SFパノラマカード

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SFパノラマカード(名鉄標準デザイン)

SFパノラマカードは、名古屋鉄道が発行する磁気記録式の乗車カード(ストアードフェアカード)である。

ここでは、その前身と言える名鉄バスカードについても述べる。

目次

[編集] 概要

名鉄が出す限定の図柄の一例

従来、名鉄が発行していたプリペイドカード「パノラマカード」「パノラマプラスカード」を発行終了し、その後改めてこれらに代わるものとして発行開始したストアードフェアカードである。

最初は2003年3月27日名古屋市営地下鉄上飯田線相互直通運転を開始した小牧線に導入され、駅集中管理システムと共に2007年度末までに全線への普及を目指して整備中だったが、2008年6月29日西尾線福地 - 吉良吉田間と南桜井竹鼻線柳津の各駅への導入を以て終了した。

名鉄を始め、愛知高速交通(リニモ)と名鉄バスの2社でも同じく「SFパノラマカード」として発売している。ただし、愛知高速交通で発売分の図柄は名古屋鉄道と名鉄バスで発売されているものとは異なる独自のものである。また、名鉄で発売されるものは、正月や名鉄主催のイベントなどに併せて限定の図柄が発売されることが度々ある。

名古屋鉄道のほか、名鉄バス(名鉄東部交通を含む)、名古屋市交通局名古屋臨海高速鉄道、愛知高速交通で共通使用が可能なストアードフェアシステムトランパスに対応している。

[編集] 種類

1,000円券(利用額1,000円)・2,000円券(同2,200円)・3,000円券(同3,300円)・5,000円券(同5,600円)の4種類がある。

[編集] 発売場所

トランパスを導入している駅の自動券売機か窓口で購入することができる。なお、無人駅でも購入することができるが、逆に未導入駅では主要駅であっても購入することができない。

[編集] 導入線区

2008年6月29日現在の利用可能区間は以下の線区・駅である(日付はシステム導入日)。

上記のほか、下記の「トランパス」導入各社・局でも利用できる。

なお、ユリカが使用できる名古屋ガイドウェイバス志段味線はトランパス未加盟のため、SFパノラマカードは使用できない。

[編集] 非導入区間・駅

  • 名鉄によれば、2008年度の福地 - 吉良吉田間・南桜井・柳津の各駅を導入最終年次としたため、上記区間・駅においては導入しないことが事実上決定した。また、モンキーパークモノレール線は同年12月28日の営業をもって廃止されたが、最終営業日まで導入されなかった。

蒲郡線と広見線の非導入区間はトランパスカードを直接利用することができないが、特例として後述する条件をすべて満たす場合以下の方法によって利用することができる。(尾西線弥富駅を発着とする場合を除く)

  • 非導入区間の駅から乗車して導入駅で下車する場合非導入駅に乗車駅証明書の発券兼用自動券売機が設置されている。その券売機で乗車駅証明書を受け取り乗車する。吉良吉田駅、新可児駅の乗り換え改札の有人窓口の係員に乗車駅証明書とトランパスカードを一緒に提示すれば、非導入駅から乗車(したとみなす)することができ、カードに乗車駅からの情報が記録される。導入区間で下車する場合はそのカードを自動改札機に通せばその区間の運賃が精算される。
  • 導入駅から乗車して非導入駅で下車する場合乗車時に予めトランバスカード対応の自動券売機で非導入駅までの普通乗車券に引き換えて利用するか、カードを自動改札機に通して吉良吉田駅または新可児駅まで行き、乗り換え改札口の係員に乗車したときのカードを提示した上で下車駅を告げるとその駅までの運賃をカード残高から引き落とし、処理したカードとともにSFカード精算済み証が渡される。その精算証をもって非導入区間の電車に乗車し、下車時に電車に備え付けの運賃箱に入れるか乗務員に手渡す。

ただし、以下の条件をすべて満たさなければ利用することができない。

  • 複数人利用はできない。また、小児運賃が適用されるこどもは利用できない(=乗車駅証明書は大人一人につき一乗車のみ有効)。
  • 吉良吉田駅、新可児駅の乗り換え改札口を利用(導入区間とまたがって)することができること(非導入区間のみ利用することは当然ながらできない)。
  • 必ず乗り換え改札口の有人窓口の係員にカード利用の旨を申し出ること。

吉良吉田駅、新可児駅の乗り換え改札口に自動改札機が設置されているが、カードを利用する場合はたとえ処理の後であっても自動改札機を通ることができず、有人窓口横の通路を通ることになっている。

前述のように非導入の駅ではSFパノラマカードを販売していないため、この区間においてもSFパノラマカードは自動券売機や蒲郡駅の窓口では販売されていない。また、吉良吉田駅、新可児駅でも乗り換え改札口では販売されていない。

