コンテンツにスキップ

アウェアネス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。MerlIwBot (会話 | 投稿記録) による 2011年6月17日 (金) 20:37個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (ロボットによる 追加: fa:آگاهی, ta:விழிப்புணர்வு, sv:Medvetenhet)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

アウェアネス: Awareness)は、意識、気づき、といった意味を持つ英語。日本語圏でこのカタカナ語が使われるのは、主に次の二つの文脈。

  1. アウェアネス:マスメディアを含む社会的文脈で使われるもの。ある問題に対する、人々の知識の程度、危機・問題意識の高さ、といった意味を持つ。
  2. アウェアネス:認知神経科学心の哲学などの分野で使われる専門用語(本稿で説明)

アウェアネス: Awareness)または気づきは、主に意識に関わる研究の文脈で使われる学術用語で、人が何らかの情報にアクセスできて、その情報を行動のコントロールに利用できる状態のこと[1]

具体的には例えば「赤い色が見えている」ことに気づいていてそれを言語で報告できる状態(視覚的アウェアネス)、「自分がある種の感情を持っている(怒り、喜び、鬱など)」ということに気づいていてそれを言語で報告できる状態、「自分が存在する」ということに気づいていてそれを言語で報告できる状態(自己認識)、などのことを意味する。

人間は自分の脳内で行われている処理であっても、そのすべてに関して気づきを持っているわけではない。むしろ逆にほとんどの処理は気づきを伴わず進行する(これは一般に無意識と呼ばれる)。

脚注

  1. ^ デイヴィッド・チャーマーズ林一訳『意識する心』 p.52 白揚社 ISBN 4826901062

関連項目