蔵王高速電鉄
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
蔵王高速電鉄(ざおうこうそくでんてつ)とは、かつて、山形県山形市香澄町から南村山郡上山町(現上山市)と、南村山郡堀田村半郷(現山形市蔵王半郷)から同村高湯(現山形市蔵王温泉)を結ぶ計画を立てた鉄道会社およびその鉄道路線(未成線)である。
目次 |
[編集] 概要
1947年(昭和22年)2月に庄内交通常務取締役荒井清蔵、地元資産家板垣庸一ら107名により免許申請が出願された。この鉄道の目的は、山形から上山への旅客輸送及び観光開発であった。1948年(昭和23年)5月7日にこの路線の免許が下付された。
1949年(昭和24年)10月に本線(山形 - 上山)の工事を開始し、1950年(昭和25年)には日立製作所に電車5両を発注した。
しかし朝鮮戦争による物価の高騰により工事は中断し1960年(昭和35年)に鉄道起業廃止届を申請。11月15日付けで免許が失効した。
なお日立製作所に発注された車両(その内の落成した3両)はキャンセルとなり、岡山県の備南電鉄が購入し、同社モハ100形101 - 103となったとされる。
その後、備南電鉄が経営難から玉野市営電気鉄道に事業を移管した際に、これらの車両も継承されたが、1965年(昭和40年)に合理化に伴う内燃化により、全車廃車となった。
しかし、製造から15年未満と比較的新しく、車体寸法も手頃で状態も良かったため、対岸となる香川県の高松琴平電気鉄道へ譲渡され、改軌工事が実施されて750形750・760・770となったが、2006年(平成18年)8月までに全車営業運転を終了した。最後まで残存した760は岡山県玉野市内で静態保存された。
[編集] 路線データ(計画時)
[編集] 本線
[編集] 支線
[編集] 設置予定駅
- 本線
- 山形停車場 - 滝山停車場 - 飯田停留場 - 成沢停車場 - 半郷停車場 - 金瓶停留場 - 中川停車場 - 上山新丁口停留場 - 上山新溝口停留場 - 上山停車場
- 支線
- 半郷停車場 - 南坂停車場 - 上野停車場 - 棚木停車場 - 塩坪停車場 - 高湯停車場
[編集] 接続路線
[編集] 参考文献
- 宮脇俊三 『鉄道廃線跡を歩く』(JTBキャンブックス、1995年) ISBN 4533023371 p42 - p43
- 『とうほく廃線紀行』(無明舎出版、1999年) ISBN 489544225X

