阿井渉介

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阿井 渉介
あい しょうすけ
誕生 阿井文瓶
(1941-12-02) 1941年12月2日(82歳)
中華民国の旗 中華民国 北京市
職業 小説家
国籍 日本の旗 日本
活動期間 1973年 -
ジャンル 推理小説海洋冒険小説
代表作 魂丸
主な受賞歴 第35回小説現代新人賞
デビュー作 第八東龍丸
ウィキポータル 文学
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阿井 渉介(あい しょうすけ、1941年12月2日 - )は、日本の小説家。本名、阿井文瓶(あい ぶんぺい)[1]

人物・来歴

1941年中国北京市に生まれる。1953年静岡県焼津市に移り住む。早稲田大学文学部卒業後、家業の家具店を手伝っていたが、1972年、商売に嫌気がさし上京。大学時代に親しくなっていた脚本家の石堂淑朗に弟子入りした[2]。石堂の勧めで『ウルトラマンA』のフォース助監督を務める傍ら、脚本家としての基礎を学ぶ[3]1973年、本名の阿井文瓶名義で『ウルトラマンタロウ』第26話の脚本を執筆しデビュー。以後『ウルトラマンレオ』のほか、一般ドラマの脚本を執筆。

1980年、阿井渉太郎名義の『第八東龍丸』で第35回小説現代新人賞を受賞、以後小説家生活に入る。主に推理小説を手がけるほか、海洋冒険小説も発表。

主な作品に『視聴率の身代金』『列車消失』『逆鱗の島に還れ』『荒南風』『魂丸』『大断層の東』『大江戸ひっくり返史』など多数。

『うなぎ丸の航海』は世界初のうなぎ産卵場発見記。

『捏像 はいてなかった赤い靴 定説はこうして作られた』は、童謡「赤い靴」の少女にはモデルがあったとされる従来の定説が、テレビ番組の捏造による、全く根拠のない虚説であることを検証、告発したノンフィクション。

『ウルトラマンレオ』では、第49話に警官役でカメオ出演している。

主な脚本作品

著書

  • 『視聴率の身代金』講談社ノベルス 1983
  • 卑弥呼殺人事件』講談社ノベルス 1983 のち徳間文庫  
  • 『追跡 黒き叛流の果てに』トクマ・ノベルズ 1985
  • 『能登・泣き砂の殺意』講談社ノベルス 1985
  • 『京都原宿ハウスマヌカン殺人事件』講談社ノベルス 1987
  • 『逆鱗の島へ還れ』徳間書店 1987
  • 『北列車連殺行』講談社ノベルス 1988 のち文庫 
  • 『火の湖列車連殺行』講談社ノベルス 1989 「湖列車連殺行」文庫 
  • 『雪列車連殺行』講談社ノベルス 1989 のち文庫  
  • 『列車消失』講談社ノベルス 1990 のち文庫 
  • 『終列車連殺行』講談社ノベルス 1990 のち文庫
  • 大久保長安の黄金」殺人行 トクマ・ノベルズ 1991
  • 『赤い列車の悲劇 駅消失。列車迷走!』講談社ノベルス 1991 のち文庫
  • 『Y列車の悲劇 乗客消失!』講談社ノベルス 1991 のち文庫 
  • 『銀河列車の悲しみ』講談社ノベルス 1992 のち文庫 
  • 『虹列車の悲劇』講談社ノベルス 1992 のち文庫 
  • 『黒い列車の悲劇』講談社ノベルス 1993 のち文庫 
  • 『生首岬の殺人 警視庁捜査一課事件簿』講談社ノベルス 1994 のち文庫 
  • 『まだらの蛇の殺人 警視庁捜査一課事件簿』講談社ノベルス 1994 のち文庫 
  • 『蒼ざめた馬の殺人 警視庁捜査一課事件簿』講談社ノベルス 1994
  • 『風神雷神の殺人 警視庁捜査一課事件簿』講談社ノベルス 1994 のち文庫 
  • 『雪花嫁の殺人 警視庁捜査一課事件簿』講談社ノベルス 1994 のち文庫 
  • 『ドッペルゲンガーの殺人 警視庁捜査一課事件簿』講談社ノベルス 1994
  • 『汝が崇めたるを焼け 男になるための第一章!』講談社ノベルス 1995
  • 『荒南風』講談社 1997 のち文庫 
  • 『夜明けまぢかに殺されて』トクマ・ノベルズ 1998
  • 『大断層の東』実業之日本社 2000
  • 『魂丸 海図なき逃亡』徳間書店 2000 のち文庫 
  • 『ときめきのとき殺されて』実業之日本社 2003 (Joy novels)
  • 『大江戸ひっくり返史 露八史観』河出書房新社 2007
  • 『うなぎ丸の航海』講談社文庫 2007
  • 『捏像はいてなかった赤い靴 定説はこうして作られた』徳間書店 2007 

出演

出典

  1. ^ 『君はウルトラマン80を愛しているか』(辰巳出版・2006年) p.236
  2. ^ 『別冊てれびくん (9) ウルトラマン80』(小学館・1980年) p.68
  3. ^ 『心にウルトラマンレオ』(辰巳出版・2001年) p.222