モーニング競輪
モーニング競輪は、競輪の競走におけるモーニングレース(早朝競走)である。
概要
競輪の競走は原則として日中の時間帯(概ね11時台 - 16時台)に行うのが主であるが、モーニング競輪とは、その日中の開催よりもさらに早い、概ね朝9時台 - 昼12時頃[注 1]に行う開催を指す。
モーニング競輪は、2012年5月のゴールデンウィーク期間中に、岸和田競輪場にて行われた開催で試験的に第1レースの発走時刻を9時45分に設定した「岸和田モーニング945」として開催されたのが最初とされている。その後、これを日本の公営競技としての競輪を管轄する公益財団法人JKAが、「モーニング競輪」と命名。以後全国の各競輪場で順次導入していくようになった。
ミッドナイト競輪は深夜帯の開催のため無観客で行われているが、モーニング競輪では日中やナイターと同様に原則として有観客にて行われている。但し、開催によっては第1レースの発走時刻が8:30頃というケースもあるため、競輪場によっては通常の開門時間までは無観客で行う場合もある[1]。
ミッドナイト競輪同様に売り上げは好調で、2022年2月28日から3月2日にかけて行われた豊橋FIIでは、初日は3億13万5400円の、2日目は5億1396万7200円の、最終日は4億2112万6300円の売り上げがそれぞれあり、3日間トータルでの総売上額は12億3522万8900円となった[2]。
2022年4月より、同日に2開催を組む日も出てきている。
2022年11月時点では、出場各選手ならびに先頭誘導員に対し、1レースごとに通常の手当とは別に「モーニング手当」として4000円が支給されている(3日間で12000円)。
なお、ミッドナイト競輪とは異なり、開始以来S級戦(FI)は行われておらず、また当面は開催予定もない。
開催方法
- 通常のモーニング開催においては、開始時間はおおむね8時半から9時までのうちに第1競走を開始後、11時〜13時台までに全競走を消化する。
- レースは原則7車立て(最小は5車立て)。男子はA級戦のみで、開催によってはガールズケイリンも行われる。
- 1開催は通常の一般開催と同じで3日間制。
- 1日に行われる競走数は、基本は7競走だが、開催によっては9競走、最大で12競走で行われることもある。なお、ガールズケイリンの予選競走は競走数を問わず第6レース、第7レースにて行われることが殆どである(第1レース、第2レースとしている競輪場もある)。
- 最大7車立てのため、枠番2連勝複式・単式の発売がなく、全レースとも車番2連勝複式(ワイド含む)・単式、車番3連勝複式・単式の5つの賭け式で発売される。
2022年7月時点で開催されている競輪場
- 青森競輪場
- 宇都宮競輪場
- 大宮競輪場
- 松戸競輪場
- 小田原競輪場
- 伊東温泉競輪場
- 豊橋競輪場
- 名古屋競輪場
- 松阪競輪場
- 岸和田競輪場(岸和田モーニング945)
- 奈良競輪場
- 広島競輪場
- 防府競輪場(モーニングレース)
- 高松競輪場
- 小松島競輪場
- 高知競輪場(グッドモーニング900)
- 武雄競輪場
- 別府競輪場(9時からだョ‼全員集合‼)
- 熊本競輪場(2016年の震災被害のため休止中)
脚注
注釈
- ^ 開催によってレース数が異なるため、第1レースや最終レースの発走時刻は前後する。
出典
- ^ “奥井迪が無観客でも張り切り連勝 決勝は「お客さんの前で走れる」ホーム連続完全Vへ気合/立川”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2022年6月5日) 2022年6月6日閲覧。
- ^ “【競輪の売上】車券投票行動の変容 未来の…いや現代の投資競輪⁉︎”. netkeirin (2022年3月7日). 2022年5月19日閲覧。
外部リンク
- モーニング競輪は朝から熱いレースを楽しめる初心者向けの7車立て競輪!(ウィンチケット)
- 全国競輪開催日程予定一覧表(令和4年4月) (PDF) (公益社団法人 全国競輪施行者協議会)