パンチングマシン

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パンチングマシン (punching machine) とは、ゲームセンター等にある遊具(エレメカ)の一種で、ポリウレタンスポンジ等の当て物が施された打撃対象面を殴る事で、パンチ力(殴りつけた際の速度や打撃力)を測定する体感型業務用ゲーム機の俗称。

歴史[編集]

パンチングマシンは、遊戯機器の中では古くから見られる装置で、19世紀末には既にこれに近い遊戯装置があったと思われる。オークションサイト『1stdibs』には、1900-1910年製とされるもの、および1910年製(説明文には1920年代との表記)の2種類のパンチ=ア=バッグ・アーケードゲーム(Punch-A-Bag Arcade Game)が出品されている。[1][2]他にも例えば映画『パリ横断 La Traversée de Paris』(クロード・オータン=ララ監督、1956年公開、舞台設定は1940年ごろのナチス・ドイツ占領時代のパリ)の中で見られる。

この遊具では、挑戦者は所定の代金を支払って、ハンマーで打撃部分を殴りつけると、レールに取り付けられたが梃子によって跳ね上げられ、規定以上の打撃力が与えられた場合は、レール先端に取り付けられたベルが鳴るという物で、規定に満たない場合でも錘の上がった高さを測定、この高さに応じて景品が与えられるという遊具(測定と景品の提供は、装置の管理者が行った)で、力自慢の若者が自分の力を誇示したりするのにも利用された。

後に打撃力をハンマーと錘ではなく、強力なスプリングや圧力計などで拳の威力を記録する様式になり、更にそれが自動化されて、今日のゲームセンターに設置されたパンチングマシンへと変化したと思われる。今日の物では、景品の交換があるのは稀であるが、コンピュータが内蔵され、打撃力を精密に測定したり、何回か殴って平均値を出したり、その日の最高パンチ力を表示する・殴った威力に対応して、表示画面で様々な効果映像が流されるなどの工夫が凝らされている。現在有る物では、画面に表示された悪漢の映像が歪んだり、建物や小惑星が砕け飛んだりと、非日常的な効果映像が用意されている物もある。

またその一方で、打撃のテクニックを競う遊戯装置もある。こちらは打撃力よりも、出てきたミットを素早く殴り付ける事で得点を稼ぐという物で、モグラ叩きに近い物である。なお打撃のテクニックを競うものは、パンチングマシンには含まれず、どちらかというとパンチングゲームと呼ばれている。

様々な呼称[編集]

パンチングマシンの呼称は、古くから一般的に広く使われているものではなかった。かつては「パンチマシン[3]」「パンチングゲーム」「パンチ力測定ゲーム」など、様々な呼称が混在していたが、現在では「パンチングマシン」もしくは「パンチングマシーン」という呼称が、パンチ力を測定するゲームの一般的な呼称となりつつある。なおマスコミなどではパンチングマシーンという呼称で使われることが多いが[4]、製造元のメーカーでは現在でも使われている呼称が異なっている[5]

概要[編集]

プレイヤーはまず所定の代金を投入し、筐体に付属されているボクシング練習用グローブを装着する。その後ゲームの指示に従って、打撃対象物めがけて思いきり殴ると、その強さがパンチ力として数字化される。各ゲームによって殴れる回数や演出等の細部は異なるが、今日存在するパンチングマシンと呼ばれるゲームの基本部分は、ほぼこの繰り返しとなる。なおゲーム内で打撃対象物のことは、パンチングパッドもしくは略してパッドと呼ばれている。ゲームによっては打撃対象物がパッドではなく、パンチングボールやサンドバッグ、人形の場合などがある。

マシンのタイプ[編集]

パンチ力を測定できるパンチングマシンの筐体構造には、大きく分けて2種類のタイプが存在する。

自動起き上がり型

プレイヤーがコインを投入すると、パッドが自動で起き上がり、プレイヤーの近くまで接近し、プレイヤーがパッドを殴ると、パッドが所定の位置まで押し戻される仕組みである。このタイプでは、パンチ力計測の際に光学のスピードセンサーを使用し、パッドが倒れる際の速度をスコアとしている。これはパッドの根本の軌道部分に、数か所にわたってセンサーを設置することで、その通過速度を計測している。

天井吊るし型

打撃対象物であるパンチングボールが筐体上部に吊るされているタイプである。プレイヤーがコインを投入し、自分自身で筐体上部に吊るされたパンチングボールを引っ張り下ろすことで、ゲームが開始となる。このタイプでは殴られたパンチングボールが、筐体上部にある計測装置が埋め込まれた板にぶつかった際の衝撃の強さをスコアとしている。近年のゲームでは、打撃対象物がパンチングボールからパッドに変更しているものがあるほか、ボタンを押すと自動で打撃対象物が下りてくるものも存在する。

