チャド・ドーソン

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チャド・ドーソン
基本情報
本名 チャド・ドーソン
通称 Bad
階級 ライトヘビー級
身長 185cm
リーチ 194cm
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
誕生日 (1982-07-13) 1982年7月13日(41歳)
出身地 サウスカロライナ州ハーツビル
スタイル サウスポー
プロボクシング戦績
総試合数 41
勝ち 34
KO勝ち 19
敗け 5
無効試合 2
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チャド・ドーソンChad Dawson1982年7月13日 - )は、アメリカ合衆国男性プロボクサーサウスカロライナ州ハーツビル出身。元WBC世界ライトヘビー級王者。元IBF世界ライトヘビー級王者。「Bad(悪)」の異名を持つ。

来歴[編集]

2001年8月18日、19歳でプロデビュー。全勝のまま2003年10月31日には空位だったWBC世界ミドル級ユース王座を獲得。

2005年11月18日、NABO北米スーパーミドル級タイトルを獲得。

2006年6月2日、NABF北米ライトヘビー級タイトルを獲得。

2007年2月3日、トマシュ・アダメクポーランド)の持つWBC世界ライトヘビー級王座に挑戦し、12回判定勝ちで無敗のまま世界王座を獲得した[1]

2007年9月29日、エピファニオ・メンドサ(コロンビア)と対戦し、4回KO勝ちで2度目の防衛に成功した[2]

2008年4月12日、グレンコフ・ジョンソンジャマイカ)と対戦し、3-0の判定勝ちで3度目の防衛に成功した。

2008年7月、WBC世界ライトヘビー級暫定王者アドリアン・ディアコヌとの王座統一戦を拒否し、王座を剥奪された[3]

2008年10月11日、アントニオ・ターバーアメリカ)の持つIBF世界ライトヘビー級王座とIBO世界ライトヘビー級王座に挑戦し、3-0の判定勝ちで王座の獲得に成功した[4]

2009年5月9日、アントニオ・ターバーと再戦し、3-0の判定勝ちでIBF王座とIBO王座の初防衛に成功した。

2009年11月7日、WBC世界ライトヘビー級暫定王座決定戦並びにIBO世界ライトヘビー級タイトルマッチでグレンコフ・ジョンソンと再戦し、3-0の判定勝ちでWBC世界ライトヘビー級暫定王座を獲得、IBO王座の2度目の防衛に成功した[5]

2010年8月14日、WBC世界ライトヘビー級正規王者ジャン・パスカルとWBC世界ライトヘビー級王座統一戦並びにIBO世界ライトヘビー級タイトルマッチで対戦。11回にバッティングによりドーソンが右瞼をカットし、負傷判定負けでWBC世界ライトヘビー級王座統一に失敗、同時にIBO世界ライトヘビー級王座からも陥落、プロキャリア初黒星を喫した[6]

2011年10月15日、バーナード・ホプキンスの持つWBC世界ライトヘビー級王座に挑戦。2ラウンド途中にドーソンがホプキンスの膝を抱えるような形で押し倒し、この際左肩を強打したホプキンスが試合続行不可能となった。主審はドーソンのTKO勝ちとしたが試合後のビデオ検証の結果引き分けに訂正、ホプキンスに王座が返還された[7]

2012年4月28日、アトランティックシティボードウォーク・ホールにてバーナード・ホプキンスと再戦し、2-0(117-111が2者、114-114)の判定勝ちでドーソンがWBC世界ライトヘビー級王座に返り咲いたのと同時にリングマガジンから認定王座が贈られた[8]

2012年9月8日、アトランティックシティのボードウォーク・ホールでアンドレ・ウォードの持つWBA世界スーパーミドル級スーパー王座とWBC世界スーパーミドル級王座に挑戦したが10回2分45秒TKO負けで2階級制覇に失敗した[9]

2013年6月8日、カナダのモントリオールベル・センターでWBC世界ライトヘビー級3位のアドニス・ステベンソンと対戦。開幕に放った左ストレートが直撃しノックダウン、起き上がるも足元がふらつきレフェリーがストップ。よもやの1回1分16秒TKO負けを喫し、初防衛に失敗し王座から陥落したのと同時にリングマガジン王座を手放した[10]

2014年10月4日、コネチカット州にてランセス・バルテレミーvsフェルナンド・サウセドの前座でトミー・カーペンシーと対戦。10回1-2(94-96、96-94、94-96)の判定負けを喫した。

2015年12月8日、1年2ヶ月ぶりの試合で10回判定勝利を収めた。

2017年3月4日、ニューヨークにてキース・サーマンVSダニー・ガルシアの前座でアンドルー・フォンファラと対戦、10回TKO負けを喫した。

獲得タイトル[編集]

脚注[編集]

  1. ^ ダウン応酬 ドウソン新王者に WBC・L・ヘビー級戦 Archived 2008年3月28日, at the Wayback Machine. ボクシング総合ポータル「Box-on!」 2007年2月4日
  2. ^ ドウソン、代役に楽勝V2 Archived 2007年12月3日, at the Wayback Machine. ボクシング総合ポータル「Box-on!」 2007年9月30日
  3. ^ ドウソンが王座放棄 ディアコヌー正王者へ昇格 Archived 2008年8月2日, at the Wayback Machine. ボクシング総合ポータル「Box-on!」 2008年7月15日
  4. ^ ドウソン、ターバーに圧勝 IBF世界L・ヘビー級戦 Archived 2008年10月14日, at the Wayback Machine. ボクシング総合ポータル「Box-on!」 2008年10月13日
  5. ^ ドウソン、また宿敵に勝つ WBC暫定L・ヘビー級戦 ボクシングニュース「Box-on!」 2009年11月10日
  6. ^ ドウソン初黒星 パスカル負傷判定勝ち WBC・L・ヘビー級 ボクシングニュース「Box-on!」 2010年8月16日
  7. ^ ホプキンス王座返還 ビデオ検証でドロー 日刊スポーツ 2011年10月22日
  8. ^ 47歳ホプキンス判定で王座防衛に失敗 デイリースポーツオンライン 2012年4月29日
  9. ^ ワードが防衛!10回TKO 日刊スポーツ 2012年9月10日
  10. ^ スティーブンソン電撃TKO奪取 WBC・L・ヘビー級 ボクシングニュース「Box-on!」 2013年6月9日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

前王者
トマシュ・アダメク
WBC世界ライトヘビー級王者

2007年2月3日 - 2008年7月11日(剥奪)

空位
次タイトル獲得者
アドリアン・ディアコヌ
前王者
アントニオ・ターバー
IBF世界ライトヘビー級王者

2008年10月11日 - 2009年5月27日(返上)

空位
次タイトル獲得者
タボリス・クラウド
暫定王座決定戦 対戦者
グレンコフ・ジョンソン
WBC世界ライトヘビー級暫定王者
2009年11月7日 - 2010年8月14日
次暫定王者
王座統一戦により消滅
前王者
バーナード・ホプキンス
WBC世界ライトヘビー級王者

2012年4月28日 - 2013年6月8日

次王者
アドニス・ステベンソン