国鉄C94形コンテナ

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国鉄C94形コンテナ
基本情報
種別 有蓋コンテナ
所有者 日本国有鉄道(国鉄)
製造メーカー 東急車輛製造
製造年 1970年昭和45年)
製造数 1個
形式消滅年 1986年(昭和61年)
主要諸元
外面色 黄緑6号
全長 3,658 mm
全幅 2,438 mm
全高 2,350 mm
材質 普通鋼一般構造用圧延鋼材
荷重t
内容積 17.1 m3
自重 1.2 t
扉位置 片側妻面
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国鉄C94形コンテナ(こくてつC94がたコンテナ)は、日本国有鉄道(国鉄)が1970年昭和45年)に製造した、鉄道輸送用二種規格[注 1](約12 ft)有蓋コンテナである。

概要[編集]

国鉄では独自規格(旧一種規格)の5 tコンテナを運用してきたが、サイズを拡大した10 tコンテナであるC900形を1969年(昭和44年)に製作した。この際ISO規格を採り入れて旧三種規格とした。積載重量では5 t→10 tと2倍になったが、積載容積では14.3m3(C11形)→30.4 m3(C900形)と2.1倍であったため5 tコンテナの規格を見直し二種規格を制定した。

1970年(昭和45年)度に日本初の二種規格コンテナとしてC94形東急車輛製造にて1個製作された。これ以降国鉄分割民営化を行い日本貨物鉄道(JR貨物)に至る現在でも5 tコンテナは二種規格が使用されている(現在では新一種規格と名称が変更されている)。

その後の量産はC20形へ移行し本形式は1個の試作にとどまった。

扉位置は、片側妻面の1か所のみで塗装は黄緑6号である。寸法関係は全長3,658 mm、全幅2,438 mm、全高2,350 mm、荷重5 t、自重1.2 t、容積17.1 m3である。

晩年は消息不明になり1986年(昭和61年)度に形式消滅した。

注釈[編集]

  1. ^ ※この規格は1996年(平成8年)に改訂され現在の二種規格とは異なる。

出典[編集]

参考文献[編集]

  • 貨車技術発達史編纂委員会(編著)『日本の貨車 技術発達史 明治5(1872)年〜平成16(2004)年』社団法人日本鉄道車輌工業会、2008年3月。全国書誌番号:21465967 
  • 吉岡心平『国鉄コンテナのすべて』 下、ネコ・パブリッシング〈RM LIBRARY 122〉、2009年9月。ISBN 978-4-7770-5265-3 

関連項目[編集]