アンノウン (映画)
アンノウン | |
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Unknown | |
監督 | ジャウム・コレット=セラ |
脚本 |
スティーヴン・コーンウェル オリヴァー・ブッチャー |
原作 | ディディエ・ヴァン・コーヴラール |
製作 |
ジョエル・シルバー レナード・ゴールドバーグ アンドリュー・ローナ |
製作総指揮 |
スーザン・ダウニー ピーター・マカリーズ サラ・メイアー スティーヴ・リチャーズ |
出演者 | リーアム・ニーソン |
音楽 |
ジョン・オットマン アレキサンダー・ルッド |
撮影 | フラビオ・ラビアーノ |
編集 | ティム・アルヴァーソン |
製作会社 |
ダーク・キャッスル・エンターテインメント スタジオ・バーベルスベルク |
配給 | ワーナー・ブラザース |
公開 |
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上映時間 | 113分 |
製作国 |
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言語 | 英語 |
製作費 | $30,000,000[1] |
興行収入 |
$130,786,397[1] 2億2700万円[2] ![]() |
『アンノウン』(原題:Unknown)は、2011年のアメリカのサスペンス映画である。ディディエ・ヴァン・コーヴラールの小説『Out of My Head』[3]を、スティーヴン・コーンウェルとオリヴァー・ブッチャーが脚本化し、ジャウム・コレット=セラが監督した。
ストーリー[編集]
アメリカの植物学者マーティン・ハリス博士はバイオテクノロジーの国際学会に出席するために妻エリザベス(リズ)とともにベルリンにやって来る。学会を支援しているアラビアの王子もやって来てパーティもある予定だ。タクシーでホテルに着くと、荷物を1つ空港に忘れて来たことに気付いたマーティンは妻をホテルに残し、通りかかったタクシーを捕まえて空港に向かう。ところが前を走っていた運搬車の荷物が突如、こちらに落ちてきた事故でタクシーごと川に飛び込んでしまう。タクシー運転手ジーナのおかげでなんとか救出されたマーティンは4日後収容された病院で昏睡状態から目を覚ます。事故前後の記憶が曖昧だが、心の底から愛する妻に心配をかけていると思ったマーティンは居ても立ってもいられず、病院を退院し、ホテルに向かう。しかし妻はマーティンを「知らない人」と言い放つ。しかも見ず知らずの男が「マーティン・ハリス博士」を名乗っていることを知る。パスポートもなく、自分が自分であることを証明できないマーティンは自分自身の記憶にすら自信が持てなくなる。
ところが自分が拉致されそうになったことで、何らかの「陰謀」があることを確信したマーティンは、看護師に教えてもらった元シュタージの男ユルゲンと運転手ジーナに協力してもらい、真相を突き止めようとする。
一方、独自の調査で真相にたどり着いたユルゲンだったが、ある男が家にやってくるとその前で自殺してしまう。そして、その男はマーティンに「お前は『マーティン・ハリス』などではない」という。そしてついに自分の正体を知る。妻は誰だったのか? 妻が書いた暗号は何だったのか? 3ヶ月も前に自分がベルリンに来ていたのは何故か? 全ての謎を知った時、男は覚醒する。
キャスト[編集]
- マーティン・ハリス博士
- 演 - リーアム・ニーソン、日本語吹替 - 石塚運昇
- アメリカの植物学者。学会出席のために妻とともにベルリンにやって来たが陰謀に巻き込まれる。
- ジーナ
- 演 - ダイアン・クルーガー、日本語吹替 - 岡寛恵
- タクシー運転手。ボスニアからの不法移民。
- エリザベス・ハリス
- 演 - ジャニュアリー・ジョーンズ、日本語吹替 - 佐古真弓
- マーティンの妻。
- もう1人のマーティン・ハリス
- 演 - エイダン・クイン、日本語吹替 - 辻親八
- 「マーティン・ハリス」を名乗る謎の男。
- エルンスト・ユルゲン
- 演 - ブルーノ・ガンツ、日本語吹替 - 小島敏彦
- 旧東ドイツの秘密警察シュタージのメンバーだった男。
- ロドニー・コール
- 演 - フランク・ランジェラ、日本語吹替 - 楠見尚己
- マーティンの友人。
- シャーダ王子
- 演 - Mido Hamada
- 学会のスポンサー。何度も狙われている。
- レオ・ブレスラー教授
- 演 - セバスチャン・コッホ
- ドイツの植物学者。終盤で新たな栽培方法を発見して注目を浴びる。
- ヘラー・シュトラウス
- 演 - ライナー・ボック
- ホテル警備部長
- Dr. Farge
- 演 - カール・マルコヴィックス
- ジョーンズ
- 演 - スティペ・エルツェッグ
製作[編集]
主要撮影は2010年初めにドイツのベルリンで始まった[4][5]。
公開[編集]
第61回ベルリン国際映画祭でコンペティション外にて上映された[6]。
批評家の反応[編集]
Rotten Tomatoesでは185件のレビュー中55%が本作を支持し、平均点は5.8/10となった[7]。Metacriticでは38名の批評家レビューに基づいて56点となった[8]。
邦題[編集]
本作は当初『身元不明』の日本語題で日本公開が予定されていたが、東北地方太平洋沖地震が発生したため、2011年3月22日に配給元のワーナー・ブラザースが『アンノウン』への変更を発表した。
参考文献[編集]
- ^ a b “Unknown (2011)” (英語). Box Office Mojo. 2012年4月3日閲覧。
- ^ 「キネマ旬報」2012年2月下旬決算特別号 211頁
- ^ Dargis, Manohla (2011-02-17). "Me, My Doppelgänger and a Dunk in the River". The New York Times. Retrieved 2011-02-18.
- ^ “Movieweb.com:Unknown White Male Starts Principal Photography”. 2011年2月14日閲覧。
- ^ “IMDb:Filming locations for Unknown White Male”. 2011年2月14日閲覧。
- ^ “The 'Competition' of the 61st Berlinale”. Berlinale.de (2011年1月18日). 2012年2月1日閲覧。
- ^ “Unknown”. Rotten Tomatoes. 2012年2月1日閲覧。
- ^ “Unknown”. Metacritic. 2012年2月1日閲覧。
外部リンク[編集]
- 公式ウェブサイト
- アンノウン - allcinema
- アンノウン - KINENOTE
- Unknown - オールムービー(英語)
- Unknown - インターネット・ムービー・データベース(英語)
- Unknown - Box Office Mojo(英語)
- Unknown - Rotten Tomatoes(英語)
- Unknown - Metacritic(英語)