邦本宜裕

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邦本 宜裕
名前
カタカナ クニモト タカヒロ
ラテン文字 KUNIMOTO Takahiro
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1997-10-08) 1997年10月8日(26歳)
出身地 福岡県北九州市若松区
身長 175cm
体重 77kg
選手情報
在籍チーム ポルトガルの旗 カーザ・ピアAC
ポジション FW
利き足
ユース
日本の旗 浦和レッズユース
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2015-2017 日本の旗 アビスパ福岡 25 (1)
2015 日本の旗 Jリーグ・アンダー22選抜 3 (0)
2018-2019 大韓民国の旗 慶南FC 63 (7)
2020-2022 大韓民国の旗 全北現代モータース 64 (10)
2022- ポルトガルの旗 カーザ・ピアAC
代表歴2
2015-2016  日本 U-18, U-19
1. 国内リーグ戦に限る。2022年7月28日現在。
2. 2022年6月21日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

邦本 宜裕(くにもと たかひろ、1997年10月8日 - )は、福岡県北九州市若松区出身[1]サッカー選手プリメイラ・リーガカーザ・ピアAC所属。ポジションはフォワード

浦和レッズ史上最年少出場、最年少得点記録保持者(共に16歳8日、当時、2種登録選手であり、正式入団はしていない)。

経歴

プロ入り前

中学年代までは北九州市の小石サッカースポーツ少年団、NEO FCに所属[2]。さいたま市立大原中学校へ転入。2013年、スカウトされて浦和レッズユースに加入[3]。加入初年度から定位置を確保し、トップチームの練習にも参加する[3]。ユース所属の高校1年生ながら、2013年10月16日、16歳8日にて天皇杯3回戦のモンテディオ山形戦で途中出場から得点をきめ、それまでエスクデロ競飛王が持っていたクラブの公式戦最年少出場(16歳8カ月20日)および最年少ゴール(17歳6カ月28日)の記録を更新した[4][5]

2014年9月に不祥事を起こしたことや浦和で馴染めなかったことなどで浦和ユースを退団[1][6][7]、その後は地元に戻り通信制の高校に通いつつ公園などで練習を続けていた[6]

プロ入り後

2015年1月2日にアビスパ福岡へ加入した[8][9]。チーム統括部長の鈴木健仁は「将来的には、間違いなくアビスパの中心になれる選手。日本のサッカー界のためにも辞めさせてはいけない存在」とその才能を評価した[6]Jリーグ・アンダー22選抜の一員として3月21日のJ3リーグ第2節・レノファ山口戦でJリーグデビュー[10]。福岡での公式戦初出場は4月26日のJ2リーグ第9節・FC岐阜戦だった[11]。2016年5月22日、J1リーグ1stステージ第8節の柏レイソル戦でリーグ初得点を決める[12]。2016年はJ1リーグ戦20試合に出場(うち先発は11試合)、天皇杯では2試合で3ゴールを決めた[13]

2017年5月19日、契約条項に違反する秩序風紀を乱す行為があったとして福岡との契約解除が発表された[14]。クラブは詳細を明らかにしていないが、法に触れることではなく、「クラブの中での話」としている[15]

約7カ月の無所属期間を経て、2018年1月、Kリーグ1慶南FCが加入を発表した。加入初年度から多くの出場機会を得て35試合出場5得点と結果を残し、クラブのリーグ準優勝と史上初のACL出場権獲得にも貢献した。2019年も同クラブでプレーし、リーグ戦では開幕戦から得点を決め[16]、自身初のACLでは前年度覇者の鹿島アントラーズを相手に決勝点を決めて勝利に導く活躍を見せた[17]。しかしクラブは低迷しリーグ戦では11位となり2部降格となった。

2020年1月9日、Kリーグ2に降格した慶南FCからKリーグ1王者の全北現代モータースに移籍[18]

2021年、チームに欠かせない中心選手となり、年間表彰式のKリーグアウォーズで、ベストイレブンは逃したが、MF部門のベストイレブン候補に選出された。クラブは史上初のリーグ5連覇を果たした[19]

2022年もリーグの週間ベスト11、MVPなど獲得をし活躍をしていた矢先、7月8日未明に全羅北道の全州市内で酒を飲んで車で自宅へ帰る途中、警察に摘発される。現地の警察当局は「全北現代の日本人選手が飲酒運転で逮捕され、捜査後に帰宅した」と声明を発表。クラブも自動車メーカーの現代自動車が親会社であるため即日、邦本の逮捕に関しての声明を発表した[20]

そのためKリーグから60日間の出場停止処分を課せられ、さらに7月13日に全北現代との契約が解除された[21][22]

2022年7月27日、ポルトガルカーザ・ピアACに加入したと報じられた[23]

2022-23シーズン、80年振りに1部リーグに昇格したチームの中で、加入直後から主力選手として起用された。加入から7試合の出場で1ゴール2アシスト、6位のチームをけん引している[24]

所属クラブ

個人成績

国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
日本 リーグ戦 リーグ杯天皇杯 期間通算
2013 浦和 38 J1 - - 1 1 1 1
2015 福岡 27 J2 4 0 - 0 0 4 0
2016 J1 20 1 6 0 2 3 28 4
2017 J2 1 0 - - 1 0
韓国 リーグ戦 リーグ杯FA杯 期間通算
2018 慶南FC K1 35 5 0 0 1 0 36 5
2019 22 28 2 4 2 1 0 33 4
2020 全北現代 25 2 2 0 4 0 31 2
2021 17 25 4 8 2 1 0 34 6
2022 17 14 4 0 0 0 0 14 4
ポルトガル リーグ戦 リーグ杯ポルトガル杯 期間通算
2022-23 カーザ プリメイラ
通算 日本 J1 20 1 6 0 3 4 29 5
日本 J2 5 0 - 0 0 5 0
韓国 K1 127 17 14 4 7 0 148 21
ポルトガル プリメイラ
総通算
  • 2013年、2014年は2種登録選手。

