M-1グランプリ2016
M-1グランプリ2016 | |
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受賞対象 | 結成15年以内の漫才師(2人以上) |
開催日 | 2016年12月4日 (敗者復活戦、決勝) |
会場 | テレビ朝日(決勝) |
国 | 日本 |
主催 | M-1グランプリ事務局 吉本興業 朝日放送 |
司会 | 今田耕司 上戸彩 |
報酬 | 賞金1000万円ほか |
最新受賞者 | 銀シャリ |
公式サイト | 公式サイト |
テレビ/ラジオ放送 | |
放送局 | ABCテレビ・テレビ朝日系列 |
放送時間 | 2016年12月4日 18時30分 - 21時00分 |
視聴率 | 13.5% (関東地方) 23.8% (関西地方) |
『M-1グランプリ2016』(エムワングランプリ2016)は、吉本興業・朝日放送主催の漫才コンクール「M-1グランプリ」の第12回大会。2016年12月4日に決勝戦が開催され、ABCテレビ・テレビ朝日系列にて生放送された。優勝者は銀シャリ。
概要
通算12回目の開催となった2016年大会にはプロ、アマチュア問わず3503組がエントリーした。スポンサーはCygames、ファミリーマート、日清食品が続投した一方で、ユニクロが外れ、代わりにサントリーが加わった。
決勝戦には準決勝を勝ち上がったカミナリ、スーパーマラドーナ、アキナ、相席スタート、ハライチ、銀シャリ、スリムクラブ、さらば青春の光の8組、そして敗者復活戦を制した和牛を加えた9組で争われた。
審査員はこれまでの回より少ない5名。前回大会から中川家・礼二が続投、上沼恵美子、松本人志、オール巨人が復帰したほか、博多大吉が初めて参加した。
ABCラジオでは、八塚彩美(朝日放送テレビアナウンサー)の進行で、決勝のサイマル生中継を組み込んだ特別番組『ラジオでウラ実況!?M-1グランプリ2016』を18:00 - 21:00に放送した。
大会経過
1回戦から準々決勝まで
この節の加筆が望まれています。 |
1回戦は8月1日から10月1日にかけて北海道・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡・沖縄の8地区で開催。その後、東京と大阪の2地区に分けて、10月3日 - 14日に2回戦、10月18日 - 27日に3回戦、11月6 - 7日に準々決勝が開催された。
エントリーした3503組中、2回戦に出場したのはシード獲得者を含めて947組。その中で3回戦に出場したのは251組、準々決勝に出場したのは97組。
話題を集めたコンビ
- 「完熟フレッシュ」:元ロックンロールコメディーショーの池田57CRAZYこと池田哲也と、その娘のレイラ(11歳)によるコンビ。3回戦進出を果たした(翌年は準々決勝進出)。
- 「シャウト!!」(サンシャイン池崎、バイク川崎バイク):ピン芸人同士による即席コンビ
- 「医者とお兄さん」(おばたのお兄さん、しゅんしゅんクリニックP): ピン芸人同士による即席コンビ
- 「晴天サンティ」(吉岡陽香里、飯森七重):お笑いサークル所属の女子大生コンビ。アマチュアで唯一準々決勝に進出し、ベストアマチュア賞を受賞[1]。
- 「まんじゅう大帝国」(竹内一希、田中永真):落語研究会所属のフリーコンビ。1回戦のネタをアルコ&ピースがラジオ番組で激賞したことで話題を集める[2]。3回戦進出。
準決勝
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11月19日によみうりホールで開催。準々決勝を勝ち上がった28組に、GYAO!ワイルドカード枠を獲得した馬鹿よ貴方はを加えた29組が参加した。
敗者復活戦
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決勝戦
ファーストラウンド
- 1組目 アキナ
- 「離婚」のネタを披露し、446点を記録。
- 2組目 カミナリ
- 「川柳」のネタを披露。審査員5名のうち上沼以外の4名の平均点が90点となるも、上沼から今大会最低評点の81点を付けられたことが響き、441点に終わった。
- 3組目 相席スタート
