あかしあ

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あかしあ
Ferry Acacia
北航中の「あかしあ」
基本情報
船種 フェリー
船籍 日本の旗 日本
所有者 新日本海フェリー
運用者 新日本海フェリー
建造所 三菱重工業長崎造船所
姉妹船 はまなす
信号符字 JL5409
IMO番号 9288617
MMSI番号 431301736
経歴
起工 2003年8月5日
進水 2004年3月21日[1]
竣工 2004年6月28日
就航 2004年7月1日
現況 就航中
要目
総トン数 16,810 トン
全長 224.82 m
垂線間長 208.00 m
全幅 26.00 m
深さ 20.4 m
喫水 7.4 m
機関方式 ディーゼル
主機関 バルチラ 12V46C 2基
推進器 ハイブリッド型CRPポッド推進
可変ピッチプロペラ 1軸
電動ポッド推進器 1基
ABB アジポッド Type21 17,600kW)
出力 42,800 kW
最大速力 31.8ノット
航海速力 30.5ノット
旅客定員 820名(竣工時)
746名(改装後)
車両搭載数 トラック158台、乗用車66台
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あかしあは、新日本海フェリーが運航するフェリー舞鶴港小樽港を結ぶ航路に就航している。

概要

三菱重工業長崎造船所で建造され、2004年7月1日に就航した。

船名は札幌市街路樹として親しまれているニセアカシア[2]に由来する。新日本海フェリーの船舶としては、フェリーあかしあニューあかしあに続いて3代目である。

航路

本船とはまなすで毎日1往復を運航する。月曜日は臨時運休となる場合があるほか、特定日は下記の航路で運航される場合がある。また、ドック期間中は隔日運航となる。
敦賀 - 苫小牧航路の直行便に配船される場合があり、その際は前後の航海で発着地を変更して変則的な運航となる。

設計

1番船のはまなすと同型で、通常船型としては日本最速、日本最長の大型高速フェリーである。

船内

内装は「地・地球」をテーマに地球上に広がる四季や気象など自然現象をモチーフとした[3]

船室

すずらんすいせんの就航に先立って、2012年4月1日に等級呼称が変更された。 また、ツーリストAの改装が行われ、旧・2等室は22室のうち右舷中央寄り2室を除いて寝台化され、旧・2等寝台も含めてセパレート型2段ベッドが導入された。この改造により旅客定員が820名から746名に減少した。

船室タイプの一覧
クラス 部屋数 定員 設備
スイートルーム
「うすもの」「くちきり」
「あしかり」「ひこばゆ」
2名×4室 8名 リビング付きツインベッド
バス(窓付き)、トイレ、洗面台、大型液晶テレビ、
DVDデッキ、冷蔵庫、ロッカー、専用テラス
食事(朝食・昼食・夕食各1回)
DVDソフト無料レンタル・天然水500ml2本付
デラックスルームA
(特等A)
洋室 2名×34室
和室 3名×6室
86名 洋室はツインベッド
ユニットバス(バス・トイレ・洗面台)、液晶テレビ、
冷蔵庫、ロッカー、専用テラス
ステートルームB
(一等)
洋室 2名×66室
洋室 4名×14室
和室 3名×20室
248名 洋室の2名室はツインベッド、4名室は2段ベッド
洗面台、液晶テレビ、
ロッカー、窓(インサイド側は海は見えない)
ツーリストS
(S寝台)
14名×1室 14名 半個室型シングルベッド
荷物棚、液晶テレビ、半個室式1段ベット
ツーリストA
(二等)
寝台 32名×4室
寝台 9名×2室
寝台 10名×18室
和室 12名×2室
352名 セパレート型2段ベッド
荷物棚
和室は通常は販売されない。
ドライバールーム 8名×5室 40名

設備

小樽港に停泊中のあかしあ、あざれあ船上で写す

パブリックスペース

  • 案内所
  • エントランス
  • プロムナード
  • フォワードサロン「Aurora」
  • オープンデッキ
  • コンファレンスルーム
  • チルドレンルーム
  • マッサージルーム
  • スモーキングルーム「Sunset Street」・スモーキングスペース

供食・物販設備

  • レストラン「Vent Vert」
  • グリル「霞」
  • カフェ「Arc en ciel」
  • 売店
  • 自動販売機

入浴・利便設備

  • 展望大浴場
  • ドライバー浴室
  • ドライバーサロン
  • バリアフリー浴室
  • コインランドリー
  • コインロッカー
  • 公衆電話 - ワイドスター衛星電話

娯楽設備

  • ビデオルーム
  • ゲームコーナー

事故・インシデント

主配電盤の焼損

2013年5月2日2時7分頃、敦賀港北方沖を航行中、主配電盤(6,600V)の水中電動推進装置用遮断器から発煙、主電源回路および主発電機の遮断機が作動して船内電源を喪失、主機を停止した。その後、主発電機の遮断器の自動復帰により船内電源は復旧、主機の運転も再開したが、水中電動推進装置が運転不能となったため、航海を中止し敦賀港で旅客および車両を下船させた。発煙の原因は、主配電盤の当該遮断器の母線側端子接続部の接触不良で周囲が焼損したためであった[4]

脚注

  1. ^ 新日本海フェリー/小樽-舞鶴航路投入の第2船、「あかしあ」進水、7月から就航へ - 日本海事新聞2004年3月23日
  2. ^ ニセアカシアマメ科ハリエンジュ属特定外来生物でマメ科ネムノキ亜科アカシアとは異なる。
  3. ^ TOPICS 新造船第2船命名・進水式について - 新日本海フェリー
  4. ^ 船舶インシデント調査報告書 (PDF) (Report). 運輸安全委員会. 19 December 2013. 2015年10月31日閲覧

外部リンク