ウミアイサ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ウミアイサ
ウミアイサ(オス)
ウミアイサ(オス)
ウミアイサ(メス)
ウミアイサ(メス)
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 LC.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: カモ目 Anseriformes
: カモ科 Anatidae
: アイサ属Mergus
: ウミアイサ M. serrator
学名
Mergus serrator
和名
ウミアイサ
英名
Red-breasted Merganser

ウミアイサ(海秋沙、学名:Mergus serrator )は、カモ目カモ科に分類される鳥類の一種である。

分布[編集]

全北区に分布する。ユーラシア大陸中北部と北アメリカ中北部で繁殖し、冬季はヨーロッパ南部、小アジア、カスピ海沿岸、中国東部、朝鮮半島、北アメリカ西海岸(カリフォルニア州付近が南限)、メキシコ湾などに渡り越冬する。

日本へは冬鳥として、九州以北に渡来する。北海道で繁殖の記録ありとする書籍もあるが、カワアイサと誤認された可能性がある。

ウミアイサの分布

形態[編集]

全長はオスで約57cm。オスは頭部が緑色の光沢がある黒色で、後頭部に長くて細い羽からなる束冠羽2段がある。冠羽はコウライアイサと比べると短い。頸は白色、胸は茶褐色、背は黒色、腹は白色で、脇は灰色の上に細かい波状斑がある。メスは頭部が茶褐色で、冠羽は短い。胸から背にかけては灰褐色である。雌雄とも嘴と足は赤い。

生態[編集]

越冬時は、海上の比較的沿岸部の浅瀬や河口、内湾などに生息する。まれに、沿岸近くの湖沼にはいることもある。時々、砂浜に上がり休息している姿も観察される。群れで行動していることが多い。繁殖期は、亜寒帯や北部温帯淡水湖沼や河川に生息する。しばしば、小規模のコロニーを形成する。

食性は動物食で、海中を潜水して魚類を捕食する。

繁殖形態は卵生。水際の草の中やがけ下に営巣する。5月から6月に産卵し、メスが約28日間抱卵する。育雛もメスが行う。

鳴き声は、クヮッ、クヮッ。

類似種と識別点[編集]

カワアイサとは、本種の方がやや小型であることと、オスには冠羽があり胸に茶褐色の斑があることで、メスは頭部と胸の境目が不明瞭なことで識別される。

コウライアイサは、本種より冠羽が長く、脇に鱗状の斑がある。

Sibley分類体系上の位置[編集]

シブリー・アールキスト鳥類分類
カモ下目 Anserides
カモ亜科 Anatinae
カモ族 Anatini

参考文献[編集]

  • 桐原政志 『日本の鳥550 水辺の鳥』、文一総合出版、2000年
  • 真木広造、大西敏一 『日本の野鳥590』、平凡社、2000年

関連項目[編集]


脚注[編集]

  1. ^ BirdLife International (2004). Mergus serrator. 2006. IUCN Red List of Threatened Species. IUCN 2006. www.iucnredlist.org. Retrieved on 11 May 2006. Database entry includes justification for why this species is of least concern