- 野球と合コンを混ぜたネタを披露したが、得点は437点に終わった。
- 4組目 銀シャリ
- 「ドレミの歌」を題材としたネタを披露。全審査員から91点以上以上の評価を受け、470点で暫定1位に立った。大吉は「こんだけ笑い取られてこんなしっかりした構成の漫才見せられたら、もっと点数入れてもいいかもしれない」、松本は「腹立つなぁ、おもろいなぁ」と述べた。
- 5組目 スリムクラブ
- 「山登り」のネタを披露したが、得点は441点に終わった。上沼は「無理がありました、飛び過ぎ。親しいんで言いますけど、しっかりせんかい」とダメ出しをした。
- 6組目 ハライチ
- 「RPG」のネタを披露したが、得点は446点に終わった。巨人は「(RPGが)分からん方が見てるとなんじゃと思われるよな」と述べた。
- 7組目 スーパーマラドーナ
- 「エレベーター」のネタを披露。前年からさらに作品性を追求した叙述トリックともいえる構成の漫才で、松本以外の4名から90点以上の評価を受け、459点で暫定2位につけた。礼二は「上手くまとまって、安定感が抜群。去年よりはるかに良かった」と好評を述べた。一方で松本は「見事にまとめたが、しんどいところもあった」と評した。
- 8組目 さらば青春の光
- 「能みたいな話」のネタを披露。巨人以外の4名から90点台を得るも、巨人から87点を付けられたことが響き、448点に終わった。しかし、他の組の点数が全体的に伸び悩んだこともあり、暫定3位につけた。
- 9組目 和牛
- 「ドライブデート」のネタを披露。全審査員から91点以上の評価を受け469点を記録、2位で最終決戦進出を果たした。
最終決戦
最終決戦はファーストラウンド1位の銀シャリ、2位の和牛、3位のスーパーマラドーナの3組で争われた。ファーストラウンド上位の組から順番を選択した結果、スーパーマラドーナ、和牛、銀シャリの順にネタを披露することとなった。
- 1組目 スーパーマラドーナ
- 「時代劇」のネタを披露。
- 2組目 和牛
- 「祭りデート」のネタを披露。
- 3組目 銀シャリ
- 「雑学ネタ」のネタを披露。
最終投票では、礼二がスーパーマラドーナに、松本が和牛に、他の3名が銀シャリに投票。3票を獲得した銀シャリが12代目王者となった。
結果
- コンビ名、所属事務所は出場当時。
- ■1位及び最終決戦の投票、■2位、■3位、赤数字・青数字は審査員が付けた最高・最低評点。太字は全体の個人最高・最低評点。
準決勝
以下はM-1グランプリ 公式サイトからの引用[3]。太字は準決勝通過組。この年のAブロック1-4番手の出場者は、後の大会で優勝している。
グループ | コンビ名 | 所属事務所 | 結果 |
---|---|---|---|
A | 霜降り明星 | 吉本興業 | 敗退 |
錦鯉 | SMA | ||
とろサーモン | 吉本興業 | ||
マヂカルラブリー | |||
アインシュタイン | |||
メイプル超合金 | サンミュージックプロダクション | ||
アルコ&ピース | 太田プロダクション | ||
馬鹿よ貴方は | オフィス北野 | ||
B | ゆにばーす | 吉本興業 | |
銀シャリ | 通過 | ||
Aマッソ | ワタナベエンターテインメント | 敗退 | |
スーパーマラドーナ | 吉本興業 | 通過 | |
カミナリ | グレープカンパニー | ||
かまいたち | 吉本興業 | 敗退 | |
大自然 | |||
C | インディアンス | ||
さらば青春の光 | ザ・森東 | 通過 | |
ハライチ | ワタナベエンターテインメント | ||
和牛 | 吉本興業 | 敗退 | |
東京ダイナマイト | |||
ジャルジャル | |||
三四郎 | マセキ芸能社 | ||
D | ミキ | 吉本興業 | |
学天即 | |||
相席スタート | 通過 | ||
ニューヨーク | 敗退 | ||
アキナ | 通過 | ||
スリムクラブ | |||
南海キャンディーズ | 敗退 |
敗者復活戦
とろサーモンが10大会連続10回目の敗者復活戦出場となり、自身の最多連続出場回数の9回を更新した。
順位 | コンビ名 所属事務所 |
