Adobe InDesign
| 開発元 | アドビシステムズ |
|---|---|
| 最新版 | CS5.5 (7.5)(2011年5月20日(日本語版)) |
| 対応OS | Mac OS X、Microsoft Windows |
| 種別 | DTP |
| ライセンス | プロプライエタリ |
| 公式サイト | www.adobe.com/jp/ |
Adobe InDesign(アドビ インデザイン)は、アドビシステムズが販売するDTPソフトウェアである。
目次 |
[編集] 概要
アドビシステムズはAdobe PageMakerというDTPソフトを以前より販売していたが、後発であるがDTP業界でデファクトスタンダードとなったQuarkXPressの牙城を崩すことができなかった。その状況を変えるため、またPageMakerでは対応しきれないニーズに応えるため、1999年、自社製品であるAdobe IllustratorやAdobe Photoshopとの強力な連携性を持つInDesignを新たに開発し、投入した。
ライバルであるQuarkXPressのMac OS X対応が遅れる中、Mac OS XおよびOpenTypeフォントに完全対応し、高度な組版能力とデザインの自由度を兼ね備えたAdobe InDesignは大いに話題となり、一定のシェアを獲得した。InDesign CS3(5)以降、日本市場のデファクトスタンダードの地位を着々と築きつつある。
2011年5月現在の最新バージョンは「InDesign CS5.5(7.5)」。これは「Adobe Creative Suite 5.5」という、複数のアプリケーションを連携させた協調動作製品の一部になったことを示している。InDesign CS5.5は単体で発売されている他、統合パッケージのDesign Premium CS5.5, Design Standard CS5.5及びMaster Collection CS5.5に含まれている。
DTPの嚆矢となったPageMakerやInDesignを含め元来はAldus社の製品やプロジェクトであったが、同社との合併により、製品はアドビシステムズからリリースされることとなった。当初アドビシステムズはAdobe PageMakerをやめてInDesignに移行したわけではなく特徴に応じて使い分けていく、としていたが、InDesign 2.0リリース以降、PageMakerの新規開発は行われず、Mac OS Xに対応したバージョンは開発されなかった。
米Adobe社では既存のAdobe PageMakerユーザ向けにPMDファイルからInDesign CS1(3)へのファイル変換機能やトレーニングソフトなどを含むAdobe InDesign CS1(3) PageMaker Editionという製品も発売していた。InDesign CS3(5)発売にあたり、PageMaker6.0/6.5/7.0ユーザー向けに、アップグレード価格でInDesign CS3(5)の優待版が販売されていた。優待版とアップグレード版は別々のパッケージで、添付されるシリアル番号が異なる。現在でもPageMaker 7.0ユーザー向けに、アップグレード価格でInDesign CS5(7)の優待版が販売されている(InDesign CS4(6)についてもかつてはこれと同様に、優待版へのアップグレードパスが用意されていた)。
[編集] 特徴
グラフィック処理能力が他のDTPソフトよりも強力。他DTPソフトでは画像を挿入する時にはeps形式やTIFF形式などのデータでなければならない事が多いが、InDesignではIllustratorやPhotoshopのネイティブデータをそのまま表示、出力することができる。これが出来るのはほかにCorelDRAW(ただし、バージョン形式の対応が遅れる、一部条件で変換に失敗することがある)などしかない。
またリンクだけでなく、それらのデータをドラッグ&ドロップ操作によってInDesignの中に取り込むことも可能。半透明の画像も扱うことができ、ドロップシャドウ処理を施した文字の再編集が容易な点などは、デザイナーの支持を集める要因となっている。
日本語版のCS2(4)・CS3(5)・CS4(6)では「SING外字ソリューション」(外字作成機能)が存在し、Illustratorで作成した自作の外字(グリフレット)を、コンバートソフトのSING Glyphlet Managerで文字として認識させ、InDesignに追加することができるようになっていた。Adobe-Japan1-6規格(23,058グリフ)のOpenTypeフォントのラインナップの充実やこの最新文字セット規格の定着により、この機能の意義が薄れ、CS5(7)以降はこの機能が削除された。ただし、CS5(7)ではCS4(6)で作成した、SING Glyphlet Managerで文字として認識させたファイルの読み込み自体は可能である。
従来、デザイン性の高いレイアウトワークはIllustratorなどで行われることが多かったが、Illustratorはページ管理機能を持っていないため、手作業によるページ管理が必要となり、制作段階から製版段階に至るまで極めて煩雑でミスを招く原因となっていた。そういったレイアウトワークをInDesignでおこなうことで、手間やミスを排除できると期待されている。
また、単体でPDFとEPUBの出力が可能なため、オンラインパブリッシングに向けた取り組みの中で注目する動きもある。
特に、CS5.5において、CS5では、EPUB書き出しやHTML書き出しの処理に外部javascriptを利用していたのに比べ、C++での内部関数に統合されたほか、アーティクル、オブジェクト書き出し、スタイルマッピングなど、電子出版制作に有効なオブジェクトやプロパティを実装し、これまでの紙ベースでの出版を前提とした組版・レイアウト処理から電子出版へのシフトが顕著となった。
[編集] バージョン
下記記載のリリース時期はアメリカで発売された英語バージョンのもの
- InDesign Ver. 1.0 (コードネーム K2):1999年8月
- InDesign Ver. 1.5 (コードネーム Sherpa):2001年4月
- InDesign Ver. 2.0 (コードネーム Annapurna):2002年1月
- InDesign CS(1) (Ver. 3.0) (コードネーム Dragontail) およびInDesign CS PageMakerエディション:2003年10月
- InDesign CS2 (Ver. 4.0) (コードネーム Firedrake):2005年5月
- InDesign Server:2005年10月
- InDesign CS3 (Ver. 5.0) (コードネーム Cobalt):2007年4月
- InDesign CS3 Server:2007年5月
- InDesign CS4 (Ver. 6.0) :2008年12月
- InDesign CS5 (Ver. 7.0) :2010年5月[1]
- InDesign CS5.5 (Ver. 7.5) :2011年5月
[編集] 日本語版
Adobe InDesign日本語版は、日本でのニーズに合わせて大規模な改修が行われており、ことに日本語特有の多様な文字組みルールを実現している点で、「日本語ローカライズ製品」というよりも「日本市場用製品」といえる製品に仕上がっている。
このソフトはOpenTypeフォントの異体字切り替え機能を駆使することで多数の文字種に対応でき、また日本語組版で要求される(それも出版社によって異なる)複雑なルールに対処できるツールとして、従来のDTPソフト(主にQuarkXPressやPageMakerを指す)や、写研などの電算写植システムからの乗り換えが起きている。
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
- ^ 英語版のダウンロード版は同年4月30日(米国時間)に先行発売された。
[編集] 外部リンク
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