WILD ADAPTER
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『WILD ADAPTER』(ワイルドアダプター)は、峰倉かずやによるBL漫画作品。
目次 |
[編集] 概要
隔月少女漫画雑誌「Chara」(徳間書店)連載中の作品。2008年現在、単行本が6巻発売されている。
横浜を舞台に展開される、謎のドラッグ「W.A」をめぐる久保田誠人、時任稔の2人が主人公。「W.A」を狙う出雲会、東条組をはじめとするヤクザも絡みながら、洒落にならない現実と絆を描く。「私立荒磯高等学校生徒会執行部」と主人公が同じであるが、内容の共通点はない。
時間軸は、1巻(1995年6月~1996年2月11日)→5巻(1996年2月11日~6月2日)→2巻(1997年1月16日~2月11日)→3巻(1997年夏)→4巻(1998年年末)→6巻(1巻から数年後)となっている。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
[編集] 登場人物
[編集] 主要人物
- 久保田 誠人(くぼた まこと)
- 声:森川智之
- 主人公。出雲会の年少組リーダーとして7ヵ月所属したのち退会。その際、東条組の横浜支部事務所を1人で壊滅させる。また時任が誘拐されたときには、出雲会の事務所と年少組を殲滅している。
- 昭和54年8月24日生まれ。乙女座。O型。
- 趣味は麻雀を始めとする賭け事。というより、対人間のゲームが得意。パチンコなどは苦手らしい。電車に乗って新商品の出たコンビニに通うほどの新しい物好きで甘い物好き。しかし辛い物も好んで食べる。タバコはセブンスター。
- 宗方誠治と本家黙認の愛人との間に生まれた庶子で、宗方家で育てられたものの『見えない存在』として扱われていたらしい。宗方誠治という男が何者であるかは不明だが、警察の上層部にまで影響を与えられる大物であるようだ。
- 時任に対して執着し、依存している(沙織に依存の事を指摘される)。時任が自分の意志で出て行ったなら咎めない反面、それ以外は手放す気は無い。
- 時任からは「久保ちゃん」、葛西とアンナからは「誠人」、亮司からは「くぼっち」と呼ばれている。多くの人物は「久保田(さん、君)」。
- 時任 稔(ときとう みのる)
- 声:石川英郎
- もう一人の主人公。久保田が路地裏で拾った少年で、記憶を失っている。久保田の感想は「大きな猫」。会った当初は久保田と葛西に強い不信感と警戒心を抱いていたが(翔太は平気だった)、今は皆無。久保田を止められる唯一の人物。生意気な所はあるが、久保田が甘やかしている事に起因する(2巻)。
- 右手が獣の様になっている。それは組織自体が人間の物と異なっており、道路標識を引き千切るなどとてつもない怪力を発揮する(ゲームのコントローラーも何度か破損させている)。時々激痛が走り、徐々にではあるが侵食が進んでいる模様。関谷は実態を知らないが興味を持ち、真田からは「久保田を飼い馴らした少年」と言う事で関心を持たれ、6巻では誘拐されるなど、狙われる様になる。
- 記憶を失っているが、夢などで突然フラッシュバックの様に幼い頃の記憶を垣間見る事がある。その記憶は心地のよいものではなく、『アキラ』という男に名前を呼ばれ、“何か”をされている。2巻では夢、3巻では佳代が薬物投与しかけた時、5巻では『ミノル』と言う名前を聞いた時で、2巻以外はパニック状態に陥いる。
- 多くの人物は「時任(君)」と呼ぶが、葛西からは「時坊」、亮司からは「トッキー」、アキラからは「ミノル」と呼ばれている。葛西の調べで戸籍上は15年前に海外で死亡していると判明したが、本人も久保田もまだ知らされていない。姓の由来は、久保田が偶然見ていたTVで時任三郎が出ていた為。名前は、彼の足首についていたプレートから(2巻の時任の夢では、それと思しきプレートが付いている)。
- 食べ物の嗜好は甘ったるい物は苦手(ドラマCD第3巻ショートストーリー)。また薬全般は、拒否反応を起こす。
- 鵠(こう)
- 声:関俊彦
- 中華街の片隅にある薬品取り扱い店兼雑貨屋『薬店 東湖畔』の店主。
- 久保田が中学の頃からの知り合い。落ち着いた物腰の男性。医療行為のサービスも行うが、医師免許は持っていない為、時任から「もぐり」と呼ばれている。隠語で一般人が手に入れられない様な物も取り扱っており、久保田も時々「中華鍋」や「具材」を購入する。そういうものに関しては前払いが原則。
- 葛西 蛍一郎(かさい けいいちろう)
- 声:辻親八
