帰を謳い最初期の「5種族・8職業」でパーティーを編成し、ストーリーもただひたすら強くなるために戦い続けるというものになっている。広大な迷宮は冒険の舞台として用意されているに過ぎず、踏破した証を持ち帰るという当面の目標はあるものの、それが世界の危機などの重大事件に関連しているわけではない。迷宮の中で起きたプレイヤーそれぞれの体験がストーリーという形になっている。モンスターグラフィックは末弥純の原画をリライトしたものが用意され、様々なオプションの切り替えでプレイヤーが最も好む環境でプレイできるように配慮されている。呪文の名称は#1-#5までのものではなく英語表記だが、Windows版では変更することが可能である。

アイテム効果ランダム制[編集]

本作独自のシステムとして、手に入るアイテムの効果がランダムで決定されるという点がある。このため、冒険者たちはどれだけ戦いを続けても「まだ見た事もない素晴らしいアイテムが見つかるかもしれない」と、永遠に戦いを続ける意欲を失うことがない。シリーズでも人気の三種の神器村正手裏剣はこちらに該当し、「村正という最強の武器を発見する」という探索から「村正の中でも最強の効果を備えた逸品を求め続ける」という形になっている。

また、効果が固定されているスペシャルアイテムも用意されており、レアアイテム探しの要素も存在する。最終的にはランダム効果のアイテムの方が優秀な性能になってしまい、スペシャルアイテムが発見できる可能性は非常に小さいために、手に入ったころには役に立たなくなっていることもしばしば。最後まで戦力として活躍してくれるのは聖なる鎧ひとつだけである。

システム[編集]

性格
善、中立、悪の3種類。意味は#1と同じ。
能力
力、知恵、信仰心、生命力、素早さ、運の強さの6種類。意味は#1と同じだが、最上限は種族基本値に+15、アイテムのスペシャルパワーで+17まで強化される。
種族
人間、エルフ、ドワーフ、ノーム、ホビットの5種類。それぞれの能力は従来どおり。
職業
戦士、魔法使い、僧侶、盗賊、ビショップ、侍、ロード、忍者の8種類。盗賊と忍者は奇襲攻撃が可能で、#5を踏襲している。
呪文
魔法使い系、僧侶系の2種類。#5をベースに、#1に存在した魔法や外伝シリーズで登場した魔法が一部追加されている。

オプション[編集]

  • モンスター、呪文、アイテム、罠などの日本語表記/英語表記の個別選択
  • 呪文や罠の表記を英語にしていた場合、一覧から指定する形とキーボードで直接入力する形を選択
  • 地図表示呪文をオートマッピング座標表示から選択
  • ダンジョンの表示を面画線画(ワイヤーフレーム)から選択

ダンジョン[編集]

カラムの洞窟
最も難易度の低い、全3階層のダンジョン。
デュエルの洞窟
全6階層のダンジョン。最下層は#1を彷彿とさせる構造となっている。
リュードの迷宮
最大の難易度を持つ全10階層のダンジョンで、最下層は非常に稼ぎやすい形になっている。様々なヒントから正解を答えるリドルがあるが、中には正答となるものを複数見いだせる悪問が存在する(ゲーム内ではひとつしか正解と見なされない)。
テッドの迷宮
Windows版では公式サイトからダウンロードする追加ダンジョン。全20階層という大規模な迷宮。レベル1の冒険者しか入る事ができず、アイテムの持ち込みも禁止、一度進入したらクリアアイテムを獲得するまで迷宮から出る事ができない特殊なルールが採用されている。プレイヤーはキャラクターを新たに作成するか、それまでレベルを上げてきたキャラクターをレベル1に戻して挑戦するかを選ぶ事になる。後者は能力値やHPが高い状態で挑戦することができるので、新規作成よりも有利に進められる。HPやMPを回復しレベルアップを行う宿屋、死者を復活させる寺院、手に入れたアイテムを売却するための商店(購入はできない)が迷宮内に存在し、冒険者はそこを拠点にして迷宮の奥を目指していく。登場するモンスターはそれまでの3つのダンジョンのものと同じだが、テッドの迷宮にしか登場しないモンスターが3種類存在する。そのため、テッドの迷宮をダウンロードしなければモンスター図鑑を完全に埋めることができない。

慈悲の不在[編集]

Windows版のみ、有料ダウンロードで追加される新シナリオ。「戦闘の監獄」と同じゲームシステムを用いているが、世界観は同一ではなく「戦闘の監獄」のキャラクターの転送はできない。アイテム効果ランダム制を廃止し、完全に従来のウィザードリィのシステムに戻った作品。迷宮はひとつだけで、全8階層。

関連作品[編集]

外部リンク[編集]