パンチ力[編集]

パンチングマシンによって計測されたパンチ力は、各ゲームによってその算出方法や基準値、平均値、測定可能な上限値が異なっている。従って、異なる機種間で計測されたパンチ力同士の比較は難しく、同一機種同士でないと、どちらのパンチ力が高いかといった比較をすることができない。また同一機種同士でも、設置店舗によってメンテナンスの状況等から、スコアの出やすさが異なっているため、異なるプレイヤー間でパンチ力の比較を行う場合、同一店舗でプレイしないと、その比較をすることができない。なおパンチ力の単位は各ゲームによって異なっており、「kg」「kgw」「kgf」「mt」「t」などがある。これらの単位はゲーム上だけの架空の単位であり、実際のパンチの重さを示す質量の単位ではなく、あくまでゲーム内でのスコアや得点といった位置づけである。これらのことから、アーケードゲームのパンチングマシンを使って、正確なパンチの重さや質量を測ることは出来ず、正確な数値を測定するための計測器というよりかは、ゲームの中だけの力比べといったお遊び的な要素の物となっている。

プロの数値[編集]

パンチングマシンを格闘技のプロがプレイした場合、一般人よりも高い数値が出るが、本気でプレイしてしまうとマシンが壊れてしまう。プロボクサーの内山高志は、実際にパンチングマシンを破壊してしまったことがあるほか、各ゲームセンターでは700kgを超えるスコアを連発していたが、パンチングマシンで高得点を出すにはコツがあることを語っている[6]

安全への取り組み[編集]

パンチングマシンは他の体を使う体感型アーケードゲームに比べ、体ごと筐体に接触するという特性があるため、ルールを守らないとプレイヤーが怪我をしてしまう危険性が高くなる。他方でプレイヤーの本能的な闘争心や向上心を刺激する特性があるため、熱中してしまうと思わず気付かないうちにルールから逸脱した方法を思いつきがちとなってしまう。これらのことからプレイヤーのルール違反に関しては、店舗営業者に注意する義務があり、筐体には正しいルールでのプレイを促す注意書きや、モニター上での映像やアナウンスによる音声での告知等でプレイヤーに注意を呼びかけている。しかしそれでもルールを守らずにプレイし、捻挫打撲骨折等をするプレイヤーが後を絶たず、ゲームの安全性が問題視されてきた。なおパンチングマシンが一時期、新作を出さずに姿を消していたのは、こうした安全性に関する問題が解消されていなかったからであった[7]

禁止事項[編集]

パンチングマシンでは怪我なく安全にプレイをする観点から、以下の行為は禁止されている。これらのルールを無視して怪我をした場合でも、設置店は責任を負わないこととなっている。

  • 筐体付属のグローブを着用しない状態でのプレイ
素手、軍手、自分で持ってきたマイグローブの使用等
  • ストレートパンチ以外で殴る
ラリアート掌底エルボーフックアッパー張り手など
  • パンチ以外の行為
蹴りタックル頭突きなど
  • 武器を使用したプレイ
バットで殴る、グローブに錘を仕掛ける
  • その場で殴らずマシンから離れ、走りながら殴る
助走行為
  • パッドが起き上がる前に殴る、パッドに異物を挟む
  • 酒気帯び状態でのプレイ
  • 怪我が完治していない状態でのプレイ
  • サンダルやハイヒール、裸足でのプレイ

なおパンチングマシンは、プレイヤーが直接衝撃を与えるパッドや、体が接触する可能性のある筐体全面に関しては、プロテクターのような詰め物を入れるなどして強固に筐体を守っているが、それ以外の部分は特別頑丈に補強されていないため、プレイヤーが規定を守らずにプレイすると、すぐに破損してしまう。アメリカでは酒によったプレイヤーが、マシンを破壊し逮捕されるという事件が発生している[8]

点検強化[編集]

