イン・ザ・ムード

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イン・ザ・ムード」(In the Mood)は、ウィンギー・マノン、アンディ・ラゾフ、ジョー・ガーランドが作曲したスウィング・ジャズ[1]の楽曲である。1939年にグレン・ミラー楽団の演奏によりヒットしたことでも知られ、同楽団の代表曲になっている。

解説

サクソフォーンによるメイン・フレーズ、エンディングのトランペットのフレーズなど、全般にわたる華やかな曲調がビッグバンドの代表的な楽曲として知られている。曲の中ではクライド・ハーリーのトランペットがフィーチャーされている[2]

テーマのフレーズは、元々は1930年にトランペット奏者のウィンギー・マノン (Wingy Manone) が作曲した "Tar Paper Stomp" のものであるとされる。公共放送NPRは同曲を「20世紀アメリカの最も重要な100曲」に選んでいる[3][4]。グレン・ミラー楽団による大ヒットの後、レコード会社から著作権について争わないことを条件に、ミラーに対して解決金が支払われたという。

カヴァー

アンドリュー・シスターズデューク・エリントン[5]ベニー・グッドマン[6]ブライアン・セッツァー[7](曲名は「ゲッティン・イン・ザ・ムード」。アルバム『ヴァヴーム!』に収録)、ビル・ヘイリー&コメッツ[8]シカゴ[9]もカヴァーしたことでも有名である。

主な使用例

ロック

映画

テレビドラマ

その他のテレビ番組

その他


脚注

  1. ^ デューク・エリントンベニー・グッドマン、カウント・ベイシーらが有名
  2. ^ Hurley, Clyde Lanham, Jr.”. tshaonline.org. 2022年2月26日閲覧。
  3. ^ NPR 100”. www.npr.org. 2022年4月5日閲覧。
  4. ^ NPR 100. The 100 most important American musical works of the 20th century.
  5. ^ 代表曲は「A列車で行こう」ねど
  6. ^ 「シング・シング・シング」がエバーグリーンとして21世紀に入ってからもオンエア、演奏されている
  7. ^ ネオロカのストレイ・キャッツの元メンバー
  8. ^ 「ロック・アラウンド・ザ・クロック」がロカビリー最初期の有名曲である
  9. ^ 「長い夜」で知られるブラスロックバンド

関連項目