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梅川風子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
梅川 風子
Fuko Umekawa
基本情報
愛称 うめちゃん、ふーちゃん、うめこ
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1991-03-01) 1991年3月1日(33歳)
出身地 長野県諏訪郡富士見町
身長 158.0cm
体重 60.0kg
選手情報
登録番号 015219
所属 日本競輪選手会 東京支部
ホーム 京王閣競輪場
期別 112期
脚質
登録地
2017- 東京
業績
特別競輪勝利
GI 競輪祭女子王座戦 2023
FII アルテミス賞 2020
FII ガールズGPトライアル 2018 2019
選手情報 KEIRIN.JP
自転車競技情報
所属 チーム楽天Kドリームス
分野 トラックレース
所属歴
2021-2024 チーム楽天Kドリームス
獲得メダル
UCIトラック・ネーションズカップ
2023 ジャカルタ ケイリン
■最終更新日:2024年11月8日  テンプレートを表示

梅川 風子(うめかわ ふうこ、1991年3月1日 - )は、長野県諏訪郡富士見町[1]出身の女子競輪選手、元自転車競技選手。元スピードスケート選手。日本競輪選手会東京支部所属、ホームバンクは京王閣競輪場。選手登録番号15219。日本競輪学校(当時。以下、競輪学校)第112期生。師匠は内田玄希(94期)。

経歴

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スケートが盛んな長野県で生まれ育つ。4歳でスピードスケートを始め、本人曰く「色々な習い事をやった中でスケートが一番苦手だった」と言うが、中学ではバスケットボールとともに、スピードスケートの活動を継続。しかし、高校時代に中断した[2]。高校は中退したため、高等学校卒業程度認定試験を経て、山梨学院大学スケート部[3]に入部。その後、企業スポンサードを受けながら[4]スピードスケート競技を続けるが、24歳で引退。なお、スピードスケート選手時代の種目は500mと1000mであり[2]、大学時代に全日本学生スピードスケート選手権500mで優勝経験がある。

大学3年生の時に、ガールズケイリン1期生(競輪学校102期生)が競輪学校に入学したことを伝えるニュースを見て、初めてガールズケイリンの存在を知る。スピードスケート競技を引退後すぐにJKAに連絡を入れ、東京支部、そして愛好会の電話番号を教えてもらい、その1週間後には京王閣のバンクにいたという[4]。そして競輪学校の初めての受験である第112期生入学試験に技能試験で合格。同期には大久保花梨太田りゆ太田美穂鈴木美教坂口楓華加藤恵らがいる。

競輪学校入学後は、2016年7月に行われた第1回記録会で、200mフライングダッシュ・400mフライングダッシュ・1000mタイムトライアル・2000mタイムトライアル全てで最高基準(A基準)タイムを上回り、小林優香以来となる女子2人目のゴールデンキャップを獲得。競輪学校時代は1着は大久保花梨に次ぐ30回であったが、在校成績は平均点の順により太田りゆに次ぐ3位であった[5]。ただ、卒業間近に行われた卒業記念レースでは予選を1着・1着・4着として決勝に進出、110期までの優勝者は全員が完全優勝(予選を含め全て1着)であった中で優勝を果たした[6]

2017年7月3日、ホームバンクの京王閣競輪場(FII、ナイター)でデビュー。初勝利は翌4日、初優勝は同年9月6日弥彦FI。

2018年は、デビュー2年目で早くも7月のガールズケイリンフェスティバル松戸)にてガールズケイリン特別競走[7]に初出場、同時に出場した同期の112期生の中で唯一決勝に勝ち上がった。決勝では先行するも最終4角で内から石井寛子に掬われ2着に終わった。ただ、同年より始まった特別競走である、競輪祭前半3日間で行われるガールズグランプリ出場権をかけたガールズグランプリトライアルでは、選考順位第10位で出場。取得賞金額順ではグランプリ出場権がなかったが、B組で優勝を果たしたことで逆転でガールズグランプリの出場権を獲得。グランプリ初出場となったガールズグランプリ2018は5着であった。

2019年は、前年の選考期間中の競走得点上位により、3月のガールズケイリンコレクション大垣ステージ出場選手として選出され、コレクション初出場(結果7着)。4月14日高知で第1回が開催された、特別競走であるデビュー2年未満の女子選手による一発勝負の新人女王戦「ガールズ フレッシュクイーン[8]で優勝、初代女王となった。7月のガールズケイリンフェスティバルでは決勝3着。11月のグランプリトライアル終了時点では取得賞金額ランキング4位でありグランプリ出場は内定してはいたが、同トライアルでは選考順位3位でアメジスト(グループB)に入り[9]優勝、トライアルを連覇してグランプリ出場権を獲得[10]、2年連続でガールズグランプリ出場を果たす(結果7着)。

2020年は、前年同様に競走得点上位により、3月のガールズケイリンコレクション福井ステージでは出場選手として選出されたが、5着に終わる。その前に行われた、5月のガールズケイリンコレクション静岡ステージ出場権を賭けた1月のコレクショントライアルB組(静岡)で優勝したことで、同ステージの出場権を獲得。なお、同ステージは中止となった[11]が、9月の共同通信社杯競輪最終日に伊東温泉ステージが代替開催されることとなり、同ステージ出場予定選手として選出された[12]。8月開催のガールズケイリンコレクション名古屋ステージ出場選手を決める「ガールズケイリン総選挙」では8位となり、2日目(8月13日)に行われたアルテミス賞出場選手として選出され、1角からの捲りを決めてガールズケイリンコレクション初優勝を果たした[13]

