アニマル浜口レスリング道場
アニマル浜口レスリング道場(アニマルはまぐちレスリングどうじょう)は、アニマル浜口が東京都台東区浅草に設立したレスリングの道場。プロレスラー養成所としては、アニマル浜口トレーニングジム(アニマルはまぐちトレーニングジム)の入門者を対象にしている。
概要
1988年に開設。1987年にプロレスの第一線から退いたアニマル浜口は、ボディビルダーとして本格的に活動するようになり、ボディビルのトレーニングジム経営者として実の娘の浜口京子を指導するようになった。京子は当初、女子プロレスラーを志望していたが、プロレスの世界で大成することの困難さを身をもって知る親心で「とにかく身体を動かせ」と説得してボディビルへの道を勧めた。
アニマル浜口の人柄を慕って門下生が増え始めると、京子も男性門下生と共にトレーニングに参加するようになり、アマチュアレスリングの選手として大成した。
全日本キックボクシング元ライト級チャンピオンの杉田健一が主宰する杉田道場と協力し、キックボクシングの打撃練習も行っている。
現在、道場長はアニマル浜口の長男で京子の弟の浜口剛史が務めている。
特徴
他の格闘技などで実績のない者や、身長が足りずにプロレスラーの道を閉ざされていた者に門戸を開放して、多数のプロレスラーを輩出した功績は計り知れない。これは、決して「トップレスラー」とは言えないながらも、その高い人格と技術でプロレス界で高い人気と尊敬を保ち続けただけでなく、プロレスに愛情を注ぎ、「メジャー団体から注目されることのない人物であってもプロレスラーの可能性はある」とするアニマル浜口の人間性による処が大きい。
また、単にプロレスラーを育成するにとどまらず人間形成をする道場としての役割も重視しており、道場の壁や天井など至る所に道場訓というべき標語が手書きされている。その教えは道場生たちに確実に浸透しており、出身レスラーたちには礼儀正しさや実直さにおいて抜きん出ている者が非常に多い。
道場主で指導者のアニマル浜口は、出身プロレスラー達から恩義と高い尊敬の念を集めている。浜口の祝いの席には出身プロレスラーたちが必ず大挙して馳せ参じることからも、それがうかがえる。