暴走機関車
暴走機関車 | |
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Runaway Train | |
監督 | アンドレイ・コンチャロフスキー |
脚本 |
黒澤明(原案) ジョルジェ・ミリチェヴィク ポール・ジンデル エドワード・バンカー |
製作 |
ヨーラン・グローバス メナハム・ゴーラン |
製作総指揮 |
ロバート・A・ゴールドストーン ヘンリー・T・ウェインスタイン ロバート・ホイットモア |
出演者 |
ジョン・ヴォイト エリック・ロバーツ |
音楽 | トレヴァー・ジョーンズ |
撮影 | アラン・ヒューム |
編集 | ヘンリー・リチャードソン |
配給 |
The Cannon Group 松竹富士 |
公開 |
1985年12月6日 1986年6月7日 |
上映時間 | 111分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
『暴走機関車』(ぼうそうきかんしゃ、原題: Runaway Train)は、1985年公開のパニック映画。黒澤明が書いた脚本を基にしている。ジョン・ヴォイトとエリック・ロバーツがそれぞれアカデミー賞にノミネートされた。
ストーリー
アラスカ州の監獄から脱走した囚人マニーとバックが操車場に停車していた4重連の回送用ディーゼル機関車に隠れて乗り込む事に成功。そして機関車は発車し、彼らには自由が訪れたかのように思えた。しかし、機関車の機関士(運転士)が心臓発作を起こして意識を失い機関車から転落してしまう。機関出力が全開のままだった為非常ブレーキも焼き切り、列車は無人の状態で暴走を始めてしまう。速度は上がり続け、側線に退避しようとしている対向する貨物列車に突っ込んで最後尾の緩急車を粉砕してなおも走り続ける。そして彼らもまたこの異常な事態で自分たちの乗っている機関車に異変が起きていることに気付く。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹き替え | ||
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TBS版 | テレビ朝日版 | |||
マニー | ジョン・ヴォイト | 樋浦勉 | 麦人 | |
バック | エリック・ロバーツ | 野島昭生 | 堀内賢雄 | |
サラ | レベッカ・デモーネイ | 高島雅羅 | 佐々木優子 | |
フランク・バーストゥ | カイル・T・ヘフナー | 小川真司 | 野島昭生 | |
ウォーデン・ランケン | ジョン・P・ライアン | 穂積隆信 | 有川博 | |
エディー・マクドナルド | ケネス・マクミラン | 大宮悌二 | 緒方賢一 | |
デイブ・プリンス | T・K・カーター | 谷口節 | 檀臣幸 |
車両解説
前に繋げられている機関車はアラスカ鉄道所有のGP40-2(3010号)で2両目が旧式のキャブ・ユニットと称する形態のディーゼル機関車のF7A型(1500号)。3、4両目の機関車がGP7Lr(それぞれ1801号、1810号・出演に際してショートフードをオリジナルの高さに戻してある)の4重連。
なお、出演する機関車が明らかに違うシーンもある。(台車の形式・細部の形状などで判別できる)それらの中には、GP38-2・GP7・GP28(クラッシュシーン)も登場する。
先頭車両のGP40-3010号は新塗装を施され、2009年現在もアラスカ鉄道において使用されている。
2両目のF7A-1500号は現在は退役し、アラスカの交通工業博物館に保存されている。
4両目のGP7-1810号は後にオレゴン・パシフィック鉄道に売却された。
中盤に登場する貨物列車を牽引している機関車はMRS-1(1605号)。本作公開時には既に解体されていた。
操車場を出発するシーンで、BA&P鉄道(Butte, Anaconda and Pacific Railway )のGP38-2(108または109号)が登場するが、それらは1986年に奇しくもアラスカ鉄道に売却され同社の2001・2002となり、2010年現在も現役である。
関連項目
- 暴走特急 - 本作のGP7-1810号が登場。