アドニス・ステベンソン

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アドニス・ステベンソン
基本情報
本名 ステベンソン・アドニス
通称 Superman(超人)
階級 ライトヘビー級
身長 180cm
リーチ 183cm
国籍 カナダの旗 カナダ
誕生日 1977年9月22日(38歳)
出身地 ハイチの旗 ハイチ
西県ポルトープランス
スタイル サウスポー
プロボクシング戦績
総試合数 28
勝ち 27
KO勝ち 22
敗け 1
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アドニス・ステベンソンAdonis Stevenson 、男性、1977年9月22日 - )、カナダプロボクサーハイチポルトープランス生まれ。第36代WBC世界ライトヘビー級王者。ニックネームはSuperman。強烈な左ストレートが武器で、高いKO率を誇る強打者。27歳頃からボクシングを始めて、29歳でプロデビューを果たし、35歳で初めて世界王座を獲得した遅咲きの選手。かつてのトレーナーはエマニュエル・スチュワードでスチュワードの死後は甥のジャワ・ヒルがトレーナーを務めている[1]

日本語表記の記事では「アドニス・スティーブンソン」と表記される。

人物とアマチュア時代[編集]

ステベンソンは幼少期まではハイチで生まれ育ち、その後カナダに移住した。現在も移住したケベック州に活動拠点がある。

1998年、売春斡旋と暴行の罪で有罪判決を受け4年間刑務所で過ごす[1]

ステベンソンはボクシングを始めたのが遅く刑務所を出所した27歳頃からボクシングを習い始める、上達が早くその年にケベック州ミドル級王座を獲得した[1]

2005年世界ボクシング選手権大会に出場するが1回戦で敗退した[2]

2006年オーストラリアメルボルンで行われたコモンウェルズゲームのミドル級決勝で地元のジェロード・フレッチャーに敗れ銀メダルに終わる。この大会に出場したカナダ代表ボクサーで唯一メダルを獲得したことが評価され2005年-2006年のカナダ国内ベストアマチュア選手に選出された。

アマチュア時代の戦績は38戦33勝5敗。

プロ時代[編集]

2006年9月30日、プロ入りしたステベンソンはモントリオールでプロデビューを行い。結果は初回22秒KO勝ち。

2007年12月7日、モントリオールのベル・センターでデビット・ワトソンとカナダスーパーミドル級王座を賭けて対戦。終始ステベンソンが有利に進め3-0の判定勝ちで王座獲得に成功した。

2008年4月5日、デシャイフ・スミスとWBCアメリカ大陸スーパーミドル級王座を賭けて対戦し、5回TKO勝ちで王座獲得に成功した。

2008年8月1日、WBCアメリカ大陸スーパーミドル級王座の初防衛戦を行い、アンソニー・ボンサンテと対戦し初回46秒のKO勝ち。衝撃KO勝利で初防衛に成功した。

2009年9月25日、ジャーメイン・マッキーとWBCインターナショナルスーパーミドル級王座を賭けて対戦し、4回にダウンを奪ってペースを握り5回にふらついたマッキーに連打をまとめてレフェリーストップを呼び込み王座獲得に成功した。

2010年4月16日、アメリカデビュー。メリーランド州ウィコミッコ・コヴィック・センターにてダーネル・ボーンと対戦した。初回は順調の立ち上がりだったが、2回一瞬の隙を突かれて連打につかまり一気に攻められグロッキーになったところをレフェリーストップ。プロ初黒星を喫し、この敗戦でショックを受けて1年のブランクを作る。

2011年、エマニュエル・スチュワードと出会い師事するようになる[1]

2011年4月8日、NABA北米スーパーミドル級王座デレック・エドワーズと対戦。初回は慎重な立ち上がりだったが、2回に2度ダウンを奪ってペースを握り、3回に追加のダウンを奪うとエドワーズがダイブして失神し、レフェリーはカウントを取らずにKOを宣告。王座獲得成功した。

2011年9月7日、MGMグランド・ガーデン・アリーナで、フロイド・メイウェザー・ジュニアビクター・オルティスの前座で上位ランカーのシュザー・アミンと対戦し、初回1分57秒TKO勝ち。ワンパンチでダウンを奪うとレフェリーはカウントを取らずにストップした。