- 久保田の叔父にあたる人物(久保田の母の弟)で、刑事。久保田曰く『日本が誇る不良刑事代表』。久保田が面倒事を起こしても何とかしてくれる。W.Aに関して調べている久保田に情報を提供し「無茶をするな」と忠告するも、久保田の性格から信用が無い。
- 新木(あらき)
- 声:坪井智浩
- 葛西の後輩刑事。葛西から『新米』と呼ばれると、すかさず『新木』と訂正してくる。
- 滝沢 亮司(たきざわ りょうじ)
- 声:松本保典
- 3巻から登場。アサニチの元記者で、現在フリーライター。『タッキーって呼んで』と久保田・時任に言うも即座に拒否される。しかし懲りずに久保田には「くぼっち」、時任には「トッキー」と呼びかける。姉は『解幸の牙』代表の三ツ橋佳代で、真実を探るべく独自で調査をしようとした時に久保田・時任に協力を求めた。コレを機に、W.Aについて調べ始める。なお滝沢は、母方の姓。
[編集] 出雲会
- 真田(さなだ)
- 声:小杉十郎太
- 出雲会代行。久保田が所属時は支部長だった。久保田を執拗に追い回すのではないが、執着心を持っている。犬を飼っており、「アークロイヤル」という自身が愛飲する煙草と同じ銘柄の名前を付けている。久保田を飼い馴らしたと言うことで、時任に興味を持つ。
- 小宮 信夫(こみや のぶお)
- 声:千葉進歩
- 久保田が出雲会年少組に所属していた時までは年少組の副リーダー。薬物中毒の母親がW.A事件に巻き込まれ、独自に探っていた時に命を落とす。久保田は彼の死をきっかけに脱会する。久保田が時間にルーズなため、そのとばっちりを喰らう事が多く、改善のために懐中時計を渡した。
- 木場 治(きば おさむ)
- 声:近藤隆
- 6巻から登場。久保田が抜けた後の出雲会年少組リーダー。久保田とは直接的な面識はなかった。龍之介からは本人が嫌がるので時々ではあるが「ちゃむ」と呼ばれる。この世界で生きていくため、と称し真田に従順な態度を取っているが腹に一物抱えているようである。「ちゃむ」の由来は、「おちゃむ君のちゃむ」との事。
- 龍之介(りゅうのすけ)
- 声:伊藤健太郎
- 出雲会年少組に所属する。治とは幼なじみで、「龍(たつ)」と呼ばれる。叔父がそのスジの世界の人間で、憧れを抱いていた。峰倉は「6巻は治編だけど、彼の方が人気がある」との事。
- 修司(しゅうじ)
- 声:勝杏里
- 故人。W.Aがらみの事件で死亡した。治・龍之介とよくつるんでいた。4巻収録の番外編では、彼の視点で話が描かれている(なお龍之介も治も、この時から登場していた)。1巻から登場している。
- 4巻冒頭では既に故人扱いとなっており、6巻では彼の四十九日を迎えた。
[編集] 東条組
- 関谷 純(せきや じゅん)
- 声:三木眞一郎
- 東条組代行。オネエ言葉を話し、その台詞から恐らくゲイと思われる。本人曰く「銃が苦手」で、ナイフを使用。紅茶をこよなく愛し、組員には室内での喫煙を禁止している。一人称は「あたし」。時任の右手を疑問に思っている。
- 矢崎
- 声:千葉一伸
- 関谷の運転手。スキンヘッドにサングラスを着用。2巻。
- 宇崎広重
- 前東条組代行だが、久保田に殺される。享年51。彼が死んだ事により、関谷は代行に昇格した。1巻。
- アツシ
- 修司をボコしたが、久保田に再起不能状態にされた青年。1巻。
[編集] その他
- 大久保 沙織(おおくぼ さおり)
- 声:野田順子
- 2巻のゲストキャラクター。
- 親元から家出し恋人と同棲していたが、恋人との子供を宿してしまったため、今までどおりの馬鹿をやるのが怖くなる。
- コンビニで万引きをするのが店員にばれたところを久保田に助けられ久保田の家に一晩転がり込む。恋人は獣化し死亡。そのはずみで東条組関係に巻き込まれる。お腹の子供は結局堕ろした。
- 三ツ橋 佳代(みつはし かよ)
- 声:田中敦子
- 3巻のゲストキャラクター。
- カルト教団『解幸の牙』のリーダーで亮司の実姉。彼女の組織もW.Aの事を追っている。両親の離婚後は生きる為に何でもやっていた。最後は麻薬所持や施設の放火の現行犯で逮捕された。旧姓は滝沢佳代。なお三ツ橋の姓は、父親なのか付き合っていた暴力団幹部なのかは不明。彼女が言っていた「あの方」「会長」の正体は不明。
- アンナ
- 声:鶴ひろみ
- 4巻のゲストキャラクター。
- ヘルス・キャンキャンチェリーの1番人気。久保田の初めての人らしい。久保田はアンナの昔の恋人を鉄パイプで半殺しにした。薬に手をつけたリカの事で久保田に相談をしようとした。
- 志村 健(しむら けん)
- 声:千葉一伸