その他の公式戦

国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 期間通算
出場得点 出場得点
日本 リーグ戦 期間通算
2015 J-22 - J3 3 0 3 0
通算 日本 J3 3 0 3 0
総通算 3 0 3 0

出場歴

タイトル

全北現代モータース

代表歴

脚注

  1. ^ a b 吉崎エイジーニョ (2020年1月15日). “五輪世代のヤンチャ坊主・邦本宜裕。復活を支えた韓国のヤンキー先生。”. Sports Graphic Number. 2022年6月21日閲覧。
  2. ^ 登録選手追加・変更・抹消のお知らせ”. Jリーグ (2014年4月11日). 2017年5月22日閲覧。
  3. ^ a b 川端暁彦 (2013年10月16日). “浦和レッズの16歳・邦本、天皇杯で“ゴラッソデビュー””. Yahoo!ニュース. 2017年5月22日閲覧。
  4. ^ “16歳邦本が浦和最年少ゴール/天皇杯”. nikkansports.com (日刊スポーツ新聞社). (2013年10月17日). http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp1-20131017-1205213.html 2017年5月22日閲覧。 
  5. ^ “浦和 16歳FW邦本の最年少弾も…山形に敗れ3冠消えた”. スポニチ Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2013年10月16日). http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2013/10/16/kiji/K20131016006823110.html 2017年5月22日閲覧。 
  6. ^ a b c “アビスパ福岡秘密兵器 17歳邦本 10選手が新加入”. 西日本新聞 (西日本新聞社). (2015年1月14日). オリジナルの2015年3月13日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150313182154/http://www.nishinippon.co.jp/nsp/avispa/article/139016 2017年5月22日閲覧。 
  7. ^ “アビスパ福岡がFW邦本との契約解除 秩序風紀を乱す行為を繰り返す”. 西日本新聞 (西日本新聞社). (2017年5月19日). https://www.nishinippon.co.jp/nsp/avispa/article/329626/ 2017年5月22日閲覧。 
  8. ^ "邦本宜裕 選手 新加入のお知らせ". J’s GOALアーカイブ (Press release). Jリーグ. 12 January 2015. 2017年5月22日閲覧
  9. ^ “17歳邦本が浦和ユース途中退団で福岡に入団”. ゲキサカ (講談社). (2015年1月12日). http://web.gekisaka.jp/news/detail/?155432-155432-fl 2017年5月22日閲覧。 
  10. ^ J. League Data Site”. Jリーグ. 2017年5月22日閲覧。
  11. ^ 中倉一志 (2016年3月22日). “【福岡 vs 柏】 ウォーミングアップコラム:あらゆる場面で高い能力を持つ邦本宜裕。Jの舞台での覚醒が見たい!”. J's GOAL (Jリーグ). https://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/n-00008892/ 2017年5月22日閲覧。 
  12. ^ “福岡18歳邦本J1初弾「楽しみな選手」井原監督”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2016年5月22日). http://www.nikkansports.com/soccer/news/1651079.html 2017年5月22日閲覧。 
  13. ^ 『2016Jリーグ総集編』 日本スポーツ企画出版社、2016年、77頁。
  14. ^ "邦本 宜裕 選手との契約解除について" (Press release). アビスパ福岡. 19 May 2017. 2022年6月21日閲覧
  15. ^ “福岡19歳FW邦本の契約解除 秩序風紀乱す行為”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2017年5月20日). http://www.nikkansports.com/soccer/news/1826297.html 2017年5月22日閲覧。 
  16. ^ “韓国Kリーグで輝く日本人FW 「稲妻のように侵入」と開幕戦ゴールを現地メディア称賛”. Football ZONE web. (2019年3月3日). https://www.football-zone.net/archives/173694 2021年5月1日閲覧。 
  17. ^ “慶南MF邦本V弾!五輪へアピール、素行不良で引退危機から“改心””. スポニチ Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2019年4月25日). https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2019/04/25/kiji/20190425s00002181037000c.html 2021年5月1日閲覧。 
  18. ^ 日本人Kリーガーの邦本、常勝・全北現代へ。現地メディアも期待大”. スポーツソウル (2020年1月9日). 2020年1月9日閲覧。
  19. ^ なぜ邦本宜裕の韓国成功は日本で受け入れられないのか “過ちを許さない”風潮と求められる“寛容さ””. 2022年4月20日閲覧。
  20. ^ 전북 현대 모터스”. www.hyundai-motorsfc.com. 2022年7月13日閲覧。
  21. ^ 기자, 유원상. “'음주운전 적발' 쿠니모토, 전북과 계약 해지” (朝鮮語). sports.news.naver.com. 2022年7月13日閲覧。
  22. ^ “全北現代、MF邦本宜裕との契約解除を発表…先日に酒気帯び運転で摘発”. サッカーキング. (2022年7月13日). https://www.soccer-king.jp/news/world/asia/20220713/1666949.html 2022年7月28日閲覧。 
  23. ^ ポルトガル1部カーザ・ピアACが日本人MF邦本宜裕の加入を発表 今年7月に飲酒運転で韓国1部・全北現代を契約解除”. フットボールゾーン (2022年7月27日). 2022年7月28日閲覧。
  24. ^ カサピア邦本宜裕が決勝弾を演出! 今夏のポルトガル移籍から7試合1G2A”. 2022年10月2日閲覧。

関連項目

外部リンク