第29SS武装擲弾兵師団

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第29SS武装擲弾兵師団(イタリア第1)(だい29ぶそうてきだんへいしだん―、独: 29. Waffen-Grenadier-Division der SS (italienische Nr. 1))は、ドイツ軍武装親衛隊の38師団のうちの1つであり、主にイタリア人により構成されている。師団シンボルはローマ時代の武器である束桿(ファッショ)の絵である。この師団は1944年9月に形成され、武装SS擲弾兵旅団 イタリア第1が師団規模に改変された。

29番の番号が付けられたSS師団は2つ存在し、ロシア人により構成された第29SS武装擲弾兵師団 ロシア第1に関してはカミンスキー旅団を参照のこと。カミンスキー旅団に関しては、編成中に解散されてしまったため、師団規模に達していない。

目次

[編集] 概要

[編集] 経緯

ドイツ軍は以前から占領下での兵員集め、および同盟を結んでいる国々からの直接の援軍以外の軍事支援を求めて武装親衛隊内に義勇兵部隊を組織していった。慢性的な戦力不足に陥った大戦末期にはその動きは一層に過熱していき、1944年8月にはフランス人の義勇兵師団「シャルルマーニュ」が結成されている。こうした流れから、イタリア人の兵員による義勇兵師団も計画され、初めはイタリア社会共和国(RSI)軍のベルサリエリ義勇兵を中心にした部隊が予定されていたが、後にイタリア進駐時に拘束されていた旧イタリア軍捕虜の内、まだRSI正規軍に編入されていない者から編成される事になった。

[編集] 義勇兵大隊「デビカ」

1943年、フォルトゥーナ少佐を指揮官にイタリア人義勇兵大隊「デビカ」が試験的に編成され、年末には他の旧イタリア軍捕虜やRSI義勇軍の兵士らを新たに加えてSS義勇兵団「第一イタリア」に拡大された。ハンゼンSS中将を指揮官に迎えた兵団はムンツィゲン錬兵場でRSI正規軍と共に訓練を受けたが、RSI正規軍があくまで訓練様式や装備をドイツ式にしただけで、忠誠は従来通り祖国イタリアムッソリーニ(或いはファシズム)に誓っていたのに対し、「第一イタリア」の要員達は露骨な思想教育でナチズムを叩き込まれ、特定の国家ではなくヒトラー個人に忠誠を誓う様にされた。これは他の外国人部隊は勿論、自国人の武装親衛隊員にも行われていたことであり、『第一イタリア』の兵士らもまた「ヒトラーの私兵」として戦う事に使命感を抱いた。

[編集] 終戦までの戦い

師団は幾つかの対パルチザン戦を経てネットゥーノ戦線に参加、多くの犠牲を払いながら上陸した連合軍に包囲されたドイツ軍の脱出を助け、ドイツ軍司令部から有用性を評価される。その後、擲弾兵旅団に昇格した『第一イタリア』はピアチェンツァやオッソラで後方作戦に従事し、新たな増員を加えて擲弾兵師団に再編された。展開していたピアチェンツァ付近に連合軍が侵攻してくると、同師団の兵士からなる戦闘団「ビンツ」はパンツァーファーストや迫撃砲で米軍の戦車を多数破壊し、他の部隊も圧倒的に不利な状況下で勇戦を続けた。1945年4月25日にムッソリーニ処刑によりRSI政府が消滅し、役目を終えたRSI軍部隊が次第に解隊されていくなか、ヒトラーへの忠節を誓った『第一イタリア』の兵士達はオーストリアにまで後退し戦いを続けた。4月30日には「ビンツ」の要員らがトルキスタン義勇兵らと米第34師団に降伏、残存した部隊は抵抗を続けたが、5月5日にヒトラーが自殺したとの報が届くと遂に連合軍に降伏した。

[編集] 作戦地域

  • 編成 - 終戦 イタリア

[編集] 部隊編成と指揮官

騎士鉄十字章受章者数:?
構成人種:イタリア人

[編集] 部隊名の変遷

  • 1943/11 - 1943/?? 義勇イタリア軍団 (Italienische-Freiwilligen-Legion)
  • 1943/?? - 1944/09 第1突撃イタリア義勇兵旅団 (1. Sturmbrigade Italienische Freiwilligen Legion)
  • 1944/09 - 1945/03 SS武装擲弾兵旅団 (イタリア第1) (Waffen-Grenadier-Brigade der SS (italienische Nr. 1))
  • 1945/03 - 1945/05 第29SS武装擲弾兵師団 (イタリア第1) (29. Waffen-Grenadier-Division der SS (italienische Nr. 1))

[編集] 指揮官

[編集] 戦闘序列

  • 1945年
  • 第81SS武装擲弾兵連隊 (Waffen-Grenadier Regiment der SS 81)
  • 第82SS武装擲弾兵連隊 (Waffen-Grenadier Regiment der SS 82)
  • 第29SS武装砲兵連隊 (Waffen-Artillerie Regiment der SS 29)
  • 第29SS軽歩兵大隊 (Füsilier-Battailon der SS 29)
  • 第29SS装甲猟兵大隊 (Panzerjäger-Abteilung der SS 29)
  • 第29SS工兵中隊 (SS-Pionier-Kompanie 29)
  • 第29SS通信中隊 (SS-Nachrichten-Kompanie 29)
  • 第29SS野戦補充大隊 (SS-Feldersatz-Bataillon 29)

[編集] 参考文献・外部サイト

  • AXIS HISTORY at Axis History Factbook.
  • Nafziger, George F., The German Order of Battle: Waffen SS and Other Units in World War II,Greenhill Books/Lionel Leventhal, United Kingdom ,ISBN 1853673935

[編集] 関連項目

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