セアト・レオン
SEAT León(セアト・レオン)は、スペインの自動車メーカー、セアトの5ドアハッチバック型自動車。
車名はスペインの北部カンタブリカ山脈のふもとの都市である、レオンに由来する。
初代、2代目ともにフォルクスワーゲン・ゴルフ、アウディ・A3、シュコダ・オクタビアなどの同グループ車種とフォルクスワーゲンAプラットフォームを共有している。
歴史
初代 1M型(1998年-2006年)
セアト・レオン 1M型 | |
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概要 | |
製造国 |
スペイン マルトレル ベルギー ブリュッセル |
販売期間 | 1998年 - 2006年 |
デザイン | ジョルジェット・ジウジアーロ |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ | 5ドア ハッチバック |
駆動方式 | FF / 4WD |
プラットフォーム | フォルクスワーゲングループAプラットフォーム(A4/PQ34) |
パワートレイン | |
エンジン |
直4 ガソリンエンジン 1.4L 16v 1.6L 8v 1.6L 16v 1.8L 20v 1.8L 20v ターボ 狭角V型6気筒 ガソリンエンジン VR6 2.8L 24v 直4 ディーゼルエンジン 1.9L SDI 1.9L TDI 1.9L TDI PD |
変速機 | 4速AT/5速MT/6速MT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,513 mm |
全長 | 4,183 mm |
全幅 | 1,742 mm |
全高 | 1,439 mm |
車両重量 | 1,210-1,628 kg |
1998年発表。フォルクスワーゲングループの傘下であるセアトの二代目トレドが、4ドアセダンの車名となり
(先代トレドは5ドアのハッチバックセダンであった)トレドのハッチバック版にレオンの名前をつけたことで初代レオンが誕生した。
この様な関係があり、二代目からのトレドと初代レオンは共にフォルクスワーゲングループのAプラットフォーム使用し、
トレドからの派生車種であったため初代レオンと二代目トレド(A4/PQ34)は形式番号が同一(1M)である。
この車種はセアトの初めてのCセグメントモデルであるが、VWグループ傘下セアトにはゴルフのノウハウや共通部品があり、技術的未成熟な点は特に見当たらない車種であった。販売戦略的に同一セグメントのフォルクスワーゲン・ゴルフなどよりスポーティなイメージを前面に押し出している。後述の「Cupra R」等のモデルが有るように、エンジンラインナップも多岐に渡り、ディーゼルエンジンモデルも用意されている。また131馬力以上の車には6速MTが標準装備され「Cupra R」などの上級グレード車にはマルチリンク式サスペンションが装備されている(その他の通常モデルはトーションビーム)。デザインはジョルジェット・ジウジアーロによるもの。
2006年5月に生産終了したが、イギリスの雑誌「Autocar」によって2010年に行われた英題「best hot hatchback of all time」(今までで最も良いホットハッチ)ランキングの中で、トップ10のリスト中第7位を初代レオンCupra Rに与えられたことからも分かるように、ホットハッチのネームとしてのブランドイメージが高いことが分かる。
グレード
Cupra R (2002年-2006年)
- 元々ターボ無しである 直4 1.8L 125馬力 のエンジンを改良し、ターボ化した 179馬力 の上級モデルである「Cupra」(1999年-2005年)(クプラ:CUP RAcingの意)のエンジンを更に改良したモデル。1.8Lターボは変わらず、前期モデル(02年5月-03年5月)では209馬力、後期モデル(03年5月-06年6月)では224馬力までエンジンを改良している。専用の外装・アルミホイールを装着し、足回りはバックドア右下には「cupura」の小さいエンブレムと、チェッカーフラッグをモチーフにした大きめの「R」のエンブレムが装着されている。
Cupra 4 (2000年-2004年)
- 狭角V型エンジンであるフォルクスワーゲン・VR6型エンジン(2.8L 204馬力)を使用し、ハルデックス・トラクションが開発した四輪駆動を装備したモデル。専用外装であるが、Cupra Rとは違い純正のエアロパーツは装着されない。マフラーは二つの排気口を備えている(Cupra Rは排気口は一つ)。また、同型エンジンを280馬力まで上げ、専用チューンを施した「Cupra 4 Kompressor」というモデルがAbt_Sportslineから発売されていたこともある。
その他に、150馬力を発揮する、1.9L ディーゼルエンジンTDIを装備した「Cupra 4 TDI」というモデルも存在したが、販売後わずか一年でこの名前のグレードが販売されなくなった。このモデルのTDIを装備した車自体は存在したが、名前が「Evolution」、「Top Sport」などの名前に変わって販売されていたが、その後「FR("Formula Racing"の意)」として統一され「Cupra」に次ぐスポーツモデルとして、後の二代目レオンのグレード名に使用されることとなる。
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リアビュー
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FR フロント
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FR リア
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Cupra レース仕様
2代目 1P型(2005年-)
セアト・レオン 1P型 | |
