長谷川眞理子

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長谷川 眞理子(はせがわ まりこ、1952年7月18日[1] - )は、日本の人類学者。総合研究大学院大学学長・教授放送大学客員教授。専門は行動生態学自然人類学理学博士東京大学、1986年)。

人物

進化生物学の観点から人間の行動性向を理解しようとする進化心理学に関する著書が多く、特ににまつわる問題(性選択)への関心が高い。同じく行動生態学者の長谷川寿一東京大学名誉教授)は夫であり、夫婦による共著も多い。学生からの愛称はハセマリ東京都出身。

経歴

著作

  • 『野生ニホンザルの育児行動』(海鳴社、1983年)
  • 『クジャクの雄はなぜ美しい?』紀伊国屋書店 1992
  • 『オスとメス=性の不思議』(講談社現代新書、1993年)
  • 『雄と雌の数をめぐる不思議』NTT出版、1996 のち中公文庫
  • 『進化とはなんだろうか』(岩波ジュニア新書、1999年)
  • 『科学の目科学のこころ』(岩波新書、1999年)
  • 『オスの戦略メスの戦略』日本放送出版協会 NHKライブラリー 1999
  • 『生き物をめぐる4つの「なぜ」』(集英社新書、2002年)
  • 『動物の行動と生態』(放送大学、2004年)
  • 『進化生物学への道 ドリトル先生から利己的遺伝子へ』岩波書店 2006
  • 『ダーウィンの足跡を訪ねて』 集英社新書ヴィジュアル版 2006
  • 『ヒトはなぜ病気になるのか』ウェッジ 2007
  • 『動物の生存戦略―行動から探る生き物の不思議』左右社、2009年)ISBN 4-903500-11-X
  • 『進化の大研究 恐竜は鳥に近い! 生物のひみつを探ろう』PHP研究所 2009

共編著

翻訳

  • ジャレド・ダイアモンド『人間はどこまでチンパンジーか? 人類進化の栄光と翳り』長谷川寿一共訳 新曜社 1993
  • ヘレナ・クローニン『性選択と利他行動―クジャクとアリの進化論』(工作舎、1994年)
  • マット・リドレー『赤の女王―性とヒトの進化』(翔泳社、1995年)のちハヤカワ文庫
  • ジョージ・ウィリアムズ『生物はなぜ進化するのか』草思社 1998
  • マーティン・デイリー,マーゴ・ウィルソン『人が人を殺すとき 進化でその謎をとく』長谷川寿一共訳 新思索社 1999
  • チャールズ・ダーウィン『人間の進化と性淘汰 1・2』(文一総合出版、1999-2000)
  • 『虫を愛し、虫に愛された人 理論生物学者ウィリアム・ハミルトン人と思索』文一総合出版 2000
  • ランドルフ・M. ネシー、ジョージ・C.ウィリアムズ 長谷川寿一,青木千里共訳『病気はなぜ、あるのか―進化医学による新しい理解』(新曜社、2001年)
  • ビクター・S.ジョンストン『人はなぜ感じるのか?』日経BP社 2001
  • ジェフリー・F.ミラー『恋人選びの心―性淘汰と人間性の進化』(岩波書店、2002年)
  • ジョン・オルコック『社会生物学の勝利 批判者たちはどこで誤ったか』新曜社 2004
  • ファン・カルロス・ゴメス『霊長類のこころ 適応戦略としての認知発達と進化』新曜社 2005
  • ジャネット・ブラウン『ダーウィンの『種の起源』』ポプラ社 2007
  • フェリペ・フェルナンデス=アルメスト『人間の境界はどこにあるのだろう?』岩波書店 2008
  • スタニスラス・ドゥアンヌ『数覚とは何か? 心が数を創り、操る仕組み』小林哲生共訳 早川書房 2010
  • カール・ジンマー『進化 生命のたどる道』日本語版監修. 岩波書店 2012
  • ナイルズ・エルドリッジ『ダーウィンと現代 「生命の樹」の発見』長谷川寿一, 相馬雅代共訳 麗澤大学出版会 2012
  • ジョン・ブロックマン編『知のトップランナー149人の美しいセオリー』青土社 2014

論文

脚注

  1. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.424

外部リンク