JR貨物48A形コンテナ

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JR貨物48A形コンテナ
48A形コンテナを搭載したコキ104-2800
48A形コンテナを搭載したコキ104-2800
基本情報
種別 有蓋コンテナ
所有者 日本貨物鉄道(JR貨物)
製造メーカー 日通商事(一光)
製造年 2012年 - 2013年
製造数 60個
主要諸元
外面色 青22号+白色帯
全長(内寸法) 9,410 mm (9,245 mm)
全幅(内寸法) 2,490 mm (2,350 mm)
全高(内寸法) 2,605 mm (2,210 mm)
総重量 20.25 t
荷重 13.8 t
内容積 48.0 m3
扉位置 両側側面(ウィング)、片側妻面
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JR貨物48A形コンテナ(JRかもつ48Aがたコンテナ)は、日本貨物鉄道(JR貨物)が2012年(平成24年)より運用している、31 ftウィングコンテナである。

概要[編集]

JR貨物では、1989年(平成元年)2月に初めての30 ft形ウイングコンテナ(セミウィング仕様)となる42A形を試作していたが、量産化には至らなかった。

その後、大型トラックと同等の内容積・積載重量を持つ31 ftウィングコンテナが、私有コンテナとして普及が進んでいることから、JR貨物でもモーダルシフトの促進と、新規顧客の鉄道貨物輸送の利用を図る目的で、31 ftフルウイングコンテナ(側面二枚折り仕様)を所有することになった。そのために製作されたのが本形式である[1]

2012年(平成24年)に25個[2](38001 - 38025)、2013年(平成25年)に35個[3](38026 - 38060)が日通商事が取り扱う(一光)で製造された。

2015年(平成27年)より、内容積拡大などの改良を加えた49A形へ製造が移行したため、本形式の製作は前述の60個で終了した。

2022年(令和4年)1月5日現在、60個全てが使用されている[4]

全高が高いハイ・キューブ・コンテナのため、低床であるコキ100系列貨車専用となっている。

構造[編集]

片妻面及び両側面に荷役扉を設けた三方開き。側面扉は、側板と天井の一部を組み合わせた二枚側板折れ構造で、跳ね上げて開閉するフルウィング式である。

外法寸法は、長さ9,410 mm、幅2,450 mm、高さ2,605 mm。内法寸法は、長さ9,240 mm、幅2,350 mm、高さ 2,210 mmとなり、内容積は48.0 m3

最大積載重量は、13.8 tである。

形状は私有コンテナとして多くの事業者で使用されている、U48A形38000番台コンテナなどと同一であり、全周にわたって、縦にリブ(コルゲートあるいは波板)がある。

塗装は青22号(コンテナブルー)を基調とする。側面左下から右上にかけて7本の白色の横線があり、上に行くにしたがって長くなっている。また、各面の上部に白い帯がある。白抜きで側面および妻面の右上にJRマーク、その下に「JR貨物」の文字が入れられている。側面左上に「コキ50000積載禁止」の注意書きがある。

2013年度に製作された35個は、7本の白線が省略され、側面のJRマークと「JR貨物」の文字の位置が、やや下に移動している。

出典[編集]

  1. ^ 31 フィートウイングコンテナの新製について - JR貨物” (PDF). JR貨物 (2012年9月12日). 2012年9月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月12日閲覧。
  2. ^ 『JR貨物、31fウイングコンテナを自社運用』、LogisticsToday(2012年9月12日)付。
  3. ^ 『JR貨物、31フィートウイングコンテナを増備』、LogisticsToday(2013年10月16日)付。
  4. ^ JRコンテナ形式別一覧表” (PDF). JR貨物 (2008年4月1日). 2011年4月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月12日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]