DocBook
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| 拡張子 | .xml |
|---|---|
| MIME Type | application/xml または application/docbook+xml |
| 開発者 | OASIS |
| 種別 | マークアップ言語 |
| 派生元 | SGML、XML |
| 国際標準 | 5.0 (2008年8月) |
DocBookは技術文書のためのマークアップ言語である。元々の用途はコンピュータのハードウェアやソフトウェアに関する技術文書の作成だったが、他の種類の文書のためにも使うことができる。
DocBookの利点のうち特に大きなものの一つは、文書内容の論理的な構造を表す、表示形式に依存しない文書の作成が可能となることである。そのようにして作った文書はユーザーが文書に手を入れることなく、HTML・PDF・manページ・HTMLヘルプなどの様々なフォーマットで出力できる。
目次 |
[編集] 歴史
DocBook は1991年に HaL Computer Systems と O'Reilly & Associates(現在のオライリーメディア)の共同プロジェクトとして始まった。初期は独自の組織 (Davenport Group) のもとで管理されていたが、1998年に SGML Open、後のOASIS(構造化情報標準促進協会)の下に移行した。現在はOASISの DocBook Technical Committee によって管理されている。
DocBook はSGMLとXMLの両形式のためにDTDが用意されている。XMLならば RELAX NG と XML Schema も利用可能である。DocBook 5 以降、RELAX NG が「標準」形式となり、他のフォーマットは RELAX NG 版から生成されている。
DocBook はそもそもSGMLアプリケーションとして登場したが、等価なXMLアプリケーションが開発され、ほとんどの環境でXML版に置き換わっている。ちなみに、XMLのDTDはバージョン4から登場し、それ以降、SGMLのDTDはバージョンアップしていない。
初期は設計に関わった主要なソフトウェア会社の間で使われるだけだったが、その後、DocBook はオープンソースコミュニティで多くのプロジェクトのドキュメント作成のデファクトスタンダードして受け入れられた。FreeBSD・KDE・GNOMEのドキュメント、GTK+のAPIリファレンス、Linuxカーネルやその他の Linux 関連ドキュメント、などが有名な例である。オープンソースコミュニティ以外での使用も増え続けている。また、DocBook に対する何らかのサポートを含む商用の文書作成ツールも多く出回っている。
DocBook のソースから出力文書を作り出すためのキーとなるアプリケーションは、ノーマン・ウォルシュら DocBook プロジェクトの開発チームがメンテナンスしている、XSLスタイルシート(およびレガシーなDSSSLスタイルシート)である。それらのスタイルシートを使えば、高品質なHTML・XSL-FO・PDFを出力することができ、またRTF・manページ・HTMLヘルプなどのフォーマットでも出力することができる。ウォルシュはDocBookの公式ドキュメントである DocBook: The Definitive Guide の中心的な著者でもある。この本は出版物として以外にもオンラインでGFDLの下で利用できる。[1]
DocBook はXMLであるので、どんなテキストエディタでも書くことができるが、よりシンプルに作業を進めることのできる多くの専用ツールが存在する。Emacs の nXML mode には DocBook のスキーマ情報が組み込みで付属し、ユーザーは素早く要素の追加や文書の検証などが行える。DocBook 文書を、各要素をCSSでスタイル付けすることで、視覚的に表示するWYSIWYGエディタも存在する。
[編集] コード例
<book id="simple_book"> <title>Very simple book</title> <chapter id="chapter_1"> <title>Chapter 1</title> <para>Hello world!</para> <para>I hope that your day is proceeding splendidly!</para> </chapter> <chapter id="chapter_2"> <title>Chapter 2</title> <para>Hello again, world!</para> </chapter> </book>
DocBookのフォーマットはXMLで書かれており、コンピュータと同様に人間にも可読である。そのフォーマットは「タグ」(<book>など)とテキストである内容(Hello world!など)から成る。タグは</book>のような「閉じタグ」と1対1で対応している。文書全体(book)は2つの章(chapter)に構造化されており、それぞれ1つのタイトル(title)と1つ以上の段落(para)から構成される。これは文書が任意の大きさになっても成り立つ。
注意しておかねばならないのは、タグはテキストの「構造」や「意味」を示しているのであって、「見栄え」ではないということである。つまり「この段落をボールドにしろ」「センタリングしろ」などの命令は存在しない。そういう設計なのである。1つのDocBookファイルから多くのフォーマットで出力を得ることができるが、それぞれ見た目が全く異なり、さらには要素の配置さえも異なることがある。
[編集] Simplified DocBook
DocBookには多くの機能があるので、新規の利用者は圧倒されてしまうかもしれない。学習に長い時間をかけることなくDocBookを利用したい者のために、Simplified DocBookが設計された。DocBookの小さなサブセットであり、論文や記事などの単一の文書のために設計されている。つまり本(book)はサポートされない。Simplified DocBookのDTDは現在バージョン1.1である。[2]
[編集] 参考文献
- Norman Walsh, Leonard Muellner (October 1999). DocBook: The Definitive Guide, 1st edition, O'Reilly Associates. ISBN 1-56592-580-7.
- Bob Stayton (2005). DocBook XSL: The Complete Guide, 3rd edition, Sagehill Enterprises. ISBN 0-9741521-2-9.
- Joe Brockmeier (2001). DocBook Publishing - A Better Way to Create Professional Documents. Prima Tech's Linux Series. ISBN 0-7615-3331-1.
[編集] 外部リンク
英語
- "What is DocBook?" - Oasis-open.org
- DocBook Repository at OASIS - DocBookのスキーマ/DTDのオフィシャルサイト
- DocBook Project - DocBookのXSLおよびDSSSLスタイルシートをメンテナンスしているSourceforgeプロジェクト
- DocBook validator、XML → HTML/PDF transformer
- フリーのWindows用DocBook環境
- DocBook to OpenDocument XSLT (docbook2odf) - DocBookのXSLTスタイルシート、OpenDocumentへの変換ユーティリティ
- EServer TC Library: DocBook
日本語
- DocBookの概要 (ppt)
[編集] チュートリアルおよびリファレンス
英語
- DocBook.org - Norman Walsh DocBook: The Definitive Guide のウェブサイト。Wiki、FAQなど。
- DocBook XSL: The Complete Guide
- Documention with DocBook on Win32
- DocBook Demystification HOWTO
日本語

