JR貨物20C形コンテナ

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JR貨物20C形コンテナ
20C-195 ※東急和歌山より搬入後、留め置き状態。
20C-195 ※東急和歌山より搬入後、留め置き状態。
基本情報
製造メーカー 東急車輛製造
製造初年 2002年平成14年)
製造数 500個
主要諸元
外面色 赤紫色(JRFレッド)
全長(内寸法) 3,715mm (3,647mm)
全幅(内寸法) 2,450mm (2,278mm)
全高(内寸法) 2,600mm (2,352mm)
内容積 19.5 m3
自重 1.8 t
扉位置 両側側面
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使用中の20C-19
福岡県北九州(タ)にて、2005年11月13日撮影)

JR貨物20C形コンテナ(20Cがたコンテナ)は、日本貨物鉄道(JR貨物)が従来の内容積と比較して、積荷の総重量が軽量になりやすい自動車部品輸送を、更に多くの内容積で輸送する為に新たに配備した、12ftドライコンテナの一種である。

従来のコンテナよりも高さが100mmも高く、車両限界の関係からコキ50000系貨車積載禁止となっていたが、特認区間に限りコキ50000系に積載されることがあった。

構造

  • 両側側面開きで、高さ2,600mmと従来のコンテナよりも全高が高くなっている。内容積は19.5m3、最大積載量は5t

外観塗装はフロンティアレッド一色で、コンテナ上部にそれまでのコンテナ常識とは違ういわゆる【背高(せたか)】コンテナとなる為に、差別化する白色の帯があり、JRFのロゴが配されている。また規格外コンテナであるため、それを示すマークと『コキ50000系貨車積載禁止』の注意書きがコンテナ側面に記されている。

  • 初期のコンテナは東急車輛製造大阪製作所製、2004年平成16年)以降和歌山製作所で担われている。
  • 2005年(平成17年)製造のコンテナは、20D形と同じようにコキ50000系に対応している。これにより特認区間に限りコキ50000系に積載されることが可能になり、既存のコンテナもコキ50000系対応工事を、施している。
  • 2006年(平成18年)に20D形に製造が移行された。

現状

脚注

参考文献

  • 貨車技術発達史編纂委員会(編著)『日本の貨車 技術発達史 明治5(1872)年〜平成16(2004)年』社団法人日本鉄道車輌工業会、2008年3月。全国書誌番号:21465967 
  • 「JRコンテナ」『貨物時刻表2022』鉄道貨物協会、2022年3月、199頁。全国書誌番号:23204476 

関連項目