ω星団

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ω星団[1]
Omega Centauri
仮符号・別名 NGC 5139、Caldwell 80
星座 ケンタウルス座
見かけの等級 (mv) 5.33[2]
視直径 23.0'
分類 球状星団[2](集中度 VIII)
位置
元期:J2000.0[2]
赤経 (RA, α) 13h 26m 47.28s[2]
赤緯 (Dec, δ) -47°28' 46.1"[2]
距離 17000光年
物理的性質
スペクトル分類 F7
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ω星団(おめがせいだん、NGC 5139Caldwell 80)は、1677年にエドモンド・ハレーが発見したケンタウルス座で見られる大型の球状星団である(但し、エドモンド・ハレーはこれを当初、星雲としている。) 肉眼で見ることができる少数の球状星団のうち最大級の物とされている。 ω星団は地球から18,300光年(5,600パーセク)の距離にある。 1000万個もの恒星の集団で中心の星は互いに0.1光年ほどしか離れていないと考えられている超高密度の球状星団である。

そして、現在は恒星ではないことが分かっているが当初は肉眼で存在が確認できる等級がゆえに恒星とされていたため、ヨハン・バイエルはこれを4等級の恒星とし、ケンタウルス座ω星のバイエル符号を与えた。それがこの星団が「ω星団」と呼ばれるようになった由来である。

また、他の球状星団とは違って、星生成が行われている。 それには、小型銀河が銀河系により吸収され、その中心部が銀河の周りを回り始めたためだという説がある。

明るい星団でありながらメシエ天体にならなかったのは、メシエカタログ製作者のシャルル・メシエの観測地、パリではω星団は地平線上に昇らないためである。

出典

  1. ^ 藤井旭『全天星雲星団ガイドブック』誠文堂新光社 1978年。
  2. ^ a b c d e SIMBAD Astronomical Database”. Results for NGC 5139. 2012年5月5日閲覧。