2020年7月1日付で佐藤水菜とともに日本自転車競技連盟から「女子 エリート 強化指定選手「B」指定選手」に指定され、ナショナルチーム入りを果たした[14]2021年1月からは、小林優香太田りゆが指定されている「A」指定選手に昇格した[15]

2023年2月26日(現地時間)、2023UCIトラックネーションズカップ第1戦(ジャカルタ)・最終日(4日目)の女子ケイリンにおいて決勝3着となり、自身初の銅メダルを獲得[16]。11月の第65回朝日新聞社杯競輪祭前半で開催された第1回競輪祭女子王座戦において、予選から全て1着の完全優勝を果たし、決勝戦(11月23日)では自身通算200勝目を達成。そして初のGIタイトル獲得かつ同大会初代女王となり、同年末のガールズグランプリの出場権も獲得[17][18]

2023年の競輪祭女子王座戦終了時点での通算獲得賞金額は、6313万1800円[18]

2024年パリオリンピック出場を目指したもののトラック短距離種目の日本女子出場枠は2枠のみとなったためリザーブとなり(出場は佐藤水菜太田りゆ)、出場は叶わなかった。だが、その後9月に行われた全日本選手権トラックの女子ケイリンで優勝、そして10月にデンマークバレラップ英語版で行なわれた2024 世界選手権自転車競技大会トラックレース英語版女子ケイリン英語版では決勝戦に進出し、5着入賞を果たした。自転車競技はこの世界選手権を一区切りとして引退し、今後はガールズケイリンに専念する[19]

主な獲得タイトル 

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脚注

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  1. ^ KEIRINスポニチ 12月28日激突「ガールズグランプリ2019」梅川風子その2
  2. ^ a b 生徒インタビューレポート 梅川 風子(112期)”. 競輪学校生徒サイト (2017年2月15日). 2020年7月6日閲覧。
  3. ^ 部員・スタッフ紹介/部員紹介 -1年生-”. 山梨学院大学公式ホームページ. 2020年7月6日閲覧。
  4. ^ a b もっと知りたい♡麗しのガールズ 梅川風子選手”. けいりんマルシェ(JKA) (2019年9月29日). 2020年7月6日閲覧。
  5. ^ 競走成績戦法別一覧表(第111回生・女子第6回生(第112回生))総合 (PDF) - KEIRIN.JP(2017年3月24日配信)
  6. ^ 決勝戦成績表(第111回生・女子第6回生(第112回生) (PDF) - KEIRIN.JP(2017年3月24日配信)
  7. ^ ガールズケイリン特別競走でMINMIとのコラボ曲である新テーマソングが起用!”. ガールズケイリン情報配信サイト (2019年12月17日). 2019年12月17日閲覧。
  8. ^ 第1回ガールズ フレッシュクイーン開催日程及び開催場の決定について”. KEIRIN.JP (2019年1月30日). 2019年1月30日閲覧。
  9. ^ ガールズグランプリトライアル2019出場選手が決定しました!”. ガールズケイリン情報発信サイト(JKA) (2019年9月26日). 2020年7月7日閲覧。
  10. ^ 『ガールズグランプリ2019トライアルレース』結果リポート”. けいりんマルシェ(JKA) (2019年11月22日). 2020年7月7日閲覧。
  11. ^ “静岡競輪ダービーが59年ぶり中止…G1もコロナ禍”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2020年4月24日). https://www.nikkansports.com/sports/news/202004240000178.html 2020年4月24日閲覧。 
  12. ^ 「ガールズケイリンコレクション2020 伊東温泉ステージ」の実施及び出場予定選手について”. ガールズケイリン情報発信サイト(JKA) (2020年6月23日). 2020年6月24日閲覧。
  13. ^ “【競輪】アルテミス賞は梅川風子が優勝 最終1角まくりでライバルを一蹴”. デイリースポーツ (神戸新聞社). (2020年8月13日). https://www.daily.co.jp/horse/2020/08/13/0013600330.shtml 2020年8月13日閲覧。 
  14. ^ “佐藤水菜「念願」ナショナルチーム入り 梅川風子も”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2020年7月4日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/202007040000714.html 2020年7月5日閲覧。 
  15. ^ TRACK RACE 強化指定選手 - 日本自転車競技連盟ホームページ
  16. ^ 2023UCIトラックネーションズカップ第1戦 ジャカルタ大会4日目レポート”. KEIRIN.JP(JKA) (2023年2月27日). 2023年2月27日閲覧。
  17. ^ “【競輪】梅川風子がG1初優勝で逆転のGP切符「応援で走りに力がこもった」/小倉ガールズG1”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2023年11月23日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/202311230001880.html 2023年11月24日閲覧。 
  18. ^ a b “【競輪】梅川風子200勝でG1初制覇 「初日当日欠場かも」から一転完全V/小倉ガールズG1”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2023年11月24日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/202311240000036.html 2023年11月24日閲覧。 
  19. ^ 自転車競技を引退しガールズケイリン専念へ 梅川風子は「命を削って走った」経験を糧にGⅠ開催「競輪祭」連覇を狙う”. Sportiva. 集英社 (2024年11月8日). 2024年11月8日閲覧。

外部リンク

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