ポール七子

ポール七子（ポールななこ、Nanako Pohl-Tanaka）は、日本のピアニスト。

概要

神奈川県鎌倉市生まれ。3歳の頃から大叔父に当たる團伊玖磨にピアノの手ほどきを受け、8歳の時にはモーツァルトのトルコ行進曲をレコード録音するほど、幼い時からその才能を発揮していた。桐朋学園子供のための音楽教室、桐朋女子高等学校を経て、1975年に桐朋学園大学を卒業する。井口基成（ピアノ）、斎藤秀雄（室内楽）に師事する。その後、ウィーンに渡り、ウィーン国立音楽大学に入学する。1979年、同大学ピアノ演奏学科を最優秀賞にて卒業する。

1979年から1985年でザンクトペルテン市立音楽学校講師、その後1986年からは母校のウィーン国立音楽大学で講師を務め、現在に至っている。

ポールの活動はソロ・室内楽・声楽伴奏・器楽伴奏など幅広く、数々のコンサート活動をしている。日本では、主要オーケストラ（読売日本交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、札幌交響楽団）との共演、サントリーホール、東京文化会館などでのリサイタル、CD制作、NHK　TV・ラジオ出演などで活躍中である。また、ヨーロッパ各地（オーストリア、イタリア、ドイツ、イギリス、フランス、フィンランド、エストニア、旧ソ連、スペイン、ルーマニア、トルコ）にてソロリサイタルを展開している。主要都市の音楽祭（ウィーン芸術週間、フィンランド・サボリナ音楽祭、草津音楽祭など）にもたびばち招かれている。2000年から2001年にかけては、ライナー・キュッヒル（ヴァイオリン）とのコンサートが日本各地で行われ、またキュッヒルとのCDが東芝（EMI）よりリリースされ、好評を博している。