[編集] 名鉄バスカード

名鉄バスも同社のバスカードとして導入した。基本的に同社のみのバスカードだが、当初から共通乗車制度があり、現在も存在している。

[編集] カードの種類

当初は普通バスカードが1,000円券(利用額1,050円)・2,000円券(同2,200円)・3,000円券(同3,350円)・5,000円券(同5,750円)、昼間割引バスカードが1,000円券(利用額1,150円)・2,000円券(同2,600円)・3,000円券(同3,950円)・5,000円券(同6,750円)の各4種類でそれぞれ発売していた。その後、トランパス導入時に普通バスカードの1,000円券と2,000円券が一部を除き発売終了となり、SFパノラマカードに移行している。また、昼間割引バスカードは2,000円券(利用額2,800円)の1種類のみの発売となっている。

[編集] 共通乗車制度

当初から名古屋市交通局基幹バスにも乗車可能だった。その後、岐阜バスグループ、岐阜市営バス(現在は岐阜バスへ移譲)、ゆとりーとラインにも乗車可能エリアを拡大した。基幹バスでの共通乗車範囲は、名鉄バスが本地ヶ原線名鉄バスセンター - 三軒家間、名古屋市営バスが基幹2号系統と名古屋駅・栄 - 引山・猪高車庫間で、名鉄バスが併走しない自由ヶ丘方面へも乗車可能だった。なお、名鉄バス全体でのバスカード導入以前から基幹バスに限りSFパノラマカードの前身であるパノラマカード・パノラマプラスカードユリカとその前身のリリーカードが共通利用可能だった。

その後、トランパス導入時に共通乗車が一旦すべて廃止され、名古屋市交通局担当の基幹バスでは従来の本カードの利用が停止された。なお、名鉄バス担当の基幹バスでは今まで通り本カードが使用できる。

岐阜バスや岐阜市営バスとの共通乗車は、岐阜地区でバスカード導入時に従来から存在していた共通回数券を置き換える形で導入された。本カードは岐阜バス・岐阜市営バス共にバスカードが使える全線で使用可能だったが、岐阜バス及び岐阜市営バスが発行していたバスカードは愛知県内の名鉄バスでは使えず、岐阜地区の同社線のみ使用可能だった。

名鉄バスの岐阜地区撤退後も本カードは岐阜バスで使用できた。また、岐阜市営バスでは最終日まで使用できた。なお、2007年3月31日をもって岐阜バスグループ(岐阜バス・岐阜バスコミュニティ・岐阜バスコミュニティ八幡)によるバスカードの販売を終了し、ICカード「ayuca」に移行した。なお、同グループでは翌2008年3月31日をもってバスカードの使用が停止され、払い戻しは2008年9月をもって終了した。

ゆとりーとラインについても、名鉄バスが撤退したため、2009年9月30日をもって普通カードは利用できなくなった。

[編集] 昼間割引バスカード

昼間割引バスカード(名鉄バス)

本カードは、従来1,000円券(利用額1,150円)・2,000円券(同2,600円)・3,000円券(同3,950円)・5,000円券(同6,750円)の4種類の昼間割引バスカードが発売されていた。トランパス導入時に名古屋市交通局発行の昼間割引バスカードであるユリカ2800との共通利用制度が始まると共にこれら4種類のバスカードの発行を停止し、名古屋市交通局と金額を揃えた2,000円券(利用額2,800円)の1種類のみに統一した。

従来の昼間割引バスカードを置き換える形になったため、名鉄バス・名古屋市営バス全線のほか、ゆとりーとラインにも使用可能。名古屋市交通局では、ユリカ2800、子供用のユリカ1400が発売されており、名鉄バス全線で使用が可能である。また、名古屋市交通局発行のこども特割ユリカ(ユリカ1100)も名鉄バスで使用可能である(当カードは地下鉄も使用可能だが、名鉄線には使用できない)。

[編集] 移行における問題

名鉄は、JRグループにおけるオレンジカードと類似したプリペイドカードとして1988年に「パノラマカード」を導入していた(プレミアのあるカードは「パノラマプラスカード」)。しかし、後継のSFパノラマカードの導入を理由にこのパノラマカードを無予告で突然に販売停止した。また、発売後も従来同カードが利用可能だった駅においても利用不可能とし、対象区間内の駅に限定している。このため、従来パノラマカードが利用可能だった駅の利用者にとっては同カード廃止により不便・不利益(あったはずのプレミア分)となったまま一切改善されていないままである(2008年6月現在)。これは、システム移行の方法としては類似例を見つけるのが難しい非常に珍しい方法(無予告・並行期間なし・前身停止後再適用までの期間が5年を超過)であり、利用者の利便性の考慮が十分ではない。また、SFパノラマカードの導入と小牧線名古屋市営地下鉄上飯田線への相互乗り入れ開始(SFパノラマカード開始日)に併せて小牧線・瀬戸線間の通算処置の廃止が行われているが、これも事前の周知はごくわずかで、料金の変更を伴うのに対して案内が十分とは言い難い状況だった。

なお、パノラマカードとパノラマプラスカードは2008年3月31日をもって使用が停止されたため、現在は無手数料での払い戻しのみとなっている。 また名鉄はICカードの導入を計画しているため今後の動向が注目される。

[編集] 外部リンク