インデックスカタログ

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インデックスカタログ[1]Index Catalogue[1]IC[1])は、ジョン・ドライヤー[2]によってニュージェネラルカタログ(NGC)を補遺するため[2]作られた星団星雲銀河を収載した2つの天体カタログのことである。ICの略称で呼ばれることが多い。

1894年[2]にまず1,529個[2]の天体を収載した星表が発表され、さらに1908年[2]に3,857個の天体を追加した星表が発表された。天体はNGCと同じく、それぞれICと2IC中で独立に1860年の分点に基づいて赤経順に収載されている。特に区別する必要がある場合には前者をインデックスカタログ(IC)、後者をセカンドインデックスカタログ(2IC)とするが、通常は両方とも区別せずインデックスカタログ(IC)と表記する[2]

2ICが編纂された時代には天体写真による観測が普及しはじめたため、2ICでは等級の低い銀河の収載が多くなっている。また1900年の分点に基づいた赤道座標も併記されている。

1988年に作られたNGC 2000.0カタログにはIC、2IC収載天体も合わせて2000年分点に座標を変換して収載されている。

主なIC天体[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c 『オックスフォード天文学辞典』(初版第1刷)朝倉書店、29頁頁。ISBN 4-254-15017-2 
  2. ^ a b c d e f 『全天星雲星団ガイドブック』pp.23-25「星表について」。
  3. ^ 泳ぐくらげ星雲、IC 443ナショナルジオグラフィック ニュース
  4. ^ https://futurism.com/ic-1101-the-largest-galaxy-ever-found

参考文献[編集]