アッカド語

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アッカド語(アッカド語 :𒅴𒀝𒂵𒌈 - EME.ak.kA.Dû4 - lišānum akkadītum)は、「アッシリア・バビロニア語(Assyro-Babylonian)」とも呼ばれ、古代メソポタミアで、主にアッシリア人やカルデア人(バビロニア人)やミタンニ人に話されていた言語。当時は国際共通語でもあった。アフロ・アジア語族セム語派に分類される。現在知られているなかで最も古いセム語である。楔形文字で表記された。またシュメール語からの借用語が非常に多いのも特徴の一つである。

時代区分・方言[編集]

アッカド語は歴史・地理的に次のように区分される:[1]

非常に大雑把な差異としてバビロニア語では母音が連続した場合に短縮して発音されたのに対し、アッシリア語では母音が連続しても短縮せず元の形が保たれる。バビロニア語もアッシリア語も時代が下るにつれアラム語の影響を大きく受け、最終的にはアラム語に圧倒されてアッカド語は使用されなくなった。

アッカド語楔形文字[編集]

アッカド語の表記は、シュメール語シュメール語楔形文字表記法を借用したものである。シュメール語楔形文字は、声門閉鎖音咽頭音強調子音英語版を表すことができないことに加え、音節文字であったことから、そのままではセム語族のアッカド語表記には向いていなかった。そのため、アッカド語楔形文字の表記法は、表音的・表意的な表記を折衷して欠点を補った複雑な表記体系になっている。

文法[編集]

屈折語名詞主格対格属格の3つの、単数・双数・複数の3つのを区別するが、複数形の場合には主格、対格は同一の語形を取り、属格と分けられる。動詞主語人称を示す。アッカド語の動詞活用で多くの研究者がユニークな点として言及するのは、完了態と未完了態の二つがあり、時制よりも状態の方が重視されたという。定冠詞英語のthe や、アラビア語のal [ال] に当たる)は存在しない。

多くのセム語と異なり、語順は〔主語-目的語-動詞〕というSOV型である。。この語順はシュメール語の影響で生まれたものとも考えられている。

アッカド語文学[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Caplice, p.5 (1980)

参考文献[編集]

  • Martin Worthington: "Complete Babylonian: Teach Yourself" London 2010 ISBN 0-340-98388-4
  • Caplice, Richard (1980). Introduction to Akkadian. Rome: Biblical Institute Press. (1983: ISBN 88-7653-440-7; 1988, 2002: ISBN 88-7653-566-7) (The 1980 edition is partly available online.)
  • Jeremy G. Black, Andrew George, Nicholas Postgate: A Concise Dictionary of Akkadian. Harrassowitz-Verlag, Wiesbaden 2000. ISBN 3-447-04264-8
  • Huehnergard, J. A Key to A Grammar of Akkadian . Harvard Semitic Studies. Eisenbrauns., (1998), ISBN 0-78850-427-4
  • Huehnergard, J. A Key to A Grammar of Akkadian, 2nd ed. . Harvard Semitic Studies. Eisenbrauns., (2005), ISBN 1-57506-924-5
  • Huehnergard, J. A Grammar of Akkadian. Harvard Semitic Museum Studies 45., (2000), ISBN 1-57506-905-9
  • Huehnergard, J. A Grammar of Akkadian, 2nd ed.. Harvard Semitic Museum Studies 45., (2005), ISBN 978-1-57506-922-7
  • Huehnergard, J. A Grammar of Akkadian, 3rd ed.. Harvard Semitic Museum Studies 45., (2011), ISBN 978-1-57506-941-8

アッカド語出土場所[編集]

関連項目[編集]