結成年 | 敗者復活戦出場回数 | 出番順 | 票数 | 準決勝順位 |
---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 和牛 よしもとCA 大阪 |
2006年 | 2大会ぶり3回目 | 18番 | 175482票 | 9位 |
2位 | ミキ よしもとCA 大阪 |
2012年 | 初出場 | 12番 | 137318票 | 16位 |
3位 | メイプル超合金 サンミュージックプロダクション |
2012年 | 初出場 | 13番 | 124092票 | 15位 |
4位 | とろサーモン よしもとCA 東京 |
2002年 | 10大会連続10回目 | 7番 | 107546票 | 22位 |
5位 | かまいたち よしもとCA 大阪 |
2004年 | 8大会連続8回目 | 11番 | 101219票 | 17位 |
6位 | ジャルジャル よしもとCA 東京 |
2003年 | 3大会ぶり5回目 | 10番 | - | 19位 |
7位 | 三四郎 マセキ芸能社 |
2005年 | 2大会ぶり2回目 | 9番 | - | 20位 |
8位 | 東京ダイナマイト よしもとCA 東京 |
2001年 | 3大会連続7回目 | 3番 | - | 27位 |
9位 | 学天即 よしもとCA 大阪 |
2005年 | 2年連続3回目 | 14番 | - | 14位 |
10位 | インディアンス よしもとCA 東京 |
2010年 | 初出場 | 16番 | - | 12位 |
11位 | マヂカルラブリー よしもとCA 東京 |
2007年 | 2大会ぶり3回目 | 15番 | - | 13位 |
12位 | ニューヨーク よしもとCA 東京 |
2010年 | 初出場 | 17番 | - | 10位 |
13位 | 大自然 よしもとCA 大阪 |
2015年 | 初出場 | 5番 | - | 25位 |
14位 | アインシュタイン よしもとCA 大阪 |
2011年 | 2年連続2回目 | 1番 | - | 29位 |
15位 | 錦鯉 SMA |
2012年 | 初出場 | 8番 | - | 21位 |
16位 | Aマッソ ワタナベエンターテインメント |
2010年 | 初出場 | 6番 | - | 24位 |
17位 | ゆにばーす よしもとCA 東京 |
2013年 | 初出場 | 4番 | - | 26位 |
18位 | 霜降り明星 よしもとCA 大阪 |
2013年 | 初出場 | 2番 | - | 28位 |
欠場[注 1] | アルコ&ピース 太田プロダクション |
2006年 | - | - | - | 23位 |
欠場[注 2] | 南海キャンディーズ よしもとCA 東京 |
2003年 | - | - | - | 18位 |
出場権なし [注 3] |
馬鹿よ貴方は オフィス北野 |
2008年 | - | - | - | 11位 |
決勝戦
順位 | コンビ名 所属事務所 |
No. | 結成年 | 決勝出場回数 | 番組キャッチフレーズ | 出番順 | 得点/得票 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
優勝 | 銀シャリ よしもとCA 大阪 |
1949 | 2005年 | 3大会連続3回目 | 王道漫才 | 4番/3番 | 470点/3票 |
2位 | 和牛 よしもとCA 大阪 |
1796 | 2006年 | 2年連続2回目 | (敗者復活) | 9番/2番 | 469点/1票 |
3位 | スーパーマラドーナ よしもとCA 大阪 |
171 | 2003年 | 2年連続2回目 | 虚弱 × 最強 | 7番/1番 | 459点/1票 |
4位 | さらば青春の光 ザ・森東 |
2479 | 2008年 | 初出場 | 予測不能 | 8番 | 448点 |
5位 | アキナ よしもとCA 大阪 |
231 | 2012年 | 初出場 (ノーシード[注 4]) |
変幻自在 | 1番 | 446点(3名) |
6位 | ハライチ ワタナベエンターテインメント |
1888 | 2006年 | 4大会連続4回目 | シン・ハライチ | 6番 | 446点(1名) |
