高松競輪場

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高松競輪場
地図
基本情報
所在地 香川県高松市福岡町一丁目4番46号
座標 北緯34度20分45.37秒 東経134度3分43.18秒 / 北緯34.3459361度 東経134.0619944度 / 34.3459361; 134.0619944座標: 北緯34度20分45.37秒 東経134度3分43.18秒 / 北緯34.3459361度 東経134.0619944度 / 34.3459361; 134.0619944
電話投票 71#
開設 1950年(昭和25年)6月4日
民間委託 株式会社チャリ・ロト
施行者 高松市
走路 400m
重勝式投票 チャリロト(グループC)
公式サイト 高松競輪
実況
担当 宮原英治(2018年度~)、西森和也
ナイター競走
愛称 ミッドナイト競輪
開催期間 2022年9月15日〜
記念競輪
名称 玉藻杯争覇戦
開催月 2月付近(次回は2025年)
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高松競輪場の位置(日本内)
高松競輪場
高松競輪場

高松競輪場(たかまつけいりんじょう)は、香川県高松市福岡町一丁目にある競輪場。施設所有および主催は高松市。競技実施はJKA西日本地区本部中四国支部。

概要[編集]

高松競輪場は1950年に開設(5月17日に完成し、登録日翌日の6月5日に初開催)された。記念競輪(GIII)は『玉藻杯争覇戦』の名称で開催されており、近年まで毎年5月に開催されていたが、ここ数年は2月付近[注 1]に開催されている。マスコットキャラクターはチーターの「チータカ」で、それにちなみ記念競輪2日目の優秀競走は「チータカカップ」として行われている。また開催廃止となった観音寺競輪場で行われていた『吉田実杯』が2013年より当場に移動して開催されている。

過去には1982年1991年オールスター競輪2000年2004年共同通信社杯競輪2002年西王座戦2009年には東西王座戦が、2014年には読売新聞社杯全日本選抜競輪が、2017年には初めてのウィナーズカップがそれぞれ開催された。

2004年8月31日未明、台風16号による高潮が発生、これにより競輪場のバンク及び事務所が浸水した。これは開設以来初の出来事である。またこの日の場外発売は中止された。

トータリゼータシステム日本ベンダーネットを採用している。場内に手打ちの讃岐うどんを出している店があることで有名。

2004年3月17日から四国競輪インターネットライブを開始し動画実況を配信していたが2010年11月2日に終了した。

2022年9月15日より全国29場目となるミッドナイト競輪を開始した。

存廃問題[編集]

開設してから70年が経過し、施設老朽化・建物の耐震問題と売り上げ額の減少もあり存廃問題が議論されたが、市民へのアンケートで半数近くが存続を希望したことなどもあり、存続することとなった[1]。のち、ナイター設備の設置など施設改修を行った上でミッドナイト競輪を開催する意向であることが報じられ[2]、先述の通り2022年9月より当地でもミッドナイト競輪を開始した(なお、それまでは玉野競輪場ないし松山競輪場にて施設借り上げで開催を行っていた)。また、2020年COVID-19の影響で4月から7月まで開催を休止したことで経営が悪化したことを受け、2021年度より車券の販売や宣伝・広告選手宿舎の運営など競輪業務を民間委託する方針を決め、プロポーザル方式で年内にも運営会社を決定することとなった[3]。その後、同年度より株式会社チャリ・ロトに民間委託される事になった。来場者は減少が続いているがインターネット投票・電話投票が好調で売上高は急回復しており、2022年度の売上高は、2000年以降では最高水準となる212億円で、14年ぶりに200億円台に回復し、市の一般会計にも2億円を繰り出した[4][5]

スタンドなどの施設については老朽化が著しいことから、2024年度から2027年度にかけて全面的に解体し、建て替えを行う方針を固めた。新しいスタンドは、収容者数を現行(約14,000人)から約8割減らす一方で、現在にはないエレベーター、車いす利用者用の観覧席や、授乳室、テラスを新設する予定。また、約8万㎡ある敷地のうち競輪施設エリアは約5万4000㎡とし、余った敷地に新たな集客施設を設けてサイクルスポーツや観光の拠点を目指すこととなった[5][6]

チャリロト[編集]

2012年12月25日からの開催より、重勝式投票にあたるチャリロトが発売される。なお高松は奈良競輪場玉野競輪場高知競輪場広島競輪場キャリーオーバーを共有する『グループC』としての発売となり、キャリーオーバーの対象外であるチャリロト3は高松の開催では発売されない。

バンクの特徴[編集]

400mバンクを採用している。かつて333mバンクだったものを改修した名残で、カントがきついのが特徴。

アクセス[編集]

歴代記念競輪優勝者[編集]

優勝者 登録地
2002年 村上義弘 京都
2003年 山田裕仁 岐阜
2006年1月 伏見俊昭 福島
2006年6月
2007年 手島慶介 群馬
2008年 小嶋敬二 石川
2009年 佐藤慎太郎 福島
2011年 村上義弘 京都
2012年 深谷知広 愛知
2013年
2014年 神山雄一郎 栃木
2016年 深谷知広 愛知
2018年 三谷竜生 奈良
2019年 太田竜馬 徳島
2020年 松浦悠士 広島
2021年[注 2]
2022年2月[注 3] 山田久徳 京都
同年12月 佐々木悠葵 群馬
2024年 浅井康太 三重
2025年
※1節4日間制開催となった、2002年4月以降の歴代記念競輪優勝者を列記。

脚注・出典[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 2022年度は、12月に開催された。
  2. ^ COVID-19対策の為無観客での開催となった。
  3. ^ COVID-19対策の為に、入場制限を行った上での開催となった。

出典[編集]

  1. ^ “高松競輪場 揺れる存廃 市、年内に方針”. 読売新聞 (読売新聞社). (2018年9月28日). https://www.yomiuri.co.jp/local/kagawa/feature/CO028671/20180927-OYTAT50010/ 2020年9月6日閲覧。 
  2. ^ “香川)「ミッドナイト」21年度から実施 高松競輪場”. 朝日新聞 (朝日新聞社). (2020年1月27日). https://www.asahi.com/articles/ASN1S4J9SN1SPLXB009.html 2020年9月6日閲覧。 
  3. ^ “「高松競輪場」運営を民間委託へ 新型コロナで経営悪化…プロポーザル方式で年内に決定”. KSB 香川ニュース (瀬戸内海放送). (2020年8月31日). https://news.line.me/issue/oa-ksb-kagawa/w2poa91zm5y0 2020年9月6日閲覧。 
  4. ^ “高松競輪場の売上高と入場者数”. 読売新聞 (読売新聞社). (2023年8月24日). オリジナルの2023年8月26日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20230826061729/https://www.yomiuri.co.jp/pluralphoto/20230824-OYO1I50010/ 2023年8月26日閲覧。 
  5. ^ a b “高松市、競輪場を再整備方針…スタンドを縮小し、集客施設など設置へ”. 読売新聞 (読売新聞社). (2023年8月24日). オリジナルの2023年8月26日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20230826062534/https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20230824-OYO1T50021/ 2023年8月26日閲覧。 
  6. ^ 高松競輪場 再整備の事業者決定 自転車観光の拠点へホテルやBMX、マルシェなど(YouTube)”. KSB瀬戸内海放送 (2024年2月1日). 2024年3月5日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]