2011年12月10日、アーロン・パイロ・ジュニアとNABA北米スーパーミドル級の初防衛とNABO北米スーパーミドル級王座を賭け対戦。攻めあぐねるも9回TKO勝ちを収めNABA王座の初防衛と、NABO王座の獲得に成功した。

2012年2月18日、IBF世界スーパーミドル級2位のヘスス・ゴンザレスとIBFインターコンチネンタルスーパーミドル級王座を賭け対戦。期待されていたゴンザレスを相手に初回1分39秒KO勝ち。

2012年4月20日、WBC世界スーパーミドル級3位ノエ・ゴンザレスが持つWBC世界スーパーミドル級シルバー王座を賭け対戦。一気に畳みかけ2回1分50秒TKO勝ちを収め王座を獲得した。

2012年10月20日、IBF世界スーパーミドル級3位ドン・ジョージとカール・フローチへの挑戦権を賭け対戦した。タフな相手に攻め続け、最終12回連打をまとめてレフェリーストップ。IBF世界スーパーミドル王座への挑戦権を獲得するも、フローチがWBA王者ミッケル・ケスラーとの王座統一戦に臨むことになり、ステベンソンとフローチの指名試合は幻となった。

チャンスを失いそうになったステベンソンはライトヘビー級に転向し、2013年3月22日、ダーネル・ボーンとの3年越しの雪辱戦。前回とは違い終始ステベンソンがペースを握った。一気に攻めて6回ダウンを奪いボーンを豪快に失神させ、6回2分43秒KO勝ちで雪辱を晴らした。

2013年6月8日、WBC世界ライトヘビー級王者チャド・ドーソンと対戦。前評判はドーソン有利だったが両者とも慎重な立ち上がりだったが1分を経過した後にフェイント気味に放った左フックがドーソンに命中し背中からダイブ。ドーソンは起き上がるも足元が定まらずふらつきレフェリーがダメージありと判断しレフェリーストップ。初回1分16秒TKO勝ちで王座獲得に成功すると共にリングマガジン世界ライトヘビー王座の獲得にも成功した[3]。ステベンソンはIBF王者バーナード・ホプキンスとの統一戦を希望し「年内にもホプキンスと統一戦をやってライトヘビー級最強を証明しホプキンスに引導を渡したいね」と話した。なおこの試合は2013年度リングマガジン ノックアウト・オブ・ザ・イヤーに選ばれ受賞した。

WBCからトニー・ベリューとの指名試合を指令されたが、その後ベリューとの対戦を確約することを条件に先にタボリス・クラウドと選択試合を行うことを許可された[4]

2013年9月28日、モントリオールベル・センターで、元IBF世界ライトヘビー級王座タボリス・クラウドと対戦し、クラウドの7回終了時棄権により初防衛に成功した[5]

2013年11月30日、ケベック・シティーにあるコリシー・ペプシで、WBC世界ライトヘビー級1位でWBC世界ライトヘビー級シルバー王者のトニー・ベリューと対戦し、序盤からステベンソンがペースを握ると6回にベリューから初ダウンを奪うと最後は一気にレフェリーストップに持ち込み、6回1分50秒TKO勝ちを収め指名試合を制し2度目の防衛に成功した[6]。この試合はHBOが放送し130万人が視聴した[7]

2014年5月24日、モントリオールのベル・センターでアンドルー・フォンファラと対戦。初回に積極的に出てきたフォンファラからいきなりダウンを奪い、5回にもダウンを追加するが、そこからスタミナが切れ動きが悪くなったところをフォンファラに盛り返され、9回には左フックから右ストレートの返しでダウンを奪われてしまう、しかし全体を通して試合を支配していたステベンソンが3-0(115-110が2者、116-109)の判定勝ちを収め3度目の防衛に成功した[8]。思わぬ苦戦を強いられることになったステベンソンだったが、試合後に2ラウンドに左手を負傷していたことを明かした[9]

2014年12月17日、WBC総会で翌年3月14日に行われるセルゲイ・コバレフジャン・パスカルの勝者をWBC世界ライトヘビー級王座の指名挑戦者とし、WBC世界ライトヘビー級ダイヤモンド王座を与えると通知を出した[10]

2014年12月19日、ケベック・シティーコリシー・ペプシでWBC世界ライトヘビー級5位のディミトリ・スホットスキーと対戦し、鮮烈失神KOとなる5回2分42秒KO勝ちを収め4度目の防衛に成功した[11]

