2002 VE68

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2002 VE68
仮符号・別名 2002 VE68
視等級 (V) 13.5 - 21.4[1]
分類 地球近傍小惑星 (PHA)[2][3]
軌道の種類 金星準衛星[4]
アテン群
水星横断小惑星
金星横断小惑星
地球横断小惑星
発見
発見日 2002年11月11日
発見者 LONEOS[1]
軌道要素と性質
元期:2012年9月30日 (JD 2,456,200.5)
軌道長半径 (a) 0.724 AU
近日点距離 (q) 0.427 AU
遠日点距離 (Q) 1.021 AU
離心率 (e) 0.410
公転周期 (P) 0.62 年
(224.86 日)
軌道傾斜角 (i) 9.01
近日点引数 (ω) 355.46 度
昇交点黄経 (Ω) 231.58 度
平均近点角 (M) 202.88 度
物理的性質
直径 210 - 470 m[4][5]
290? m[6]
自転周期 13.5 時間
スペクトル分類 X[7]
絶対等級 (H) 20.502
■Project ■Template

2002 VE68は、2010年代初頭時点で知られている限り唯一の金星準衛星である[4]ローウェル天文台の自動観測プロジェクトLONEOSによって発見された[2][1]

軌道の性質[編集]

2002 VE68は、発見日である2002年11月11日から2010年12月6日までの約8年、2947日間で447回観測されており、詳しい軌道要素が求まっている[1]。それによると過去7000年間、金星と1:1軌道共鳴をしており、あと500年間はその状態を維持していると考えられている[7]。そのため、金星から見れば2002 VE68衛星のような軌道を持っており、金星の準衛星となっている[4][7]。すなわち、金星は天然の衛星を持っていないが、準衛星は1個持っていることになる。

惑星への接近[編集]

2002 VE68金星横断小惑星であると同時に、水星横断小惑星であり、地球横断小惑星でもある。そのため、ほぼ定期的に地球と水星に接近し、特に地球に対しては遠日点距離が地球の軌道長半径にほぼ等しいため、潜在的に危険な小惑星 (PHA) に分類されている[2][3]2013年10月25日には、地球から5200万km (0.347387AU) まで接近する[2]。2200年までに最も接近するのは2149年11月19日の351万km (0.023447AU) である[2][8]2017年3月3日には、水星から824万km (0.055056AU) まで接近する[2]。2200年までに最も接近するのは2083年10月16日の341万km (0.022760AU) である[2]。金星とは1:1の軌道共鳴にある関係で、3000万km (0.2AU) 以内には接近しない。

物理的性質[編集]

2002 VE68絶対等級は20.5等級で、それから推定される直径は210mから470mである[4][5][7]アルベドを0.13と仮定すると290mとなる[6]。自転周期は13.5時間で、また視等級の光度曲線から細長い形状を持っていると推定されており[4]、それは接触二重小惑星である可能性を示している[7]。色のデータから推定されるスペクトル分類X型小惑星であり、特殊な組成を持っていると推定されている[7]

出典[編集]

  1. ^ a b c d 2002 VE68 Minor Planet Center
  2. ^ a b c d e f g (2002 VE68) JPL Small-Body Database
  3. ^ a b List Of The Potentially Hazardous Asteroids (PHAs) Minor Planet Center
  4. ^ a b c d e f Physical characterization of 2002 VE68, a quasi-moon of Venus Los Angeles City College
  5. ^ a b ABSOLUTE MAGNITUDE (H) Near Earth Object Program
  6. ^ a b D = \frac{1329}{\sqrt{p}} 10^{-0.2 H} (km) D: 直径 p: アルベド H: 絶対等級
  7. ^ a b c d e f Venus Has a Moon? Universe Today
  8. ^ PHA Close Approaches To The Earth Minor Planet Center