アイガイオン (エースコンバットシリーズ)

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アイガイオン (P-1112 Aigaion) は、バンダイナムコゲームスのコンピュータゲーム『エースコンバット6 解放への戦火』に登場する架空の重巡航管制機である。

概要

1995年勃発のベルカ戦争期に開発が進み、その後の大規模多国籍クーデター事件の際クーデター軍に奪取された巨大ガンシップXB-0フレスベルクの建造に関与したベルカ人のうち、エストバキアに亡命した者によって技術が伝わり、それを用いて設計された。XB-0フレスベルクでは企画段階止まりであった空中空母機能が搭載され、実質的に試作段階であったXB-0の完成体的な立場にあると言える。

搭載戦力は艦載機部隊であるシュトリゴン隊のほか、長距離攻撃用の散弾巡航ミサイル『ニンバス』、さらに『ニンバス』誘導用のマーカードローン(UAV)を多数装備する。

電子支援機コットス2機、近接防空機キュゲス2機とで艦隊を構成するエストバキアの空中艦隊構想の元、アイガイオンは建造された。 ちなみに名前の由来はコットス・キュゲスと共にギリシア神話に登場する百手巨人にちなむ。

空中艦隊とエストバキアのエース部隊シュトリゴン隊により、開戦当初エメリアに甚大な被害を与えるが、エメリアは多数の犠牲者も出しながら手に入れた機密情報を元にエストバキア空中艦隊の撃墜を図る。

アイガイオンはエストバキア海軍が管轄し運用する巨大飛行艇であり、その重量と巨大さ故に着陸できる滑走路が無く、降りる際は海上に着水する。着水する場合はメンテナンスのためであり、通常は空中給油を繰り返すことによって常時滞空している。燃料満載時は72時間の滞空が可能。しかし、アイガイオンの給油口は前面に集中しており、6機の空中給油機が機体前面に進入する空中給油中は、前方に対するレーダー機能が散漫となり、レーダーによる前方の動体認識がほぼ不可能となってしまう欠点がある。これが空中艦隊唯一の弱点であり、エメリアはそこを突いてこの巨大飛行艇の撃墜を計画した。

エメリア軍の奇襲攻撃を受け、シュトリゴン隊が緊急発進するも迎撃は失敗。コットス・キュゲスと共に撃墜され、海中へ没した。

開発

小惑星ユリシーズの地球落下以降、経済基盤の崩壊したエストバキア連邦は、6つの軍閥が分割統治することになったが、それらが次第に内戦へと発展した。

そのなかで、ドヴロニク上級大将率いる東部軍閥は、長距離攻撃と空中からの艦載機運用によって広範囲にわたる航空優勢を確立する「空中艦隊構想(P/F-X計画)」を発案する。

本計画における中心的役割とされたのが、ベルカ戦争において運用実績のあった重巡航管制機である。

しかし、この計画の弱点もそこに存在した。

ベルカ戦争において運用された重巡航管制機が円卓の鬼神を始めとする航空部隊による攻撃で撃墜されたように、「大型かつ機動性の低い本機は、航空攻撃に対して脆弱である」という欠点が存在した。

これに対し、東部軍閥の出した解答は「超大型機である本機を護衛する大型機を建造し、空中艦隊として運用する」という壮大なスケールのものだった。

この解答によって、空中艦隊構想は現実性を増していく事になる。

旗艦、長距離攻撃プラットフォーム、空中空母としての役割を持たされた本機と、これに付随し、旗艦たるアイガイオンを護衛する機体として

電子支援プラットフォーム P-1113 コットス

近接航空火力プラットフォーム P-1114 ギュゲス

という大型機が二機ずつ建造され、計5機の大型機と、エース部隊・シュトリゴン隊からなる空中艦隊が実現した。