濤沸湖

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濤沸湖

結氷した濤沸湖と斜里岳
所在地 北海道オホーツク総合振興局
位置 北緯43度56分0秒 東経144度24分0秒 / 北緯43.93333度 東経144.40000度 / 43.93333; 144.40000座標: 北緯43度56分0秒 東経144度24分0秒 / 北緯43.93333度 東経144.40000度 / 43.93333; 144.40000
面積 9.25 km2
周囲長 27 km
最大水深 2.5 m
平均水深 0.7 m
貯水量 - km3
水面の標高 1 m
成因 海跡湖
淡水・汽水 汽水
湖沼型 -
透明度 - m
プロジェクト 地形
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流出部付近
湖畔に広がる小清水原生花園

濤沸湖(とうふつこ)は北海道東部、網走市小清水町にある汽水湖網走国定公園に含まれる。

地理

湖の北西端で海とつながっているため汽水湖となっている。湖の東側1kmには藻琴湖がある。湖の西には小清水原生花園がひろがる。

歴史

砂州が発達した細長い砂丘により海と遮断されて汽水湖になる。

湖の名前の由来はアイヌ語の「トー・プッ」(湖・口)。

自然

湖岸の低地には塩性湿地帯が発達しており、なかでもアッケシソウのシーズンには多くの観光客が訪れる。

多くの野鳥が飛来する湖で、ガンカモ類は毎年6万羽以上が飛来する。その他オオヒシクイオオハクチョウヒドリガモミコアイサウミアイサは東アジア地域個体群の1%以上を支えている。オジロワシオオワシといった猛禽類も多く越冬する。日本では珍しいシマアオジが繁殖している。近年ではタンチョウの繁殖が確認されている。

湖内には藻場も発達し魚介類の水揚げもある。

餌付け

この湖では、鳥に餌を与えることができる。もとは地元の小学生が白鳥に餌付けしたことから始まったといわれている。餌は食パンの切れ端で、100円で買える。渡り鳥が飛来する頃には多くの観光客が餌を与えている。しかし過度な餌付けは基本的に自然の生態系を著しく乱すものであり、否定的な声もある。

利用

カキの養殖、ヤマトシジミアサリの漁獲がある。湖沼性ニシンの増殖試験に地元漁業が取り組んでいる。

交通

関連項目

外部リンク