黄昏 (1952年の映画)

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黄昏
Carrie
監督 ウィリアム・ワイラー
脚本 ルース・ゲーツ
オーガスタ・ゲーツ
原作 セオドア・ドライサー
『シスター・キャリー』
製作 ウィリアム・ワイラー
出演者 ローレンス・オリヴィエ
ジェニファー・ジョーンズ
音楽 デイヴィッド・ラクシン
撮影 ヴィクター・ミルナー
編集 ロバート・スウィンク
製作会社 パラマウント映画
配給 パラマウント映画
公開 アメリカ合衆国の旗 1952年7月17日
日本の旗 1953年10月15日
上映時間 アメリカ合衆国の旗 118分
日本の旗 122分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
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黄昏』(たそがれ、原題:Carrie)は1952年公開のアメリカ映画

解説

  • セオドア・ドライサー1900年の小説『シスター・キャリー』(原題:Sister Carrie)を原作としている。
  • 日本では「1951年の映画」として紹介されることもある[1]が、一般公開されたのは1952年である(製作期間は1950年8月から同年11月[2])。

ストーリー

田舎娘キャリー・ミーバーは姉夫婦をたよってシカゴにやって来るが、働いていた工場で怪我をしたためにクビになってしまう。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


路頭に迷ったキャリーはシカゴに来る際の汽車で知り合った調子のいい男チャーリー・ドルーエを頼って会いに行く。 再会を喜ぶチャーリーはキャリーに金を渡し、一流レストラン「フィッツジェラルド」での食事を強引に約束させる。 その夜、キャリーは渡された金をチャーリーに返すつもりでフィッツジェラルドに行くが、 支配人ハーストウッドの計らいもあり、結局、チャーリーと食事を共にすることになる。 そしてチャーリーは言葉巧みにキャリーを自分の部屋に連れ込み、結局そのまま同棲に持ち込んでしまう。

チャーリーとの同棲生活を仕方なく続けていたキャリーは近所の目が気になり、チャーリーにいつになったら結婚してくれるのかと問いつめるが、のらりくらりとかわすだけのチャーリーにキャリーは苛立ちを募らせる。 そんなある日、チャーリーはハーストウッドを友人として家に招く。 そして仕事で家を留守にする間、キャリーの相手をしてやって欲しいとハーストウッドに頼む。

金持ちの妻との冷えきった夫婦関係に息が詰まっていたハーストウッドは素朴なキャリーに次第に惹かれて行く。 キャリーもまたハーストウッドに強く惹かれて行く。 そして、2人の関係がハーストウッドの妻に知られると、ハーストウッドは発作的に店の金を盗んで、キャリーと駆け落ちし、ニューヨークに向かう。

ニューヨークで2人だけの新生活を始めたものの、盗んだ金を返さざるを得なくなったことから一文無しになる。 また金を持ち逃げしたことが知られたハーストウッドはまともな仕事に就けなくなり、2人の生活は困窮を極める。

そんな中、キャリーは舞台女優になる。 そしてハーストウッドを元の家族に返してやろうと、ハーストウッドに結婚した息子に会いに行くように言い、彼の留守中に姿を消す。 ハーストウッドは息子に会いに行くが、遠くから息子の姿を見ただけでニューヨークに戻る。 しかし、そこにキャリーの姿はなかった。

数年後、キャリーは女優として大成功を収めていた。 スターとなった彼女を訪ねてやって来たチャーリーの言葉で、ハーストウッドが店の金を持ち逃げしたために二度と家族の下に帰ることができないことを初めて知ったキャリーはハーストウッドの行方を探すが、浮浪者にまで落ちぶれたとの目撃情報しか得ることは出来なかった。

ある夜、公演後の楽屋口でキャリーに物乞いをする浮浪者が現れる。それはまぎれもなくハーストウッドであった。その姿にショックを受けたキャリーは彼を楽屋に連れて行き、再びハーストウッドとやり直そうと当座の金を渡すが、小銭の方がいいと言うハーストウッドのために事務所に借りに行く。しかし、その間にハーストウッドはキャリーから渡された金の中から小銭を1つだけ取って出て行く。

キャスト

原作との違い

脚注

  1. ^ 「作品情報」黄昏(1951)”. キネマ旬報映画データベース. 2012年2月13日閲覧。
  2. ^ Carrie (1952) - Box office / business” (英語). IMDb. 2011年10月31日閲覧。

外部リンク