安曇潤平

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Gtorew (会話 | 投稿記録) による 2015年10月10日 (土) 09:33個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (ウィキポータル誘導。)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

安曇 潤平
(あずみ じゅんぺい)
誕生 (1958-10-15) 1958年10月15日(65歳)
日本の旗 東京都大田区
職業 小説家
ホラー作家
怪談
登山家
ジャンル ホラー小説
デビュー作 『赤いヤッケの男』
ウィキポータル 文学
テンプレートを表示

安曇 潤平(あずみ じゅんぺい、1958年昭和33年)10月15日[1] - )は、日本小説家ホラー作家怪談師、登山家

東京都大田区生まれ[1]神奈川県横浜市出身[1]2004年12月、怪談専門誌『』(メディアファクトリー)に「山の霊異記」を発表して作家デビュー。以来、兼業作家としての立場を保ちながら連載を続け、山岳怪談という新たな境地を開拓した。また近年は山岳専門の怪談師やコメンテーターとして活躍の場を広げている。

作風

山を舞台とした、特異な怪談を書き続けている。基本的に自らの登山経験を基にして執筆しているためか、怪談でありながら山の情景描写と読後感には独特の味わいがある。実際の山名表記は避けているが、北アルプスを舞台としたと思われる作品が多い。また筆者の地元である、丹沢連峰や道志山塊らしき山の描写も度々登場する。分類上、実話怪談として紹介されているが、本人は「実話という骨子に、山の情景描写や登場人物の会話などを肉付けしており、書かれている内容の全てが実話ではない」と明言している。

作品リスト

〈山の霊異記〉シリーズ

共著

  • 怪談実話系 書き下ろし怪談文芸競作集(MF文庫ダ・ヴィンチ、2008年6月)
  • 怪談実話系2 書き下ろし怪談文芸競作集(MF文庫ダ・ヴィンチ、2009年6月)
  • 怪談実話系3 書き下ろし怪談文芸競作集(MF文庫ダ・ヴィンチ、2010年2月)
  • 怪談実話系4 書き下ろし怪談文芸競作集(MF文庫ダ・ヴィンチ、2010年6月)
  • 男たちの怪談百物語(幽ブックス、2010年10月)
  • 怪談実話 FKB饗宴2 (竹書房、2011年12月)
  • 怪談実話系7 書き下ろし怪談文芸競作集(MF文庫ダ・ヴィンチ、2012年2月)
  • 怪談実話系ベスト・セレクション(MF文庫ダ・ヴィンチ、2012年7月)
  • 鳥肌ゾーン1 コックリさん(ポプラ社、2012年10月)
  • 鳥肌ゾーン2 うずまき(ポプラ社、2013年2月)
  • 怪談実話系/魔 書き下ろし怪談文芸競作集(MF文庫ダ・ヴィンチ、2013年2月)
  • 鳥肌ゾーン3 後ろにいるよ(ポプラ社、2013年6月)
  • 鳥肌ゾーン4 くびだけだよ(ポプラ社、2013年10月)
  • 鳥肌ゾーン5 腹話術(ポプラ社、2014年2月)
  • ずっと、そばにいる 競作集・怪談実話系 (角川文庫、2014年3月)
  • 鳥肌ゾーン6 くらやみ(ポプラ社、2014年6月)
  • そっと、抱きよせて 競作集・怪談実話系 (角川文庫、2014年7月)

連載中

雑誌記事

写真寄稿

講演その他

テレビ出演

ホラリータ・ナイトNo.1怪談師決定戦(2009年3月18日)
ホラリータ・ナイト(2009年2月4日 - 2月11日)
99プラス(未公開映像特集)(2009年8月4日)
最恐!怪談夜話(2009年8月22日)
見たい!出たい!作りたい!(真夏のホラースペシャル)(2010年7月10日)
最恐!怪談夜話2010(2010年8月7日)
怪談文芸専門誌『幽』プレゼン​ツ怪談生中継!春の夜の​実話祭り(2013年5月1日)

ビデオ・DVD

  • 怪奇蒐集者 安曇潤平 [DVD](楽創社、2014年7月)

人物

  • 登山経験が豊富でありながら非常に病弱であり、皮膚癌急性肝炎くも膜下出血等、生死に関わる病気を数多く体験している。特にくも膜下出血発病時には危篤状態に陥り、搬送先の病院で「余命2時間」と宣告されながらも奇跡的に回復し、リハビリテーションを経た後、再び登山に復帰した。
  • 2010年4月、読売巨人軍コーチの木村拓也くも膜下出血により急死した際、フジテレビFNNスーパーニュース』に、自らの発病体験をもとにしたコメントを寄せた。
  • 自身のホームページに隠しページとして掲載していた山岳怪談集が、山に関する怪談作品を探していた加門七海を通して怪談専門誌『幽』の編集長を務める東雅夫の目に留まり、そのまま『幽』への連載が決定した。
  • 同時期に別の山行を計画した山仲間が日程を変更するほどの、神がかり的な雨男と言われている。突然の豪雨による登山道崩落、大雪渓決壊、登山口最寄駅の水没、登山口に通じる国道の閉鎖、あるいは登山口に向かうためにマイカーで通過したと同時に発生した、突然の落雷による蓼科市街地の大規模停電等、氏の雨男振りに関する信じられないようなエピソードは、枚挙に暇がない(『幽』vol.004より引用)。
  • たいへんな酒豪、美食家と言われている。ホームページ全盛時代、店の料理の写真を客が撮影し、インターネットに掲載することがまだ稀だったころ、下山後にガイドブックに頼らずふらりと立ち寄って、気に入った店のみ自身のサイトで詳細に紹介していた。このため、北アルプスの登山口である長野県松本市街の居酒屋では、カリスマ的な扱いを受けていた時期があったらしい。
  • ハムカツに対して特別なこだわりがある。

脚注

出典

  1. ^ a b c 裏北アルプスの風(山の霊異記)自己紹介

外部リンク