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フェイスリフト版 | |
概要 | |
製造国 | スペイン マルトレル |
販売期間 | 2005年 - |
デザイン | ワルテル・デ・シルヴァ |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ | 5ドア ハッチバック |
駆動方式 | FF |
プラットフォーム | フォルクスワーゲングループAプラットフォーム(A5/PQ35) |
パワートレイン | |
エンジン |
直4 ガソリンエンジン 1.2L 16v TFSI 1.4L 16v 1.4L 16v TFSI 1.6L 8v 1.8L 16v TFSI 2.0L 16v TFSI/FSI 直4 液化石油ガスエンジン 1.6L 直4 ディーゼルエンジン 1.6L TDI(開発中) 1.9L TDI 2.0L TDI |
変速機 | 5速MT/6速MT/6速DSG/7速DSG |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,578 mm |
全長 | 4,315 mm |
全幅 | 1,768 mm |
全高 | 1,459 mm |
車両重量 | 1,176-1375 kg |
2005年5月より生産開始。引き続きVWグループのAプラットフォーム使用しているが、二代目レオンと三代目トレド(A5/PQ35)では形式番号が別(レオンが1P、トレドが5P)である。これは三代目トレドがアルテアからの派生車種であることが理由である。
デザインは元アルファロメオチーフデザイナーのワルテル・デ・シルヴァが行った。デザインの方向性はアルテアからとなっており、特徴的な部分として、フロントに黒いワイパーモール、リアピラーにあるドアハンドル(このスタイルはシルヴァがいたアルファロメオの車にもあった)などが挙げられる。
グレード
FR (2006年-)
- 初代レオンからのグレードであるが、二代目での位置づけは「Cupra」に次ぐスポーツモデルとしての役割が大きい。特徴としてマフラーには二つの排気口を備え、エンジンは2.0L TSI 200馬力(2006年-2009年) 209馬力(2009年-)とディーゼルエンジン 2.0L TDI 170馬力のユニットインジェクター式(2006年-2009年) コモンレール式(2009年-)のディーゼルエンジンとガソリンエンジン両方を選べる。トランスミッションは両者とも6速MTであるが、ガソリンエンジンのみ7速DSGを装備可能。
Cupra (2006年-)
- 初代レオンからの上級グレード。2.0L TSI 241馬力のエンジンを特色とし、0-100kmの加速は6.4秒。純正ホイールは18インチの5スポークを装備し、赤いブレーキ・キャリパー、マフラーは楕円形の一つの排気口を備え、専用塗装や専用内装を装備し、バックドアには通常は「LEON」とネームエンブレムが装着されているが、「CUPRA」と装着されている。その後2009年には「Cupra R」が登場し、同型の2.0L TSI 265馬力に更に改良された。このモデルは、0-100kmの加速は6.4秒。その強靭なスペック故、250キロメートルのリミッター付きである。アウディS3、ゴルフおよびシロッコ Rにも同型のエンジンが装備された。
Copa Edition
- ドイツセアトが50台限定で発売したモデル。2.0L TFSI 286馬力のエンジンを装備し、最高速は255キロメートルで、0-100kmの加速は5.9秒を記録し、Cupra・Cupra Rをも上回る。足回りはレオンのレース用車両である「Supercopa」に使用されているサスペンションを装備し、大きなエアーインテークやスポイラー、専用ホイール・キセノンヘッドライトを装備している。専用塗装はオレンジにフロントからリヤに2本の黒い縦縞が施されている。なおメキシコで同様の車種が100台限定生産された。メキシコ版のCopa Editionにはドイツセアトには装備がないサンルーフが装備されている。
Streetcopa limited edition
- 2008年スイスのジュネーブ・オートショーで発表。スイス向けのCopa Editionで、200台の限定車種である。後に200台の限定でWorld Champion Editionと言うフェイスリフト版も販売された。
Cupra 310 Limited Edition
- オランダセアトが100台限定で発売したモデル。2.0L TFSI 310馬力のエンジンを装備し、最高速は259キロメートルを有する。開発はAbt_Sportslineによって行われ、専用塗装にCandy white とInfiri blackのどれかが施され、専用ホイール・盗難防止装置・フロントドアフレームには専用のバッチが装備されている。
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リアビュー
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フェイスリフト版
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FR
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Cupra
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Cupra R
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メキシコ版 Copa Edition
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ダッシュボード
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Cupra 警察版