バビロニア
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バビロニア(アッカド語: 𒆍𒀭𒊏𒆠、古代ペルシア語: 𐎲𐎠𐎲𐎡𐎽𐎢𐏁、古希: Βαβυλωνία、英: Babylonia)は、メソポタミア(現在のイラク)南部を占める地域、またはそこに興った王国(帝国)。首都はバビロン。
目次
呼称[編集]
バビュロニアとも。ヘブライ語聖書では「Shinar」という名前で8回言及されている。Shinarの語源は「シュメール」と考えられている。
地理[編集]
南半分のシュメールと北半分のアッカドを含み、北西側にアッシリアと隣接する。
歴史[編集]
バビロンについての最も早い言及は、紀元前23世紀頃のアッカド帝国(en)期のサルゴンの統治のタブレットに見ることができる。 シュメール文明とアッカドを征服して、チグリス川とユーフラテス川の間を中心に栄え、後にアッシリアの支配を受けた。のちアッシリアが衰えると新バビロニア王国(帝国、「カルデア帝国」ともいう)が興り、ネブカドネザル2世の時その勢力は各地に及んだが、アケメネス朝ペルシア帝国に征服されてその属州となった。
歴代君主[編集]
バビロン第1王朝(古バビロニア)[編集]
- スムアブム(前1894年 - 前1881年)
- スムラエル(前1880年 - 前1845年)
- サビウム(前1844年 - 前1831年)
- アピル・シン(前1830年 - 前1813年)
- シン・ムバリト(前1812年 - 前1793年)
- ハンムラビ(前1792年 - 前1750年)
- サムス・イルナ(前1749年 - 前1712年)
- アビ・エシュフ(前1711年 - 前1684年)
- アンミ・ディタナ(前1683年 - 前1647年)
- アンミ・サドゥカ(前1646年 - 前1626年)
- サムス・ディタナ(前1625年 - 前1595年)
「海の国」第1王朝(バビロン第2王朝)[編集]
- イルマ・イルム(イルマ) --- サムス・イルナ、アビ・エシュフ
- イティ・イリ・ニビ(イティリ)
- ダミク・イリシュ(ダミク・イリ) --- en:Adasi (Assyria)
- イシュキバル --- en:Bel-bani
- シュシュシ
- グルキシャル
- --- en:Iptar-Sin
- ペシュガルダラマシュ
- アダラカランマ
- エクルドゥアンナ
- メラムクルクッカ
- エアガムイル
初期カッシート王朝(バビロン第3王朝)[編集]
詳細は「初期カッシート王名表」を参照
- ガンダシュ
- アグム1世
- カシュティリアシュ1世
- ウシュシ
- アビラッタシュ
- カシュティリアシュ2世
- ウルジグルマシュ
- ハルバシフ
- ティプタクジ
カッシート王朝(バビロン第3王朝)[編集]
詳細は「カッシート」を参照
- アグム2世(? - 前1570頃)
- ブルナ・ブリアシュ1世
- カシュティリアシュ3世
- ウラム・ブリアシュ
- アグム3世
- カラインダシュ
- カダシュマン・ハルベ1世
- クリガルズ1世
- カダシュマン・エンリル1世(? - 前1376)
- ブルナ・ブリアシュ2世(前1375 - 前1347)
- クリガルズ2世(前1345 - 前1324)
- ナジ・マルッタシュ(前1323 - 前1298)
- カダシュマン・トゥルグ(前1297 - 前1280)
- カダシュマン・エンリル2世(前1279 - 前1265)
- クドゥル・エンリル(前1265 - 前1255)
- シャガラクティ・シュリアシュ(前1255 - 前1243)
- カシュティリアシュ4世(前1243 - 前1235)
(中アッシリア帝国のトゥクルティ・ニヌルタ1世による支配:前1235 - 前1227)
- エンリル・ナディン・シュミ
- カダシュマン・ハルベ2世
- アダド・シュマ・イディナ
- アダド・シュマ・ウスル(前1218 - 前1189)
- メリシパク2世(前1188 - 前1174)
