ジャレド・ダイアモンド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ジャレド・ダイアモンド
人物情報
生誕 ジャレド・メイスン・ダイアモンド
1937年9月10日(77歳)
マサチューセッツ州ボストン
居住 アメリカ合衆国
出身校 ハーバード・カレッジ
ケンブリッジ大学
学問
研究分野 生理学
生物物理学
鳥類学
生態学
地理学
進化生物学
人類学
研究機関 カリフォルニア大学ロサンゼルス校
主な受賞歴 Phi Beta Kappa Award in Science (1997)
Royal Society Prize for Science Books (1992, 1998 & 2006)
ピューリッツァー賞 (1998)
アメリカ国家科学賞 (1999)
ウルフ賞農業部門 (2013)
プロジェクト:人物伝
テンプレートを表示

ジャレド・メイスン・ダイアモンド(Jared Mason Diamond, 1937年9月10日 - )は、アメリカ合衆国進化生物学者、生理学者、生物地理学者、ノンフィクション作家。現在、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)教授

著書『銃・病原菌・鉄』で1998年度のピューリッツァー賞(一般ノンフィクション部門)、1998年コスモス国際賞を受賞した。また、1999年アメリカ国家科学賞を、2013年ウルフ賞農業部門受賞している。

経歴[編集]

1937年ボストンベッサラビア出身のユダヤ系の両親の間に生まれる。1958年ハーバード大学で生物学の学士号を取得後、1961年にケンブリッジ大学で生理学の博士号を取得した。その後、生理学者として分子生理学の研究を続けながら、平行して進化生物学・生物地理学の研究も進め、特に鳥類に興味を持ち、ニューギニアなどでのフィールドワークを行なった。そこでニューギニアの人々との交流から人類の発展について興味を持ち、その研究の成果の一部が銃・病原菌・鉄として結実した。近著として、マヤ文明など、文明が消滅した原因を考察し、未来への警鐘を鳴らした『文明崩壊』がある。福島原発事故後の2012年1月の朝日新聞のインタビュー記事[1]で、「温暖化のほうが深刻、原発を手放すな」と主張し、原発肯定の姿勢を取った。

『銃・病原菌・鉄』[編集]

ジャレド・ダイアモンドの名を一躍有名にしたのが、一般向けの書籍『銃・病原菌・鉄』である。この著作は、あるニューギニア人との対話から起こった「なぜヨーロッパ人がニューギニア人を征服し、ニューギニア人がヨーロッパ人を征服することにならなかったのか?」という疑問に対し、一つの答えとして書かれたという。ダイアモンドは、これに対して「単なる地理的な要因」(例えば、ユーラシア大陸の文明がアメリカ大陸の文明よりも高くなったのは大陸が東西に広がっていたためだから等)という仮説を提示し、「ヨーロッパ人が優秀だったから」という根強い人種差別的な偏見に対して反論を投げかけ、大きな反響を呼んだ。この著作は各国語に翻訳され、世界的なベストセラーとなった。

主な著書[編集]

  • The Third Chimpanzee: the Evolution and Future of the Human Animal, (HarperCollins, 1992).
長谷川真理子長谷川寿一訳『人間はどこまでチンパンジーか?――人類進化の栄光と翳り』(新曜社, 1993年)
  • Guns, Germs, and Steel: the Fates of Human Societies, (W.W. Norton, 1997).
倉骨彰訳『銃・病原菌・鉄――1万3000年にわたる人類史の謎(上・下)』(草思社, 2000年)
  • Why is Sex Fun?: the Evolution of Human Sexuality, (BasicBooks, 1997).
長谷川寿一訳『セックスはなぜ楽しいか』(草思社, 1999年)
  • Collapse: How Societies Choose to Fail or Succeed, (Viking, 2005).
楡井浩一訳『文明崩壊――滅亡と存続の命運を分けるもの(上・下)』(草思社, 2005年)
  • The World until Yesterday: What Can We Learn from Traditional Societies? , (Viking Adult, 2012).
倉骨彰訳『昨日までの世界――文明の源流と人類の未来(上・下)』(日本経済新聞出版社, 2013年)

外部リンク[編集]

出典[編集]

[ヘルプ]