2015年3月27日、WBCがセルゲイ・コバレフと対戦交渉を行うよう指令。交渉がまとまらない場合4月17日に入札が行われるとのこと[12]

2015年4月4日、ケベック・シティーのコリシー・ペプシで元WBC世界スーパーミドル級王者でWBC世界ライトヘビー級ノーランカー(1階級下のスーパーミドル級では6位)のサキオ・ビカと対戦し、12回3-0(115-111、116-110、115-110)の判定勝ちを収め5度目の防衛に成功した[13]

2015年4月14日、コバレフ側が入札を辞退することを発表[14]

2015年9月11日、トロントのリコー・コロシアムでWBC世界ライトヘビー級9位のトミー・カーペンシーと対戦し、3回21秒TKO勝ちで6度目の防衛に成功した[15]

2015年11月、WBCの年次総会でWBC世界ライトヘビー級ノーランカーでWBAIBFWBO世界ライトヘビー級スーパー王者のセルゲイ・コバレフと指名戦を行うよう指令が出される[16]

2016年7月29日、ケベック・シティのコリシー・ペプシでWBC世界ライトヘビー級8位で元NABO北米ライトヘビー級王者のトーマス・ウィリアムス・ジュニアと対戦し7度目の防衛を目指す[17]

獲得タイトル[編集]

  • プロ
    • カナダスーパーミドル級王座
    • WBCアメリカ大陸スーパーミドル級王座
    • WBCインターナショナルスーパーミドル級王座
    • NABA北米スーパーミドル級王座
    • NABO北米スーパーミドル級王座
    • IBFインターコンチネンタルスーパーミドル級王座
    • WBC世界スーパーミドル級シルバー王座
    • 第36代WBC世界ライトヘビー級王座(防衛6)
    • リングマガジン世界ライトヘビー級王座

表彰[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d Adonis Stevenson could move further from past mistakes with win over Chad Dawson”. YahooSports.com (2013年6月6日). 2013年8月8日閲覧。
  2. ^ 13.World Championships Mianyang, China November 13-20, 2005”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2013年12月1日閲覧。
  3. ^ スティーブンソン電撃TKO奪取 WBC・L・ヘビー級 ボクシングニュース「Box-on!」 2013年6月9日
  4. ^ WBC gives permission for Adonis Stevenson v. Tavoris Cloud fight to go ahead”. EastSideBoxing.com (2013年7月10日). 2013年8月7日閲覧。
  5. ^ スティーブンソン負傷TKO勝ち WBC・L・ヘビー級戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2013年9月29日
  6. ^ スティーブンソン、6回で仕留める Boxing News(ボクシングニュース) 2013年12月1日
  7. ^ Stevenson, Kovalev Deliver Knockout Ratings For HBO”. BoxingScene.com (2013年12月4日). 2013年12月6日閲覧。
  8. ^ スティーブンソンがV3、ダウンの応酬制す Boxing News(ボクシングニュース) 2014年5月25日
  9. ^ Stevenson wins a tough fight”. ESPN.com (2014年5月24日). 2014年5月24日閲覧。
  10. ^ Stevenson Ordered To Face Kovalev-Pascal Winner”. BoxingScene.com (2014年12月17日). 2014年12月18日閲覧。
  11. ^ スティーブンソン強打爆発 スホットスキーを5回KO Boxing News(ボクシングニュース) 2014年12月20日
  12. ^ Timing is everything on Stevenson-Kovalev”. ESPN.com (2015年3月27日). 2015年4月1日閲覧。
  13. ^ スティーブンソンがV5、WBC・L・ヘビー級 Boxing News(ボクシングニュース) 2015年4月5日
  14. ^ Sergey Kovalev bails on Adonis Stevenson's purse bid order”. ESPN.com (2015年4月14日). 2015年4月18日閲覧。
  15. ^ スティーブンソンV6、カーペンシーに3回TKO勝ち Boxing News(ボクシングニュース) 2015年9月12日
  16. ^ WBC outlines status of each world title at convention”. ESPN.com (2015年11月5日). 2015年11月19日閲覧。
  17. ^ WBCランキング更新、スティーブンソンV7戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年6月15日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

前王者
チャド・ドーソン
第36代WBC世界ライトヘビー級王者

2013年6月8日 - 現在

次王者
N/A