- サラリーマン。アンナの親友のリカを殺害する。
- リカ
- 声:西原久美子
- 志村に殺された風俗嬢。本名は酒井理香子。
- 長谷部警部補(はせべ)
- 声:鈴置洋孝
- 久保田を連行した刑事で取調べをしていたが、上司の命令で釈放した。久保田の背後に何かあると勘付く。
- 飯塚 翔太(いいづか しょうた)
- 声:松本恵
- 5巻のゲストキャラクター。
- 1年前、久保田のマンションの隣に住んでいた小学生で時任が怯えずに接した最初の人間。久保田と時任がモデルの漫画を描いている。趣味は漫画を描くこととゲーム。後に引っ越す。5巻では、彼の視点で話が進行する。
- 宗方誠治
- 久保田の実父だが、詳しい事は不明。
- アキラ
- 声:不明
- 時任の事を「僕だけの物」と言っている謎の人物で何かを投与している(3巻)。アキラの事を思い出すたびにパニック状態に陥る点から、彼にとって恐怖の存在と思われる。2・3・5巻。
[編集] ドラマCD
2008年現在、6巻まで発売されている。ジャケットは全て峰倉の書き下ろしイラスト。レーベルはマリン・エンタテインメント。
収録内容は単行本のストーリー通り(1枚に付き1巻分)。その他、峰倉書下ろしのショートストーリーと森川と石川が歌うオリジナルソングを収録している。トラックの順番は、ショートストーリー(前編)→本編→曲→ショートストーリー(後編)。
なお、6巻には連動企画でマリン・エンタテインメントかアニメイトで『帰ってきた!私立荒磯高等学校生徒会執行部(第4巻)』と一緒に予約すると、執行部+WAのB3両面ポスターが特典として付いてくる。
[編集] 収録曲
作詞:峰倉かずや 作曲:西岡和哉 歌:森川智之&石川英郎
- WILD ADAPTER 『Knockout drops』(以下、1巻)
- WILD ADAPTERII 『零唄~Love song』(以下、2巻)
- WILD ADAPTER 03 『常夜灯』(以下、3巻)
- Sound Drama CD WILD ADAPTER 04 『wandering』(以下、4巻)
- Sound Drama CD WILD ADAPTER 05 『泡沫』(以下、5巻)
- Sound Drama CD WILD ADAPTER 06 『エソラゴト』(以下、6巻)
『Knockout drops』は、OVA版執行部第2巻に収録された本作のPVに使用された。
[編集] 原作とドラマCD版の相違点
- 1巻
- 2巻
- カロリーメイトがカロリーデイトに変更されている。
- 修司の死ぬ間際に関谷たちが居る(原作は死後)。
- 沙織の存在をすぐに知った関谷(原作は経過している)。
- 沙織が十月十日と時任に教えるシーンが東条組から逃げる時(原作は久保田のマンション)。
- 沙織の居た病室に佇む真田と看護婦の遣り取り(原作は久保田の携帯番号が書かれた紙切れを見ているのみ)。
- 関谷に背後に取られた時任が喋る(原作は無言)。
- 東条組とのイザコザが終わった後、電車内の会話がカットされている。
- 3巻
- 東湖畔を出た時の遣り取り(原作は挨拶していない)。
- 葛西と久保田の遣り取りで「ほーい」と返事した後、「信用できない」と返す葛西(原作は久保田が返事した後、すぐに切る)。
- 地下室で物色を始める亮司の台詞が追加(原作は無い)。
- 亮司の回想で医者が喋っている(原作は亮司の独白のみ)。
- 時任に大麻の説明をする久保田(原作と比較して、内容が追加されている)。
- ハシシを見た時任が「チョコの欠片みたい」と言っている(原作はチョコだけ)。
- ハシシの純度の具合を試そうとする久保田と亮司の遣り取り(原作は亮司が「何者」と言うだけ)。
- 教団から脱出する時、滝沢がカメラのフラッシュを使って警備員をひるませたがカットされている。
- 「待ちなさい」と言って亮司が居る事に気づく佳代(原作は無言)。
- 佳代と久保田の講義の最中の時任と亮司の遣り取り(原作は無い)。
- 注射をしようとする佳代のセリフ(原作と比較して、セリフが増えている)。
- 暴れ出した時任を押さえ込もうとする幹部に対して「触るな」と言いながら、蹴る久保田(原作は言っていない)。
- 時任の耳を噛んだ後の久保田と時任の遣り取り(原作は、すぐに時任が久保田の手錠を壊す)。
- 久保田が「麻薬取締り」と言っている(原作は「麻取」)。
- 4巻
- 5巻
- 時任の名の由来で「時任三郎」が「時任じろう(じろうの表記は不明)」に変更されている。
- ジャンプがチャンプに変更されている。