パンチングマシンは、筐体とその付属パーツが強い衝撃を受けるため、それらの磨耗が激しくなっている。特にグローブやパッド、筐体を衝撃から守っているスポンジ状のショック吸収型プロテクターなどは、不完全な状態であるとプレイヤーの怪我にむすびつくことから、定期的な点検とメンテナンスを促している。主要アーケードゲームメーカーの内、タイトーは2007年9月に中古筐体で事故が発生したことを受け、発売から10年以上経過したパンチングマシンに関しては、予備部品の生産終了に伴い、メンテナンスサービスを終了し、以後破損した場合は稼動を取りやめるよう促している他[9]、一方で近年発売されたゲームでは、部品の交換を定期的にアナウンスしてくれる機能を搭載している。バンダイナムコエンターテインメント(後のバンダイナムコアミューズメント)は2017年10月に、パンチングマシンのメンテナンスサービスを終了した他[10][11]セガも、権利を譲受したアトラス製品も含め、パンチングマシンのメンテナンスサービスをすでに終了している[12]。このため、バンダイナムコアミューズメント製品とセガ製品(アトラス製品も含む)が故障や破損した場合は、稼働を取りやめるしか方法がない。

グローブの使用[編集]

80年代のパンチングマシンでは、筐体にグローブがついておらず、プレイヤーは素手で殴っていた。しかし安全面への対策から、後に発売されたパンチングマシンからはボクシングの練習用グローブが付属され、プレイヤーは必ず装着してプレイすることが義務づけられた。なおタイトー製品では長らくウイニング製のグローブを使用してきたが、現在では安全面の強化から手首が固定されるタイプのものへと変更されている[13]

なおグローブは筐体に紐で固定されているが、紐を切って盗むといった盗難事故が起きており、設置店では監視カメラを設置したり、紐を鎖に変える、カウンターで貸し出し制にするといった対策を店側で講じるようになった。近年では筐体にカメラを設置したことから、少なからず防犯面での抑止力となっている。

作品一覧[編集]

この項ではパンチングマシンとして包括することのできる、アーケードゲームの種類について、発売年代順で紹介する。機種によって測定可能上限値や平均値、スコアに対するランク付けなどが異なっている。なおタイトーのストーリーに沿って進むパンチングマシンでは、ステージクリアに必要なノルマの数値は、店舗の設定により異なっている。

