春日井郡

春日井郡（かすがいぐん）は、愛知県（尾張国）にあった郡。

郡域

概ね現在の下記の区域にあたるが、行政区画として画定されたものではない。

名古屋市の一部（守山区の全域および千種区^{[注 1]}・東区^{[注 2]}・中村区^{[注 3]}・北区^{[注 3]}・西区^{[注 4]}・名東区^{[注 5]}の各一部）
瀬戸市の大部分（概ね西原町、高根町、東本地町、菱野町、赤重町、幡野町、原山台、菱野台、萩山台、宝ヶ丘町、若宮町、屋戸町、広久手町以南を除く）
春日井市・小牧市・尾張旭市・西春日井郡豊山町の全域
清須市の大部分（上条・土田・廻間・西市場および新清洲の一部を除く）
北名古屋市の全域

当初は春部郡（かすがべぐん）と書かれていた^[1]。戦国時代に山田郡の一部を編入^[1]。

所属町村の変遷は東春日井郡#郡発足までの沿革、西春日井郡#郡発足までの沿革をそれぞれ参照

「旧高旧領取調帳」の記載によると、明治初年時点では大部分が尾張名古屋藩領、一部が尾張犬山藩領^{[注 6]}・美濃今尾藩領^{[注 7]}であった。各藩領とも後の東春日井郡域・西春日井郡域にまたがる。（202村）^{[注 8]}
明治4年
- 7月14日（1871年 8月29日） - 廃藩置県により、名古屋県、犬山県、今尾県の管轄となる。
- 11月22日（1872年 1月2日） - 第1次府県統合により、全域が名古屋県の管轄となる。
明治5年4月2日（1872年5月8日） - 愛知県の管轄となる。
明治11年（1878年）12月20日 - 郡区町村編制法の愛知県での施行により、行政区画としての春日井郡が発足。郡役所が下小田井村に設置。
明治13年（1880年）2月5日 - 分割^[2]され、勝川村ほか109村の区域をもって東春日井郡が、下小田井村ほか2町81村の区域をもって西春日井郡がそれぞれ発足^{[注 9]}。同日春日井郡廃止。