悲しい悲しい物語
『悲しい悲しい物語』(かなしいかなしいものがたり、原題:Blue Cat Blues, 1956年11月16日)は『トムとジェリー』の作品のひとつ。本作は普段の『トムとジェリー』のようなコメディーとは違い、悲劇である。また、この話はブッチの最終登場話である。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
作品内容
鉄橋の上にて、トムは鉄道自殺しようとしていた。それを信号機の上から見ていたジェリーは、死に逝く親友を可哀想に思いつつも諦めていた。
ジェリーはトムが自殺をしようと思った経緯を徐に語りだす。それは恋人を金持ちのブッチに奪われた失恋のショックによるものだった。最終的にブッチと恋人は結婚。親友のジェリーの制止にも耳を傾けず、自分の一生と財産をかけて演じた恋の鞘当てにやぶれ、愛にやぶれたトムは生きる希望を失い、死を選んだのだった。
すべてを語り終えたジェリーは「トムと違って自分には愛する彼女がいる」と恋人の写真を眺めて物思いに耽っていた。だがその彼女もまた、別の男と既に結婚していたのだった…。
恋に破れたみじめなケモノが二匹、仲良く並んで列車を、そして死を待つ姿がそこにあった。
日本でのテレビ放映
TBS系列及び他系列で、1964年~1990年頃まで時折放映された。DVDにも収録。