ノックダウンナムコ)1981年
初代パンチングマシン。的を殴るとその威力が算出されるシンプルなゲーム。プレイヤーは2回殴ることができる。プレイ終了時には、プレイヤーの記録の強弱に応じて5種類のメッセージの中から1つが表示される。なお発売当初はグローブがついておらず、プレイヤーは素手で殴っていた。
ランク 逃げるが勝ち 明日があるさ やったぜ! 人並! よっ! 町の実力者! 世界チャンピオン
スコア 69kg以下 70-79kg 80-95kg 96-109kg 110kg以上
ノックアウトパンチ(セガ)1981年
パンチングマシンとしては初めて、テレビモニターを採用。プレイヤーはフライ級からヘビー級までの7階級から選択して3回殴ることができる。ゴングが鳴った時点で画面のボクサーがノーガードを狙ってパンチングボールを殴り、モニターにはパンチ力が表示され、相手がKOすれば上位の階級に挑戦することができる。グローブはついていなかった。
ソニックブラストマンタイトー)1990年
各ラウンド毎に示される「3回殴って○○を止めろ」との条件に従い、様々なものを殴って止めるヒーローを演じるゲーム。最初に止めるのは街の悪漢だが、ラウンドが進むに従い、暴走トレーラー・ビル・巨大蟹の怪獣、挙句の果てには隕石といったとんでもない物を殴ることになる。所定の合計パンチ力が出ないと、哀れヒーローは止めきれずに返り討ちにされてしまう。例として、先述の隕石の破壊に失敗すると「人類は滅亡した」というバッドエンド的なオチになる。
ノックダウン90(ナムコ)1991年
ノックダウンの改良版。前作では力の強い人が殴るとパッドの消耗が激しく、詰め物がボロボロになってしまい、次第にショックを吸収できなくなることから、故障が頻発するという事態が起きていた。本作ではパッドの改修ならびにグローブを設置することで手の保護が出来るようになり、安全面が強化された。
ランク ごくろう様でした もう一回チャレンジ! メンツは保った 強い! これはてごわい 地上最強の男!
スコア 69kg以下 70-79kg 80-95kg 96-109kg 110kg以上
キャプテンゾディアック(タイトー)1993年
筐体の一部に骸骨が取り付けられ、喋ることから通称「骸骨」と呼ばれている。なお店舗によるメンテナンスの状況によっては、骸骨が音声に合わせて動かなくなったり、骸骨自体が撤去されてしまった店舗も存在する。プレイヤーは4つのレベルのうち1つを選択し、ゲームを進める。レベルによってクリアノルマが異なる。
レベル EASY NORMAL HARD SUPER HEAVY
ノルマ 200 300 400 500
単発平均 67以上 100以上 136以上 167以上
リアルパンチャー(タイトー)1994年
前作『ソニックブラストマン』の続編。正式名称は『リアルパンチャー』だが、ソニックブラストマンが登場する2作目であることから、ブラスト2と呼ばれている。前作との変更点としてデジタルカメラが内蔵され、自分の顔を撮影し殴れるようになったが、ゲームセンターなどで弱い立場にあるいじめられっ子が本人の意向に関わらず顔写真を利用され、ゲーム上でボコボコにされるという遊び方が見られ、一部の教育委員会から「教育上好ましくない」と苦言が呈された。
デンジャラスバー(ナムコ)1995年
太った悪漢人形の腹にパンチを打ち込む、風変わりなマシン。プレイヤーのパンチ力に応じて、人形の発する音声が変化する。スコアは本日1位と歴代1位が記録されている。なお130kg以上のハイスコアを出すと、効果音が変化し、看板が傾く。
ランク 負け犬… 一般人? ハードパンチャー ダウンタウンヒーロー ストリートファイトチャンプ
スコア 39kg以下 40-69kg 70-99kg 100-129kg 130kg以上
ストロングパンチャー(アイモ)1999年
パンチングボールを自分で下ろし、それを殴るとアナログ盤の中の針が回転し威力が表示される。
ランク フライ バンタム フェザー ライト ウェルター ミドル ヘビー
スコア 0-120 120-210 210-290 290-370 370-440 440-500 500-600
ノックダウン2001(ナムコ)2001年
レーンに吊るされたサンドバッグを殴るタイプ。このゲームでは、「女性」「軽量級」「無差別級」の3つのコースの中から選択し、ゲームを開始する。2発殴った後、プレイヤーのパンチ力が表示され、スコアの高い方がパンチ力ランキングに順位付けされ、その強弱に応じてプレイヤーがランク付けされる。なおパンチ力ランキングは、上位100名が記録され、歴代1位になると「グランドチャンピオン」となる。
ハードパンチャー はじめの一歩(タイトー)2001年
漫画『はじめの一歩』の名場面をストーリーに取り入れたゲーム。4人対戦モードや助走防止センサー、歴代ランキングなど新たなシステムが加わった。これまでのパンチングマシンの計測可能上限スコアが300から400であったのに対し、本作では999まで計測が可能となった。このゲームはパンチングマシンの中でも、台ごとに算出されるパンチ力のスコアに最もバラつきがあるゲームでもある。2002年には続編『ハードパンチャーはじめの一歩2王者への挑戦』を販売し、選択できる対戦キャラクターを一新している。
パンチングトライ(アトラス)2007年
アトラスのトライシリーズのパンチ力測定ゲーム。パッドを殴るとスコアが表示されるシンプルなゲーム。対戦モードなどもある。スコアは針による表記とデジタル表記の2つで表示される。当日記録のベスト3のみ記録されている。
ランク フライ バンタム フェザー ライト ウェルター ミドル ヘビー
スコア 0-120 120-210 210-290 290-370 370-440 440-500 500-600
ザ・ボクシング (RS) 2008年
ボタンを押すと、筐体上部に吊るされたパッドが下りてくるので、それを殴るシンプルなゲーム。プレイヤーは4つの階級から1つを選択してゲームを始める。スコア上限は999で、選んだ階級によってスコアの出やすさが異なっており、算出したスコアに応じてプレイヤーのランクが表示される。
ソニックブラストヒーローズ(タイトー)2011年
タイトーとしては10年ぶりの新作ゲーム。1991年に販売された『ソニックブラストマン』の名場面をグラフィックを大幅に向上させることで再現した。不正防止カメラ筐体に取り付けることで危険行為防止を強化し、更なる安全性を向上させたゲーム。本作ではパンチのハイスコアを計測した場合、日付、月間順位、歴代順位、月間平均値などが記録され、プレー終了後に棒グラフで表示されることにより、自分のパンチ力がどの程度の位置にあるのかが客観的に分かるようになった。
BREAKING DOWN ハードパンチャー ARCADE(GENDA GiGO Entertainment)2024年
BREAKING DOWN監修のパンチングゲーム。筐体は上記の「ソニックブラストヒーローズ」の筐体を改良したものが使われている。

海外製パンチングマシン[編集]

一部のゲームセンターでは、海外メーカーで販売されたパンチングマシンを輸入し稼動させている。これらはゲームの音声や説明書きが日本語ではないため、日本語でゲームのプレイ方法を記入したPOP等を筐体に貼り付けている。