7位 | カミナリ グレープカンパニー |
73 | 2011年 | 初出場 (ノーシード) |
ダークホース | 2番 | 441点(3名) |
8位 | スリムクラブ よしもとCA 東京 |
2453 | 2005年 | 2大会ぶり2回目 (ノーシード[注 5]) |
一撃必殺 | 5番 | 441点(2名) |
9位 | 相席スタート よしもとCA 東京 |
1843 | 2013年 | 初出場 | 婚活系漫才 | 3番 | 436点 |
コンビ名 | 得点計 | 巨人 | 礼二 | 大吉 | 松本 | 上沼 |
---|---|---|---|---|---|---|
銀シャリ | 470(658) | 96 | 91 | 93 | 95 | 95 |
和牛 | 469(657) | 95 | 95 | 91 | 93 | 95 |
スーパーマラドーナ | 459(643) | 90 | 95 | 92 | 89 | 93 |
さらば青春の光 | 448(627) | 87 | 90 | 90 | 90 | 91 |
アキナ | 446 | (624 )92 | 89 | 89 | 87 | 89 |
ハライチ | 446(624) | 91 | 88 | 89 | 85 | 93 |
カミナリ | 441 | (617 )91 | 90 | 90 | 89 | 81 |
スリムクラブ | 441(617) | 85 | 89 | 88 | 90 | 89 |
相席スタート | 436(610) | 87 | 88 | 87 | 84 | 90 |
コンビ名 | 得票数 | 巨人 | 礼二 | 大吉 | 松本 | 上沼 |
---|---|---|---|---|---|---|
銀シャリ | 3 | ○ | ○ | ○ | ||
和牛 | 1 | ○ | ||||
スーパーマラドーナ | 1 | ○ |
最高評点 | 96点 オール巨人(銀シャリ) |
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最低評点 | 81点 上沼恵美子(カミナリ) |
平均点 | 450.7点(700点満点換算で630.9点) |
- 備考
-
- カミナリが、グレープカンパニー所属のコンビとして初めて決勝進出した[注 6]。
- スリムクラブが初の40代同士のコンビとして決勝に進出した。また、40代の決勝進出は第6回(2006年)の変ホ長調・小田ひとみ以来6大会ぶり(10年ぶり)で、プロとしては初めて。
- ハライチが、吉本興業以外所属コンビの最多出場記録および連続出場記録を更新した(4大会連続4回目)。
- 初めて同点を獲得したコンビが同時に出た(カミナリとスリムクラブ、アキナとハライチ)。
- 第4回(2004年)以来、8大会ぶり(12年ぶり)に全組がネタ終了時点で暫定3位以内に入った。
- 第7回(2007年)から6大会連続で敗者復活組が最終決戦に進出した。
- 初めて最終決戦進出の3組が全て前年の決勝進出コンビ(敗者復活組を含む)となった。決勝初出場組が最終決戦に進出しなかったのは、第6回(2006年)以来6大会ぶり(10年ぶり)。
- 第1回(2001年)から第10回(2010年)に決勝進出経験があるコンビが優勝したのは銀シャリが唯一である[注 7]。
- 第7回(2007年)以来、5大会ぶり(9年ぶり)にファーストラウンド1位通過のコンビが優勝した。
- 2大会連続で最終決戦進出の3組全てに得票があった。
脚注
注釈
出典
- ^ “現役女子大生の漫才がプロに褒められた! M-1の予選で準々決勝まで進んだアマチュア芸人、晴天サンティに迫る! | ガジェット通信 GetNews”. ガジェット通信 GetNews (2018年12月3日). 2022年8月28日閲覧。
- ^ Inc, Natasha. “Pepperの「飛び出すロボ落語」を学生落語王者・まんじゅう大帝国が体験 (2/3) - お笑いナタリー 特集・インタビュー”. お笑いナタリー. 2022年8月28日閲覧。
- ^ “M-1グランプリ2016”. M-1グランプリ2016 公式サイト. 2022年6月13日閲覧。