- マルドゥク・アプラ・イディナ1世(メロダク・バルアダン1世)(前1173 - 前1161)
- ザババ・シュマ・イディナ(前1161 - 前1159)
- エンリル・ナディン・アヘ(前1159 - 前1157)
イシン第2王朝(バビロン第4王朝)[編集]
詳細は「イシン第2王朝」を参照
- マルドゥク・カビト・アヘシュ
- イティ・マルドゥク・バラトゥ
- ニヌルタ・ナディン・シュミ
- ネブカドネザル1世(前1124 - 前1103)
- エンリル・ナディン・アプリ
- マルドゥク・ナディン・アヘ
- マルドゥク・シャピク・ゼリ
- アダド・アプラ・イディナ(前1067 - 前1046)
- マルドゥク・アヘ・エリバ(前1045年)
- マルドゥク・ゼリ・X(前1046 - 前1032)
- ナブー・シュム・リブル(前1032 - 前1025)
「海の国」第2王朝(バビロン第5王朝)[編集]
- シムバル・シパク (前1024年 - 前1007年)
- エア・ムキン・ゼリ
- カシュシュ・ナディン・アッヘ (前1007年 - 前1004年)
バジ王朝(バビロン第6王朝)[編集]
- エウルマ・シャキン・シュミ (前1003年 - 前987年)
- ニヌルタ・クドゥルリ・ウスル (前987年 - 前985年)
- シリクティ・シュカムナ (前985年 - 前984年)
エラム王朝(バビロン第7王朝)[編集]
- マール・ビティ・アプラ・ウスル (前984年 - 前977年)
バビロンE王朝(バビロン第8王朝 / バビロン第9王朝)[編集]
- ナブー・ムキン・アプリ (前977年 - 前942年)
- ニヌルタ・クドゥリ・ウスル
- マル・ビティ・アヘ・イディナ
- シャマシュ・ムダミク
- ナブー・シュマ・ウキン1世
- ナブー・アプラ・イディナ
- マルドゥク・ザキル・シュミ1世
- マルドゥク・バラシュ・イクビ
- ババ・アハ・イディナ
- (空位期間・・・5人の王?)(前811年 - 前800)
- ニヌルタ・アプラ・X
- マルドゥク・ベール・ゼリ
- マルドゥク・アプラ・ウスル
- エリバ・マルドゥク
- ナブー・シュマ・イシュクン
- ナボナッサル (前747年 - 前734年)
- ナブー・ナディン・ゼリ
- ナブー・シュマ・ウキン2世
- ナブー・ムキン・ゼリ(Bīt-Yakin, King of the Sealand, 『海の国の王』の意)/アッシリア王による兼任又は傀儡王、並びにカルデア人による一時的な独立王。
バビロン第10王朝[編集]
詳細は「新アッシリア帝国」および「新アッシリア帝国の歴代君主」を参照
- ティグラト・ピレセル3世(プル(アッシリア王))
- シャルマネセル5世(ウルラユ(アッシリア王))
- マルドゥク・アプラ・イディナ2世(メロダク・バルアダン2世とも。ナブー・ムキン・ゼリの王子)
- サルゴン2世(アッシリア王)
- センナケリブ(アッシリア王)
- マルドゥク・ザキル・シュミ2世
- メロダク・バルアダン2世(マルドゥク・アプラ・イディナ2世(復位))
- ベール・イブニ
- アッシュール・ナディン・シュミ(アッシリア王センナケリブの王子)
- ネルガル・ウシェズィプ
- ムシェズィプ・マルドゥク
- センナケリブ(アッシリア王(復位))
- エサルハドン(アッシリア王)
- シャマシュ・シュム・ウキン(エサルハドンの子)
- カンダラヌ(アッシリア王アッシュールバニパル?又は彼の兄弟、配下)
新バビロニア(カルデア)[編集]
詳細は「新バビロニア」を参照
脚注[編集]
関連項目[編集]
- バビロニアとアッシリア(Babylonia and Assyria)
- バビロニアの法(Babylonian law)
- バビロニアの文学と科学(Babylonian literature and science)
- バビロニアとアッシリアの年代学(Chronology of Babylonia and Assyria)
外部リンク[編集]
- The History of the Ancient Near East 古代近東史より(英語)