ワンステップフェスティバル

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ワンステップフェスティバル: ONE STEP FESTIVAL)は、1974年8月4日から5日、同8日から10日に福島県郡山市開成山公園内の総合陸上競技場で開かれたロック・フェスティバル

概要[編集]

郡山の実業家・佐藤三郎が、ハワイで観た映画『ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間』に触発され、実行委員長を務めた[1]。プロデュースは内田裕也石坂敬一で、合言葉は“街に緑を!若者に広場を!そして大きな夢を!”だった。

30組以上の日本ミュージシャン[2]に加え、アメリカからはオノ・ヨーコも参加し、日本最大のロックフェスティバルと呼ばれた。

出演者[編集]

その後[編集]

2001年ワンステップへの旅[編集]

2001年福島県須賀川市で開催された「うつくしま未来博」において、8月30日 - 31日の2日間、「2001年ワンステップへの旅inうつくしま未来博〜STEP BY ONE STEP」と題されたライブステージが開催された[4]。1974年の同イベントを振り返ることが目的で、オノ・ヨーコのビデオレターが流されたほか、各日バンドがステージに立った[5]

  • 8月30日出演バンド
    • ワンステップスーパーバンド
    • エディー藩
    • ジョー山中、ミッキー吉野
    • 上田正樹
  • 8月31日出演バンド

メディア化[編集]

2005年1月22日ディスクユニオンのインディーズ・レーベル「DEAD FLOWER」より、4枚組CD-BOXが発売され[1][6]、すぐさま完売となった[7]

2013年3月20日テイチクエンタテインメントより、同CD-BOXにイベントの模様を収録したDVDを追加した、5枚組BOXセット『ONE STEP FESTIVAL SPECIAL BOX』として限定復刻された[7]。なお、インディーズ盤初回プレスの挿入歌「ロックンロールバカ?」は、セカンドプレス分より諸事情のため削除されており、復刻版にも収録されていない。

2017年12月20日、ディスクユニオンのレーベル「SUPER FUJI DISCS」より、21枚組CD-BOX『ONE STEP FESTIVAL 永久保存盤』発売。出演全41組のうち37組の音源を収録し、うち30組は演奏全曲がほぼノーカットで収録されている[8]

2022年、同じく「SUPER FUJI DISCS」より、最終日8月10日のトリに出演したヨーコ・オノ&プラスティック・オノ・スーパー・バンドの音源が「Let's Have a Dream -1974 One Step Festival Special Edition-」としてLPとCDで発売。

余談[編集]

フェスティバル中にリチャード・ニクソン大統領の辞任が報じられ(日本の1974年8月9日)、会場は盛り上がった。

脚注[編集]

  1. ^ a b 伝説のワン・ステップ・フェスティバル、CD3枚組で!”. CDジャーナル (2004年10月28日). 2016年11月9日閲覧。
  2. ^ スモーキー・メディスンも出演予定だったが、開催前に解散したため不参加。
  3. ^ メンバーには後にBOØWYに加入する高橋まことが在籍。
  4. ^ うつくしま未来博”. 2016年11月9日閲覧。
  5. ^ ワンステップフェスティバル”. 2001年12月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年11月9日閲覧。
  6. ^ ONE STEP FESTIVAL [4CD]”. CDジャーナル. 2016年11月9日閲覧。
  7. ^ a b 伝説のロック・フェス「ワンステップ・フェスティバル」のライブ音源&映像を収録した歴史的BOXセットが限定復刻”. Rooftop (2013年3月7日). 2016年11月9日閲覧。
  8. ^ 1974年の「ONE STEP FESTIVAL」の音源がCD21枚組で発売”. タワーレコード (2017年10月4日). 2017年12月25日閲覧。

外部リンク[編集]