DRAGON PUNCH
プレイヤーはコインを投入後、筐体上部に吊るされているパンチングボールを下ろしてから殴る。パンチのスコアは上位2位までに入ると当日中は筐体に記録されている。なお当日記録の1位を追い抜かせば、ボーナスゲームとして1プレイ追加で遊ぶことが出来る。このゲームでは計測可能最大値が9999となっている。
MONSTER POWER
プレイヤーはコインを投入後、筐体に付いているボタンを押すことで、筐体上部に吊るされているパンチングボールが自動で降りてくるので、それを殴る。なお続編『MONSTER POWER 2』では、打撃対象面がパンチングボールから、ステンレスの棒にクッションを巻いたものへと変更している。
Upper cut
パンチングマシンでは、ほとんどがストレートパンチの計測を対象としているが、本作ではアッパーを計測することができる。プレイヤーはゲーム開始後に、計測対象のうち「ストレート」か「アッパー」をボタンで選択する。その選択に応じてパッドが動作し、所定の角度になったら停止する。プレイヤーは3発殴ることができるが、高得点であった場合は、ボーナスとして1発多く殴ることができる。このゲームは主に韓国で稼働されている。
決戦名人旁
台湾の政治家たちによる選挙の様子をテーマにした一風変わったパンチングマシン。ここではパンチ力が投票数として扱われ、ゲームが進行する。パンチ力を測定するモードと時間内に何発パンチが打ち込めるかを競うモードがある。台湾の総選挙時に登場し、選挙が終わると台湾からは消えたものの、日本をはじめとする一部の諸外国でプレイすることができる。

類似ゲーム[編集]

チャンピオンキック大平技研工業
的を蹴ることでキック力を計測するゲーム。パンチングマシーンの蹴りバージョンで、キックマシーンと呼ばれる。改良版『NEW CHAMPION KICK』と2種類が存在する。
ザけんじゃね〜よ!(大平技研工業)1994年
プレイヤーのビンタ力を測定するゲーム。選択した似顔絵がモニターに表示され、その顔に見立ててパンチングボールをビンタするモンタージュビンタマシン。グローブを付けず張り手に近い状態で筐体の打撃対象面をビンタするため、気をつけないと手首を痛めてしまう。所ゆきよしが似顔絵のイラストを担当。

脚注[編集]

  1. ^ Rare Carnival Midway Punch A Bag Arcade Game”. 1stdibs. 2015年6月30日閲覧。
  2. ^ 1910 Mutoscope Punch-A-Bag Arcade Game”. 1stdibs. 2015年6月30日閲覧。
  3. ^ 90年代前半に発売された鳥山明の漫画ドラゴンボール37巻では、パンチ力を測定する機械が出てくるが、その名称はパンチマシンであった。天下一武道会の予選に使用され、最後はベジータによって破壊された。
  4. ^ アミューズメントジャーナルやファミ通ではパンチングマシーン、最近では「パンチングマシーン、約10年ぶりに新作登場」という題名で産経ニュースが2011年2月18日に報じている。
  5. ^ パンチングマシン販売会社の各公式サイトによると、タイトーとRSではパンチングゲーム、ナムコではパンチ力測定ゲーム、アトラスではパンチングマシーンという名称が使われていた。
  6. ^ あしボク編集Blog 2010年1月18日『あれは3年半前 ... 対談再録【内山高志×佐藤幸治】』によると、特にはじめの一歩のパンチングマシンはコツが多く、実際にパンチ力が強い人よりも、コツ次第で高いスコアが出せると語っている。
  7. ^ 産経ニュース2011年2月18日 タイトー小島取締役インタビュー記事
  8. ^ [1]kotakuによると、アメリカ合衆国アイダボ州のボイズにあるバーにて、深夜2時頃酒に酔った30代の男が、パンチングマシンをプレイしている途中、いきなり筐体やモニターを殴るなどして破壊し、警察に逮捕された。この時自分の手も怪我をしていた。
  9. ^ [2] タイトーテック点検のお願いより 2013年1月18日閲覧
  10. ^ 『弊社商品の保守対応終了について』バンダイナムコエンターテインメント 2015年7月
  11. ^ 保守終了一覧バンダイナムコテクニカ 2017年10月1日
  12. ^ 弊社製品保守対応の終了についてセガ・インタラクティブ、セガ・ロジスティクスサービス 2016年11月
  13. ^ 産経ニュース2011年2月18日「パンチングマシーン、10年ぶり復活」記事

関連項目[編集]